犬が土を食べるのはなぜ?土を食べる原因と対象法とは? 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

愛犬の異常行動の悩みの中で、「散歩中、土や砂利を食べてしまう」という悩みを持っている方は多いようです。

こういった、土や砂利を食べる仕草は異常行動です。異常行動だからと言って、その行動を見つけた時に怒って辞めさせれば良いと思っている方も多いようですが、この行動はしつけの仕方の原因のほかに、病気が原因だったり、ストレスが原因だったり…。

その原因を突き止め、その原因に合った対処をしないと、治らない事もあります。では、ワンちゃんが土や砂利を食べる原因と対処法をお話しします!

こういった行動で悩んでいる方は是非参考にしてみてください!

ワンちゃんが土を食べてしまう原因と対処法とは?

・仔犬の頃は好奇心や歯の生え変わりの関係
・異食症
・ミネラル不足

仔犬の頃に土や砂利をを食べてしまう行動

仔犬の頃は好奇心旺盛で、なんでも口に入れてしまう事が多いです。そして、歯の生え変わり時期は歯がむず痒くなります。

砂利や石を噛んで痒いのを抑えようとして、口に入れてしまう事があります。

~対処法~

仔犬の歯の生え変わり時期は3~7か月にかけての時期です。1歳になるまでの間でこういった行動が見られるのであれば、固めのおもちゃやタオルを与えてあげて下さい。

そして、もし砂や砂利、石などを食べようとしていても騒がず、怒らず、静かに見守っていてあげて下さい。飽きれば捨てることが多いです。

公園など人が集まる場所の土や砂利を食べようとする場合、そこにおやつなどの食べカスが落ちていることもあり、その匂いを嗅いで、「食べれるぞ!」と勘違いして口に入れることもあります。

人の集まる場所やごみが落ちている場所には十分気を付けましょう。中にはワンちゃんには体に悪い物が落ちている可能性も十分にあります。

飼い主さんが焦って騒いでしまったり、怒って無理矢理、口の中に手を入れようとしてしまうと、「取られる!」と思ってしまうので、飲み込んでしまうようになります。

少しの量なら、ウンチに出てきたり、嘔吐で出したりします。

喉に詰まってしまうくらいの大きさの物は、こちらが騒いだりしなければ飲み込もうとしないことがほとんどですよ^^

そしてこの仔犬の頃のうちに、ダメ!ではなく【待て】を徹底的に教えてください!

異物を口に入れようとする時だけではなく、危険な事態に繋がるようなことをワンちゃんがしようとしている時に「待て」を覚えていたら、こんな事にはならなかったのに…という事態にならずに済むことが多々あります。

「待て」の指示をし、ワンちゃんがしようとした行動を辞めたら大袈裟なくらいほめてあげたり、ご褒美を与えたりと、繰り返すことで「待て」をすると褒められると覚えてくれるので自然と口に入れなくなるでしょう。

そして、仔犬時期を過ぎても辞めない場合は下記の病気の疑いがあります。

異食症による行動

異食症とは、土や壁を好んで食べてしまう異常行動です。この異食症の主な原因は下記の通りです。

・極度の精神的ストレス
・寄生虫の感染
・脳腫瘍による異常行動の症状
・栄養障害・栄養不良(鉄欠乏性貧血や亜鉛欠乏の場合は土を食べることが多い)

又、ホルモンバランスの変化や、甲状腺疾患、糖尿病になると異食の原因になる事もあります。しかしこれらの病気は他にも症状がありますので、日々愛犬の様子を良く観察しておくと発見も早くなります。

~対処法~

【寄生虫・脳腫瘍】

これらの病気が原因の場合、他の症状も見られます。

土を食べているだけではなく、
・元気がなくなる
・食欲がない
・下痢
・嘔吐
・体重減少
・歩き方がおかしい

など他の症状も一緒に見られる場合、動物病院に行き、詳しい検査をしてもらう必要があります。そして、獣医さんに適切な指示をしてもらいましょう

【栄養障害・栄養不良】

これらが原因の場合、今与えているドックフードに問題がある事が多いです。栄養バランスがきちんととれるドックフードに変更してください。

【過度なストレス】

ワンちゃんは私たちの気づかない所でストレスを感じています。ストレスを与え続けてしまうと、問題行動だけではなく、うつ病や胃潰瘍などの病気になってしまったりと、健康を害する可能性が大いにあります。

愛犬が感じているストレスにいち早く気づいてあげられるのは飼い主さんだけです。気付いたら対処してあげないと、愛犬の寿命を縮める結果になってしまいます。

ワンちゃんがストレスに感じてしまう事をいくつかあげていきます!

