家の猫にはずっと健康でいてほしいけど、多頭飼いだとお金がかかる・・」
「なるべくコスパのいいキャットフードがいいけれど病気になったりしないか心配」
「安くても質のいいキャットフードってあるの?」
このような悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
お店に行くとたくさんの種類が売られていて、お値段もピンきりです。
猫のご飯は毎日のことなので、できればコスパを抑えたいという飼い主さんも多いでしょう。
しかし、安ければなんでもいいわけではなく、安全性に問題はないのかが気になります。
キャットフードが猫に与える影響は大きいのでしっかり見極めて選んであげたいですね。
この記事ではコスパが良くて安全なキャットフードの選び方とおすすめをご紹介します。
安全なキャットフードの選び方のポイント
お店で売られているキャットフードには激安価格で売られているものもあります。
ですが、値段の安さだけで選ぶのはちょっと待ってください。
まずはパッケージに表示されている原材料表をチェックしてみてください。
※原材料表には添加物を含むすべての原材料が表示されています。
主原料が肉や魚などの動物性タンパク質である
原材料は使用されている量が多い順番に表示されています。
ですので、一番最初に記載されているのがそのフードに一番多く使用されている主原料になります。
猫は完全肉食動物なので健康と長生きのためには肉類や魚介類などの動物性タンパク質が一番必要です。主原料がチキンやビーフなどの肉類やサーモン、白身魚などの魚介類などであれば安心ですね。
主原料に植物性タンパク質を多く含む原材料(とうもろこしやコーングルテンミールなど)が使われている場合は、肝心の動物性タンパク質があまり配合されていないこともあるので注意が必要です。
安いキャットフードの中にはパッケージに「チキン」や「フィッシュ」と大きく書いてあっても、原材料を見ると一番最初に穀物が記載されている場合が多いので、必ず原材料表をチェックしましょう。
グレインフリーもしくは少なめである
「グレインフリー」とは原材料に小麦やとうもろこしなどの穀物を使用していないフードのことです。猫はもともと肉食なので穀物を食べる習慣がなく体内で消化することが難しく内臓の負担になります。その結果、下痢、嘔吐などの体調不良を起こしてしまいます。
さらに、小麦やとうもろこしなどは特にアレルギーになりやすい原料なのでできるだけ少ないものを選んであげることが大切です。
穀物をフードに使用することは違法ではありません。また、肉に比べ原価が安いという理由から、安いキャットフードの中には容量をかさ増ししてコストを削減するために穀物を多く使用しているものもあります。
人工添加物や着色料などを使用していない
添加物にはフードの品質を保ち、風味や香りをよくする大事な役割があります。
しかし、中には危険で有害なものもありますので見つけたら避けるようにしましょう。
【酸化防止剤】
BHA、BHT、エトキシキンなどの人工酸化防止剤は、人間の食品にさえ使われていないものや、発がん性があるものなどさまざまな危険性があります。
フードに使用されていても猫の体に影響が出ない量なので体内に蓄積されることがなく問題ないとされていますが、どの猫でも100%安全であるという保証もなく注意が必要です。
できれば、自然由来の酸化防止剤、ミックストコフェロール(ビタミンE)や緑茶エキスなどを使っているフードを選びましょう。
【着色料】
赤色102号、赤色40号、赤色3号、赤色106号、青色1号などの人工着色料は発がん性があり大変危険です。海外ではその危険性の高さから使用を禁止されている国もあるほどです。
そもそも猫の目は色の識別はほとんどできないのでフードに色をつけても意味はありません。
主に、飼い主から見て美味しそうに見えることで購買意欲を高めるためのものなので猫には必要ないものです。入っていなくても品質には影響がありません。
猫の体質や好みに合っているか
原材料に注意することはもちろんですが、最終的には、猫の体質や好みに合っているかに左右されます。
