犬のためにおやつはどれを選べばいいの? 目的に合わせた犬用おすすめおやつをご紹介

スーパーからネットショップまであふれる犬用おやつ。

大切な愛犬のために何を基準にどれを買えば良いのでしょうか。ここでは目的別に良質なおやつをご紹介します。

犬用おやつの種類

ジャーキーなどの干し肉系おやつ

犬のおやつといえばこれですね。

多くの飼い主さんがジャーキーを与えたことがあるのではないでしょうか。

ジャーキーの中でもハードとソフト、形成されたものとスライスしただけのものがあります。

添加物が含まれているものが多いのもジャーキーです。

ジャーキーの原材料も様々です。

多いのは鶏肉のジャーキーと牛肉のジャーキーでコスパの良いおやつになっています。

ほかには鹿肉や馬肉から作られているジャーキーが人気です。

鹿肉や馬肉は鉄分が多く低脂肪、高タンパクでアレルギー反応も出にくいのが特徴です。

少数ですが豚肉のジャーキーは鉄分とビタミンB1が多く含まれているので、少食な犬の栄養補給にもいいかもしれません。

お魚が大好きな犬には魚肉のジャーキーがあります。

獣肉より噛み切れやすいものが多いので、小型犬や老犬にも与えやすいです。

クッキーなどの焼き菓子系おやつ

クッキーやビスケット、ボーロなどが焼き菓子系になります。

一口サイズのものが多いので、ちょっとしたご褒美やお散歩の時に持ち歩くおやつとして便利ですね。

材料に小麦類や卵がよく使われているので、小麦アレルギーなどの疑いがある場合は注意して与えましょう。

小型犬でも食べやすいですし、犬は甘みのあるものが大好きなのでついつい与え過ぎてしまうことも。

焼き菓子系のおやつは脂質が多くてカロリーが高めになっているので、与える量にも気をつけたほうがいいですね。

犬用クッキーの手作りレシピもたくさん公開されていて、手作りする飼い主さんもいると思います。

手作りは無添加で、使っている材料もわかっているので安心です。

気をつけるのは、人間が食べて大丈夫な食べ物でも犬には危険な食べ物もたくさんあるということです。

よく知られているのはネギ類、チョコレート、甲殻類などですが、ほかにはぶどうやアボカド、人間のお菓子に含まれるキシリトールなど食べると命の危険がある食材があります。