・満足に散歩にいけていない

対処法:散歩時間を少し延ばすなどの工夫(長すぎると逆に良くないです。)

・長時間のお留守番

対処法:出来るだけお留守番時間を減らしてあげる・帰ってきてから沢山遊んであげるなどの工夫

・人が多いところに連れて行った

対処法:人馴れしていない子は特に人混みは苦手です。どうしても連れて行かないといけない事以外では、出来るだけ人混みは避ける。

・引っ越しをしたばかり

対処法:引っ越しをした後は知らない場所に連れてこられたワンちゃんも神経質になっているので、慣れるまでの間、家族の出入り以外は出来るだけ避けましょう。

以前から使っていた毛布や小屋、おもちゃなど、ニオイがついている物は新しい物に変えず使っていたものをそのまま使うと少しでも安心できます。

・子供が生まれた

対処法:子供が生まれた事によって、嫉妬してしまうワンちゃんもいます。子供のお世話も大変ですが、ワンちゃんの事もないがしろにしないように気を付けましょう!

・フードを変えた

対処法:今まで食べていたドックフードが急に変わるとストレスになる事もあります。特に体に問題がない場合はむやみにドックフードの変更はしない様にしましょう。

・犬を増やした

対処法:新しく向かい入れたワンちゃんは、初めのうちはゲージで飼う事をおススメします。
徐々に慣れさせましょう。

・長時間のトレーニング(しつけ)

対処法:いくらトレーニング好きなワンちゃんでも、長時間のトレーニングは負担になります。休憩を挟んであげるなど、工夫が必要です。

・ゲージの中に入れられている時間の方が長い

対処法:飼い主さんが家にいる時くらいは、ゲージから出してあげる・庭で遊ばせてあげる様にするなどの工夫が必要です。

・老化によるストレス

対処法:人間でも老化によって今まで通り体が自由に動かずストレスを感じるように、ワンちゃんも老化によるストレスを感じます。

老犬だからと気を使って散歩を全くしなくなるのは逆効果です。適度な運動をさせてストレス解消をしてあげましょう。老化で歩けなくなった又は歩きにくそうにしている愛犬には歩行補助ハーネスや犬用車イスを与えてあげると歩行に対してのストレスも緩和できますよ^^

ここに記載したストレス以外にも、ストレスになる原因は沢山あります。

ワンちゃんは少しのことでストレスに感じてしまい、そのストレスは日に日に溜まっていきます。なので、ストレスを全く与えない様にすることはできません。

しかし、気づいてあげられる範囲で改善する事によってワンちゃんのストレスも少なくなります。

ミネラル不足による行動

ワンちゃんのエサを手作り食にしているのならば食事の中にミネラルが含まれている物が入っていない、もしくは少なすぎる、なんてことはありませんか?

手作り食を与えるのであれば、獣医さんの指導の元ミネラルも含まれたバランスの良い食にしてあげることが必要です!

ドックフードを与えている場合、ドックフードには様々な種類があります。購入する際に、フードに使われている物を記載されている欄を確認して購入していますか?

ミネラルがきちんと、添加されている物を購入しましょう!ミネラル成分は13種類あります。ミネラル成分がわからない方へ…こちらを参考にしてみてください^^

フード100kcal中に含まれるべき最小栄養求要と機能

※()内は成長期・妊娠・授乳期の対象
■カルシウム…125g(300mg)
機能:骨・歯の構成成分になる血液の凝固を助ける・筋肉の収縮・神経伝達
細胞膜の透過性に影響を及ぼします。