いくら素晴らしい品質のキャットフードでも、体質に合わなかったりそもそも食べてくれなかったりすれば他のフードに変えなくてはなりません。
【体質】
猫のうんちはこまめにチェックしましょう。
体に合っていないキャットフードの場合、消化・吸収できていない恐れがあり、大きくてゆるいうんちになりがちです。下痢になる場合もあるのでよく観察してください。
うんちの大きさや形、量を見て普通の状態なら問題ありません。
毛ヅヤも大事な目安になります。フードの栄養素がきちんと消化・吸収できないと毛ヅヤや肌触りが悪くなることも。毛ヅヤが変わりないなら今のキャットフードで大丈夫です。
【好み】
もし、猫の食いつきが悪ければ、チキン、ビーフ、マグロなど味の異なるフードをローテーションで与えてみるといいでしょう。
猫にとって一番合うキャットフードを見つけるのは時間がかかるかもしれませんが、元気に喜んで食べてくれるものをあげたいですね。
特に危険なNG原材料とは
安いだけのキャットフードには猫にとって危険な原材料を使用しているものが多くあります。
特に危険なNG原材料をご紹介します。
肉類
原材料に「肉類」とだけアバウトに表示されているものが多く見られます。
〇〇ミールとか〇〇ミートとか記載されていると、一見、動物の肉が使われているように思いますが、実際は肉の部分はほとんど使われておりません。
【肉副産物】
肉副産物とは毛、歯、角、蹄と肉を除く内臓を含むほとんどの部分にあたります。それらを細かく砕いて粉状にしたものです。
食用にする肉を取って残ったものなので畜産廃棄物とも言われ、非常に品質が悪いものです。
【4Dミート】
4Dミートとは病気だったりすでに死んでいたりする動物の肉です。
「Dead(死んだ)、Dying(死にかけの)、Diseased(病気の)・Disabled(障害のある)」の頭文字をとって4Dミートと呼ばれています。アメリカの食肉の最低ランクのお肉で粗悪なため人間でさえ食べることができません。
以上のようなものが使用されたフードを猫に与え続けると下痢、嘔吐、栄養失調、毛並みの悪化や、抜け毛などの症状が出ることがあります。また、腐りやすく多量の人工添加物が入っているため、がんや心臓病などの病気になってしまう可能性もあります。
動物性油脂
動物性油脂とは動物の体内に含まれる脂肪のことです。
キャットフードを成形するのに必ず必要なものですが、「動物性油脂」とだけ成分表に書かれているものは危険です。
低品質な動物性油脂を使用している場合、腐敗している動物や病気で亡くなった動物の油を使っているかもしれません。さらに、動物性油脂は酸化しやすいという特徴があり危険な人工酸化防止剤を大量に使用している恐れがあります。
しかし、動物性油脂がすべて必ずしも悪いというわけでなく、鶏脂、牛脂、豚脂など何から取れた油かがはっきり分かるように書かれているフードなら安心です。
大豆ミール
大豆ミールとは、大豆から油脂分や有用成分のほとんどを搾り取った残りカスです。
一見、みたところ別に猫にとって問題ないように思われますが、実は危険な原材料の中でも特に注意しなければならないものです。
大豆ミールが入っているフードを食べている猫は腸内で通常の5倍近い量のガスが異常発酵を起こし発生していると言われており、ガスが原因で動脈が圧迫されて健康障害が起こり脳へ血液が送られずショック死してしまうこともあります。
危険な原材料が使用されているフードは怖いですが、実際に今もお店で売られています。なぜこのように危険な使用したフードが売っているかというと、理由は簡単でコストを抑えて大量生産できるからです。
大事な家族である猫ちゃんのためにきちんと原材料を見極めて、危険な原材料が入っていないキャットフードを選んであげてください。
コスパが良くて安全なおすすめキャットフード
それでは、実際に販売されているコスパが良くて安全なおすすめキャットフードをご紹介します。
ぜひ、お家の猫ちゃんのキャットフード選びの参考にしてみてくださいね。
ピュリナワン
主原料が、新鮮な動物性高タンパク質のチキンと白身魚の2種類から選べるキャットフードです。
グレインフリーなので穀物が苦手な猫の食物アレルギーにも配慮されており安心です。