犬に安全な食材なのか調べてから、愛情たっぷりの手作りおやつを作ってあげてください。

ガムなどのカミカミ系おやつ

ガムやアキレス、骨、ひづめなどが長時間かけて噛むタイプのおやつです。

ガムの名称で販売されているものはサイズも風味も豊富にあります。

食べるのに時間がかかるので、ひとりでお留守番させる時に与えることも多いでしょう。

牛皮など皮革を乾燥させて作ったガム、アキレス、骨、ひづめは硬いので長時間楽しめて家具や靴などのイタズラを防止するのに効果的です。

噛むことはストレスの軽減にもなりますし、硬いほうが噛みごたえがあるからといって、どんどん硬いものにエスカレートするのは危険かもしれません。

犬は硬いものでもおやつを食べたいので、夢中になってかじるので歯が欠けたり折れたりする事例もあります。

また、少し小さくなったら丸のみして喉に詰まらせること、大きく欠けた破片を飲み込んで消化器を傷つけることなど危ないこともあるのです。

小型犬には少し柔らかいタイプを与えた方が安心です。

大型犬でも口に入るサイズにまで小さくなったら取り上げるなどしてリスクを避けましょう。

硬いガムとは別に歯磨きガムとして販売されているものは、噛むことで歯垢を取る効果があります。

ところが案外柔らかいものもあり、短時間で食べてしまう犬もいて、これでは効果半減ではないかと困ったこともあります。

早く食べてしまうタイプの犬には飼い主さんがガムの端を持ったまま、まんべんなく左右の歯を使って噛むように誘導してあげながら与えるようにしましょう。

歯磨きガムは歯垢を落とすために繊維質が多かったり、皮でできたものも早く食べすぎると消化が良くないようです。

歯磨きガムを食べると必ず軟便になるという犬もいました。

ご褒美用やシニアには柔らかめで嗜好性の高いミルクガムやチーズ味のソフトタイプがいいのではないでしょうか。

ガム系のおやつを与える時はできるだけ飼い主さんの目の届くところで与えると安心ですね。

ゼリーなど水分の多い柔らか系おやつ

小さなカップに入ったゼリーが人間用のお菓子やダイエット食品として売られています。

同じような形状の犬用ゼリーも販売されていて老犬の水分補給や夏場の脱水症状の予防に便利なおやつです。

暑い時期には凍らせてシャーベットにすると喜んで食べてくれます。

見た目は人間用とよく似ていますが、人間用のゼラチンは犬にとってはアレルギーの原因になりますし、こんにゃくは腸閉塞になる可能性があります。

もっと危険なのはキシリトールで、間違って食べてしまえば重大な中毒症状を起こす成分です。

人間用は糖分も多いので与えないほうがいいですね。

犬用ゼリーにはほかにもアルミパックで個包装されているものがあります。

猫用のものが大人気で犬用のものが後から販売されるようになりました。

カップゼリーより水分が多くトロッとしていて、フードにかけたりしてもいいようです。

老犬にも与えやすいおやつです。

初めはかじろうとしてきますが、少しすると上手に舐めて食べるようになりました。

個包装で食べきりなので添加物が少なめに抑えられているのもいいと思います。

コングなど遊んで食べる知育玩具系おやつ

遊びながらおやつを食べることのできる知育玩具があります。

お留守番の時やお外で遊べない雨の日などに役に立つおやつです。

ひょうたん型や円盤型などのゴム製のタイプと、フェルトのマットの中などにおやつを隠して探し出すタイプがあります。

ゴム製のおもちゃは転がして遊びながら、出てきたおやつを少しずつ食べることができます。

ペースト状のおやつを入れると匂いが強いので嗜好性も高く、遊び好きの犬も考えながら楽しんでおやつが食べられます。

長時間のお留守番や夏の暑い日などは、おもちゃにおやつを入れから冷凍庫で凍らせておくと冷たいし、より時間をかけることができます。

探し出すタイプのおもちゃは犬と一緒に、見ている飼い主さんも楽しめると思います。

上手に探し出しておやつを食べる様子を見て、うちの子は天才犬かもしれないと親バカなことを考えてしまいますよ。

犬用おやつの選び方

原材料を見る

できるだけ安全性の高い材料を使っているおやつを選びたいですね。

入っている添加物が全て危険なわけではありませんが、化学合成添加物の有無や種類を確認して購入しましょう。

原材料と併せて原産国も気になるところです。

外国産でも、信頼できるペット先進国や国産のものの方がより安心感がありますね。

アレルギーの有無

犬にも食物アレルギーはあります。

もしアレルゲンがわかっていたら原材料の中にアレルゲンが入っていないかよく確認しましょう。

小麦アレルギーがよくいわれますが、ほかにも鶏肉のアレルギー、乳製品や卵のアレルギーなど人間と同じようなアレルゲンがあります。

うちの子は大丈夫と思わずに初めて与える食べ物は少しずつ様子を見ながら与えましょう。

一例としてですが、アレルギーを持った犬で実際に体験したことがあります。

6歳で引き取った小型犬は皮膚にアレルギー症状がありましたので病院で薬を処方してもらっていました。

薬を飲み続けるのが気になっていろいろ調べて試してみて、鶏肉アレルギーを疑ってフードは魚だけのものに変え、鶏肉と卵の入ったおやつもやめて数ヶ月すると皮膚もきれいになりアレルギー症状がなくなったことがあります。