■リン…100mg(250mg)
機能:骨・歯の構成成分・筋肉の形成・脂肪・炭水化物・たんぱく質の代謝
リン脂質とエネルギーの生産

■カリウム…100mg(250mg)
機能:筋肉収縮・神経刺激伝達・酸塩基平衡の調整・浸透圧の維持・エネルギー輸送

■マグネシウム…15mg(10mg)
機能:骨と細胞内液の構成・神経筋の伝達・様々な酵素活性成分・炭水化物と脂質の代謝

■ナトリウムと塩素…ナトリウム20mg(80mg)塩素…30mg(110mg)
機能:浸透圧の調整・塩素基衡・神経刺激伝達・栄養摂取・老廃物の排泄・水分代謝

■鉄1mg(2.2mg)
機能:酵素の成分・酸素の活性化・ヘモグロビン、ミオグロビンの成分

■亜鉛…2mg(2.5mg)
機能:酵素の構成成分(200種類)皮膚、傷の治癒・免疫応答・胎仔の発達
成長速度の調節

■銅…183㎍(310㎍)
機能:酵素成分・ヘモグロビン形成の触媒・心臓の機能維持・細胞の呼吸・結合組織の発達
色素沈着・骨の形成・ミエリン形成・免疫機能の維持

■マンガン…125㎍(180㎍)
機能:酵素の構成成分・脂質と炭水化物の代謝・骨の発達・繁殖力の維持・細胞膜の保全

■セレン…8㎍(9㎍)
機能:酵素の構成成分・免疫機能、繁殖力の維持

■ヨウ素…25㎍(25㎍)
機能:チロキシン、トリヨードチロニンの構成成分

■ホウ素…×
機能:上皮小体ホルモンの調整・カルシウム、リン、マグネシウムの代謝

■クロム…×
機能:インスリンの作用強化

これらの成分をバランスよく与えないと、何かしらの病気になったり、土を食べてしまうなどの異常行動の原因になってしまいます。取り過ぎも、取らなさすぎも良くありません。

過剰摂取した場合に起こる病気と欠乏していた場合に起こる病気をご紹介します。

□カルシウム
過剰症…食欲低下・歩行困難・肋軟骨の接合部分肥大・ネフローゼ など
欠乏症…成長の制御・食欲低下・骨の石灰化制御・歩行困難・くる病・自然骨折・テタニー

□リン
過剰症…骨の損失・尿石生成・食欲低下・体重増加制御
二次的な上皮小体機能亢進症
欠乏症…食欲減退・異食症・成長制御・自然骨折・歩行困難・くる病

□カリウム
過剰症…不全麻痺
欠病症…食欲不振・無気力・運動能力低下・心臓.腎臓の障害

□マグネシウム
過剰症…尿石生成・筋肉弛緩性の麻痺
欠乏症…筋肉弱化・痙攣・体重減少・大動脈石灰化・食欲不振

□ナトリウム・塩素
過剰症…のどの渇き・便秘・発作・かゆみ(最悪の場合死に至ります)
欠乏症…食欲不振・疲労・成長制御・被毛消失

□鉄
過剰症…食欲不振。体重減少・肝機能不全・ヘモジデリン沈着症
欠乏症…貧血・無気力・被毛が荒れる

□亜鉛
過剰症…×
欠乏症…食欲不振・脱毛・嘔吐・結膜炎・繁殖能力低下・角化症

□銅
過剰症…肝臓障害・脳障害・肝臓酵素の活性増加
欠乏症…貧血・被毛色素脱失・繁殖障害・骨の障害

□マンガン
過剰症…×
欠乏症…脂肪肝管・成長制御・繁殖不良

□セレン
過剰症…嘔吐・呼吸困難・口臭悪化・ふらつく・食欲減少
欠乏症…筋ジストロフィー・食欲量低・繁殖障害

□ヨウ素
過剰症…無気力・免疫力低下・甲状腺腫・発熱
欠乏症…甲状腺腫・脱毛・粘液水腫・無気力

□ホウ素
過剰症…成長制御・ヘモグロビン減少
欠乏症…成長制御・ヘモグロビン減少

□クロム
過剰症…肺がん・皮膚炎・呼吸過多
欠乏症…血清トリアシルグリセロールとコレステロール濃度の上昇・糖耐性の消失

今与えているドックフードにプラスでサプリや人間食を入れてあげるのもいいのですが、与えすぎになると危険です。自己判断は危険なので、獣医さんに相談してからにしましょう!

~まとめ~

難しいお話しもありましたが、ワンちゃんが土や砂利を食べてしまう行動には、原因がいくつかあって、原因を突き止めるのも難しいかと思います。しかし、毎日愛犬をよく観察してあげる事で、ちょっとした変化に気付けることもあります。

こういった行動を早期発見出来ることで、大きな事故に繋がるようなことも防げるようになります。原因だと思い当たることがあれば一つ一つ取り除いてあげるようにしてください!

問題行動を中々辞めてくれなく、こんなに大変だと思わなかった…ワンちゃんとの生活はもっと楽しい日々だと思っていたのに。なんて思っている飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

ですが、ワンちゃんにとっても飼い主さんにとってもストレスの少ない毎日が送れるように、日々工夫をして生活をしていくことで、楽しい生活が送れるようになるでしょう^^

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る