『猫を飼い始めたけど、ペットフードの選び方が分からない』
『猫用ペットフードはどうやって選べばいい?』
『正しい保存方法を知りたい』
『アレルギーがある猫にはどんなペットフードが良いの?』
この記事ではこのような悩みや不安を解消すべく、
猫用ペットフードの選び方をご紹介します。
あわせて、
・ペットフードの保存方法
・アレルギーがある猫のペットフードの選び方
もご紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。
可愛い猫ちゃんの健康のために、正しい知識を身につけてペットフードを選びましょう!
猫用ペットフードの選び方
猫のペットフードは種類が沢山あって、何を選べば良いか迷いますよね?
ここからはペットフードの選び方をご紹介します。
猫の年齢で選ぶ
猫の年齢によって選ぶペットフードも異なります。
大きくは子猫用・成猫用・高齢猫用に分かれます。
基本的には飼っている猫ちゃんの実年齢に合うペットフードを選ぶようにしましょう!
ドライフードかウェットフードで選ぶ
ペットフードにはドライフードとウェットフードがあります。
栄養学的にはどちらを選んでも問題ないと言われていますが、
それぞれのメリット・デメリットを理解して選ぶようにしましょう。
ドライフード
猫のペットフードとして定番なのがドライフード。
保存性が高く、歯石がつきにくいのが大きなメリットです。
一方で、ドライフードは食べる時に水分をしっかり摂る必要があります。
ウェットフード
水分が入っているウェットフードは腎臓・泌尿器系に持病がある猫におすすめ。
腎臓・泌尿器系の持病がある場合は、水分をしっかり摂ることが大切なので、食事から水分補給ができるウェットフードが最適です。
「最近便秘気味かも」という場合もウェットフードが良いでしょう。
また、ウェットフードは満腹感が得られやすいのもメリットの一つです。
長持ちしにくく、扱いに手間がかかるのが難点です。
最近では、ドライフードとウェットフードの両方を組み合わせた食事スタイル「ミックスフィーディング」を取り入れる飼い主さんも増えています。
飼っている猫ちゃんの好みや特性・飼い主さんの生活スタイルに合わせて、適切なタイプを選びましょう!
目的で選ぶ
猫用ペットフードは大きく「総合栄養食」と「食事療法食」の2つに分類されます。
健康に問題がない猫は基本的に「総合栄養食」のドライフードを選びましょう。
ペットフード公正取引協議会が定める基準をクリアした商品で、猫の健康に必要な栄養素がバランスよく摂れるフードです。
体調面が優れない場合は「食事療法食」がおすすめです。
栄養成分などが調整されているので、猫の体調や悩みに合わせて選ぶことができます。
通販での購入も可能ですが、かかりつけの獣医師に相談してから与えるのが好ましいです。
使用する場合は、ペットフードのパッケージや説明書きを注意して見るようにしましょう。
効果で選ぶ
猫用ペットフードは期待できる効果も商品によってそれぞれ異なります。
毛玉ケアタイプ
猫は毛づくろいが原因で、吐いてしまうこともあります。
飲み込んでしまった毛のほとんどは便と一緒に外に出ますが、そのまま蓄積で胃に溜まってしまうことも。
毛玉タイプは食物繊維が豊富なので、飲み込んでしまった毛を便と出しやすくする効果があります。
毛づくろいによる嘔吐が気になる場合は、「毛玉ケア」と書かれているフードがおすすめ。
ただし、食欲不振などが続く場合は必ず獣医師に相談しましょう。
尿路結石の予防(FLUTD)
猫がかかりやすい病気に「猫下部尿路疾患(FLUTD)」が挙げられます。
FLUTDとは尿結石・痛みを伴う排尿・血尿・尿道閉塞など様々な症状を引き起こす症候群のことです。
その場合、マグネシウムとカルシウムを適正バランスに整えたものや、アミノ酸やミネラルを調整し、尿を弱酸性にするようなフードが最適です。
注意としては、病気を発症した場合、市販のフードよりも病院で処方される療法食が必要になる場合もあるので、かかりつけの獣医師の指示に従うようにしましょう。
ダイエット・肥満対策
成猫や避妊去勢手術をした猫は運動不足と食べ過ぎで肥満になりやすいと言われています。
猫は一度太ってしまうとダイエットするのが難しく、肥満が原因で生活習慣病になることもあります。
運動量が少ない“室内飼いの猫”や“体型が気になってきた猫”には、ローカロリーの肥満対策用フードを選ぶのがおすすめです。
デンタルケア
猫は虫歯になりにくい生き物です。
そのかわり「歯石」がつきやすいため、歯周病になって口内に炎症や痛みが出ることもあります。
基本的に歯石は全身麻酔をして機械で削らないと取れません。
歯ブラシを使ってこまめに歯磨きをしてあげるのが理想ですが、なかなか難しいので、歯垢を落とす効果のあるペットフードを普段の食生活に取り入れるのが良いでしょう。
アレルギーがある猫のペットフードは?