世界的に有名な「ネスレ」の大手食品会社が作っており信頼できるメーカーさんですね。
厳しい品質基準を設けて徹底的に食材にこだわり栄養バランスも良く、猫の嗜好性の高さにも考慮して作られているのが特徴です。
内容量も多く、小分けにパックされているので新鮮なまま保存できるのも嬉しいですね。
グレインフリーのキャットフードは高価格のものが多いなか、コスパもよく高品質として大変人気なフードです。
価格 |
1,915円/1.6kg |
主原料 |
チキン/白身魚 |
ファーストチョイス
主原料には、鶏肉、サーモンが使用されており栄養バランスにすぐれたキャットフードです。
自然の保存料を使用し、合成着色料、合成香料、鶏肉副産物などは入っていないので安心して与えることができます。
獣医師が最新の栄養学に基づき開発したキャットフードで、少しお値段は高めですが、品質の高さが特徴です。
また、下部尿路維持のためにマグネシウムの含有量の調節や、毛玉ケアのために食物繊維が配合されていて、猫の健康維持にも配慮されているのが嬉しいですね。
さらに、独自の製法で脂肪分をカットしてカロリーも抑えられているのでダイエットが必要な猫にも最適です。
しかし、グレインフリーではないので穀物アレルギーのある猫ちゃんには注意してくださいね。
価格 |
1,380円/560g |
主原料 |
鶏肉 |
サイエンスダイエット
原産国であるチェコの農場で育てられた高品質な鶏肉を主原料としています。
スーパーでは必ずと言っていいほど見かける有名なキャットフードです。
獣医師がNo1に推奨しており、アメリカでは絶大な人気を誇っています。自社工場での徹底した管理のもと、厳選された自然素材を使用して作られています。
人工添加物、合成着色料は使われていません。
しかし、とうもろこしや小麦などの穀物は使用されており、完全なグレインフリーではないのでアレルギーの猫ちゃんには注意が必要です。
もし猫の好みや体調に合わない場合には全額返金保証制度もありますので安心です。
価格 |
922円/800g |
主原料 |
鶏肉 |
ロイヤルカナン
主原料には鶏肉と七面鳥が使用され、質、美味しさ、価格のバランスが取れていてフランスで大人気のキャットフードです。
動物病院でもおすすめされる食餌療法食としても有名ですね。
猫の種類や、年齢、体調などに合わせてフードを選べるという特徴があり、種類は豊富にあります。
粒が比較的大きめな三角形が特徴で、表面に嗜好性の高いコーティングが施されているため、猫の食いつきが良いと高評価です。
室内で飼育される猫のために脂肪分を抑えて体重維持をしっかりサポートしてくれます。
価格 |
520円/400g |
主原料 |
鶏肉、七面鳥 |
ニュートロ
原料はどれも厳選した自然素材を使用しており、主原料は生サーモンのすり身が使われています。
キャットフードの中でもファンが多く、しっかりと魚の匂いが香り、猫ちゃんの食いつきがいいのが特徴です。
製品はすべてアメリカの自社工場で生産され、独自の厳しい検査基準を設けて品質の均一や安全性を確保しています。
合成添加物をほとんど使用しておらず質の良さは保証できます。
栄養バランスも良く、猫ちゃんが一日に摂取しなければならない栄養をきちんと取ることができるので安心です。
また、自然由来の植物繊維をバランス良く配合し毛玉の軽減を促したり、尿路維持のためにマグネシウムの含有量を調節したりと猫の健康をサポートしてくれます。
価格 |
820円/500g |
主原料 |
鶏肉、七面鳥 |
まとめ
コスパが良くて安全なキャットフードについてご紹介しました。
大事な猫ちゃんが元気でいてくれて、ずっと一緒に暮らしていくためには、キャットフードにどれを選ぶかがとても大事です。
コスパも大事ですが、そこだけに注目して選んでしまうと、健康を維持できず猫ちゃんに苦しくて辛い思いをさせてしまうかもしれません。長期的にみて病気の治療費などで出費がかさむことになってしまう可能性もあります。
高額なものがいいというわけではありませんが、安くても猫のことを考えて作られた安全性の高いフードもあります。
猫にとって何が良くて何が悪いのかを飼い主として原材料や成分をチェックしてから選ぶことが大事ですね。