人間と同様に猫の食物アレルギーも増えています。
症状としては下痢や嘔吐・かゆみなどの皮膚トラブルとして現れる場合も。
アレルギーがある猫にはどんなペットフードが良いのかご紹介します。
たんぱく質の原料に注意する
体の免疫反応が過剰に出るのがアレルギーです。
アレルギーの原因になりやすい成分として、肉・魚などのたんぱく質があります。
肉アレルギーの猫には魚を主成分としているフード。
魚が原因で体調が悪くなる場合は肉が主成分のものを選んであげましょう。
穀物ができるだけ使われていないもの
たんぱく質よりも可能性は低いですが、なかには穀物が原因のアレルギーもあります。
そのため、できるだけ穀物不使用のフードを選ぶのがベスト。
キャットフードに使われる穀物にはトウモロコシ・小麦・米などがあります。
これらが使われていないものを選ぶようにしましょう。
症状が出ていてもアレルギーかどうか判断がつかない場合も多いので、気になる方はアレルギーの原因物質を特定するために、病院で検査を受けるのが◎
ペットフードの相談にものってくれるのでおすすめです。
猫用ペットフードの保存方法
ここからは、猫用ペットフードの正しい保存方法を紹介します。
ペットフードに多く含まれる脂質は酸素にふれると酸化します。
脂質が酸化すると過酸化脂質と呼ばれる悪玉コレステロールに変化します。
悪玉コレステロールは、アレルギー・動脈硬化・ガンの原因とも言われています。
また、ペットフードが酸化することで味・ニオイが変わるだけでなく栄養価も低下します。
基本的にペットフードは密封された状態で販売されていますが、未開封でも袋の中に多少の空気がある以上、酸化は避けられません。
誤った保存方法は酸化の原因になるので注意です。
ドライフードの保存方法
ここからはドライフードの保存方法を紹介します。
高温保湿ではない冷暗所で保存する
湿度・温度が高い場所は、たとえ未開封でも酸化の原因です。
食器棚・床下収納などの冷暗所で保存するのが好ましいでしょう。
特に、夏や梅雨の時期は部屋全体が高温多湿になりやすいので、エアコン・除湿機を活用するのがおすすめ!
冷蔵庫は開け閉めにより、水滴がつきやすく湿気・カビの原因にもつながるので注意です。
また、直射日光が当たる場所は未開封でも酸化の原因に。
窓際など直射日光が当たる場所は避けるようにしましょう。
開封後はしっかり密閉する
購入時の袋のまま保存する場合は、保存用の袋止めクリップを使うのがベストです。
その際は袋の中の空気をしっかり抜いてクリップで止めて保管するようにしましょう!
1回分・1日分など小分けにしてジップロックに入れて保存するのもおすすめ。
その際、しっかり空気を抜いて、脱酸素剤やシリカゲルなどを入れておくと◎
小分けしたジップロックをフードストッカーに入れておくとさらに酸化防止になります。
また、フードディスペンサーは、フタの開け閉めがなく酸化が防げるので便利です!
ドライフードを入れてダイヤルをまわすと必要な分量だけ出てくる仕組みになっています。
なかには、設定した時間に決まった量のフードが出てくる自動給餌器もあり、家を空けることが多い飼い主さんにおすすめです。
すぐに食べきれない場合は冷凍保存する
開封してから、すぐに食べきれない場合は小分けにして冷凍保存するのも良いでしょう。
解凍する場合は、食べる前日に冷蔵庫に移し自然解凍するのがベスト。
電子レンジを使った解凍は味が落ちるのでおすすめしません。
開封後のドライフードの賞味期限は基本的に1ヶ月です。
ウェットフードの保存方法
ウェットフードは水分量が多いため、ドライフードよりも悪くなりやすいので注意です。
開封前は高温多湿を避けた冷暗所で保存
開封前のウェットフードは、ドライフードの保存と同様です。
温度・湿度が高いところは避け、冷暗所で保存するのがベスト◎
開封後は別の容器に移して冷蔵庫で保存(翌日までに食べ切る)
ウェットフードは水分量が多いので、傷みやすく、出しっぱなしはNGです。
開封後はその日のうちに食べきるようにしましょう。
難しい場合は別の容器に移し替えて冷蔵庫で保存するのがベストです。
その場合は、必ず翌日までには食べきるように注意しましょう。
どうしても食べきれない場合は冷凍保存(3~4日)
開封後、翌日までにどうしても食べきれない場合は、ラップに包んで冷凍保存することも可能です。
その際、解凍する場合は食べる前日から冷蔵庫に移し自然解凍するのが好ましいでしょう。
電子レンジでの解凍は味が落ちてしまうので控えましょう。
開封後のウェットフードの賞味期限は約1日です。
愛猫に合ったペットフードを選ぼう!【保存方法も注意】
猫用のペットフードは種類が沢山あって、何を選ぶか悩みますよね。
人間に人それぞれ体質や好みがあるように、それは猫ちゃんも同じです。
飼っている猫ちゃんの年齢・体調に合わせて適切なペットフードを選ぶのが良いでしょう。
慣れるまでは、少量タイプのものを試しながら、愛猫に合ったペットフードを見つけるのもおすすめです。
また、猫ちゃんにとっては大事な食事です。
安全に美味しく食べることができるように、保存方法にも注意しましょう。
この記事の内容が参考になれば嬉しいです。
愛猫ちゃんと元気に楽しい毎日をお過ごしくださいね♪