アレルギーも個体差がありますので一概には言えませんが、気になる症状があれば病院でアレルギー検査もしてもらえるようです。

人間でもアレルギー症状はつらいものです。

愛犬には出来るだけ健やかの過ごしてもらいたいですよね。

体格と年齢

大型犬と小型犬では与える量が違うのはもちろん、ガムなど噛んで楽しむタイプのおやつは口のサイズに合わせなければなりません。

くわえた時に両端がはみ出す大きさが目安です。

小さすぎると丸のみして詰まらせたり、消化器を傷つける恐れがあります。

硬すぎるおやつは子犬や老犬、小型犬には要注意です。

一生懸命噛みすぎて大事な歯が欠けたり、歯茎から出血することがあるからです。

年齢でいえば6ヶ月未満の子犬については特に注意です。

3ヶ月頃まではまだまだ内臓が未発達なので、子犬用のおやつを少しずつ与えるようにしましょう。

おやつの種類によっては6ヶ月未満の子犬に与えないように表示してあるので、必ずラベルの記載を確認してから与えてください。

子犬と同様に老犬に与えるおやつもシニア用や柔らかいものが無難です。

老犬になると消化機能が衰えてくることを考慮して、よく噛まずにのみ込んでしまっても消化しやすいものの方がいいですね。

目的別おすすめおやつ

歯垢・口臭予防に

グリニーズプラス 口臭ケア

動物病院にも置いてあるので目にしたことがある方も多いでしょう。

以前はグリニーズでしたが改良されてグリニーズプラスになりました。

以前より消化が良くなっていますし、化学合成添加物は使用されていないので安心です。

歯ブラシの形も可愛くて手に持ったままでも与えやすい形状です。

グリニーズプラス 口臭ケアの詳細はこちら

手作り歯磨き牛アキレス

牛アキレス中でも空洞がある部位を使っているので噛んだ時に歯垢が取れやすいという特徴があります。

硬さはだいぶ硬い方ですので丸のみには注意してください。

手作り歯磨き牛アキレスの詳細はこちら

ダイエット中に

ドッグツリー 国産特選/絹ごしフリーズドライ豆腐

絹ごし豆腐をサイコロ状のフリーズドライにしただけのものです。

お豆腐が好きな犬は多いですし、柔らかいので歯が弱い犬にもおすすめできます。

おやつだけではなく、ダイエット中のごはんのカサ増しにも使えますよ。

ドッグツリー 国産特選/絹ごしフリーズドライ豆腐の詳細はこちら

つくば保健食品 健康ボーロ ダイエット

脂肪吸収抑制・脂肪肝予防の成分が配合された老犬も食べられるボーロです。

化学合成添加物は入っていません。

肥満気味の犬にはちょっとしたおやつにも気を使ってあげた方がいいですね。

つくば保健食品 健康ボーロ ダイエットの詳細はこちら

皮膚・被毛を健やかに

iti イティトリーツ ラムジャーキー皮膚被毛ケア 

ソフトタイプのラム肉ジャーキーで、食いつきもよく柔らかいのも良いですし、抗酸化酵素やグルコサミンなどが豊富な緑イ貝と関節や皮膚ケアに効果がある鹿パウダーが配合されています。

iti イティトリーツ ラムジャーキー皮膚被毛ケアの詳細はこちら

ヒルズ犬用低アレルゲントリーツ

有名ブランドのおやつでちょっと固めのビスケットです。

低アレルギーでオメガ3など皮膚を守る機能を維持する成分が配合されているので、皮膚がカサつ気がちだったり、毛ヅヤが気になる時におすすめです。

ヒルズ犬用低アレルゲントリーツの詳細はこちら

長持ちさせたい

国産無添加豚ボーン

この豚ボーンは完全無添加なのとすごく乾燥させていて、脂もないのでベタつきがないのでおすすめです。

豚というのもアレルギーが少ないのでいいです。

硬いのでかじっているときは飼い主さんが見守っていると安心です。

小型犬には細いめのあばらの骨もあります。

国産無添加豚ボーンの詳細はこちら

エゾ鹿の角ガム 22cm 大型犬用 半割り

とっても硬い鹿の角を半分に割って、角を丸めています。

長持ちするおやつとしてはおすすめですが、大きい塊をのみ込んでしまわないように注意してあげてください。

エゾ鹿の角ガム 22cm 大型犬用 半割りの詳細はこちら

モチベーションを上げる

ブラックウッド 鹿しかクッキー

こちらも無添加で安心できる製品です。

鹿肉に鹿レバー、鹿スープとたっぷりの鹿が入っているので、犬のモチベーションを上げてくれます。

しつけや訓練時に割って与えやすいような形状と硬さになってるのもおすすめポイントです。

ブラックウッド 鹿しかクッキーの詳細はこちら

国産ハーブで作った砂肝ジャーキー

大型犬の訓練士さんがご褒美に砂肝を使っていたのをもらってから、砂肝でモチベーションが上がるようになりました。

好き嫌いがあるかもしれませんが、あまり集中してくれない時に試してみてもいいかもしれないですね。

国産ハーブで作った砂肝ジャーキーの詳細はこちら

栄養補給に

ヤギミルキー

犬のために優しいヤギミルクに乳酸菌を混ぜたタブレット型のおやつです。

人間が食べるラムネのような硬さで手でも割ることができます。

子犬から老犬まで与えることができる栄養豊富なヤギミルクはおすすめできます。

ヤギミルキーの詳細はこちら

そのまんまのサメの軟骨

サメ軟骨はコラーゲンやコンドロイチン、カルシウムがたっぷり入っています。

ちょっと硬いかなと思いますが、骨のトゲは削ってくれています。

人間には臭いくらいの臭いでも犬は大好きなようです。

カリカリとかじりますが、小型犬は食べる時には飼い主さんが注意してあげてください。

そのまんまのサメの軟骨の詳細はこちら

番外編のおすすめ

プラッツ ドギーバディ トリーツポーチ

お散歩や訓練の時におやつはどうしていますか。

飼い主さんの腰あたりにキープするのが理想ですが、ポケットに入れるとおやつのクズが残ったりしますね。

臭いや油分がポケットに染みるのはちょっと困るという飼い主さんにおすすめグッズがあります。

洗えるし軽いしマグネット式で開け閉めしやすいのでおやつの持ち歩きにおすすめです。

プラッツ ドギーバディ トリーツポーチの詳細はこちら

まとめ

  • おやつはジャーキー、クッキー、ガム、ゼリーなどの形状があります。
  • おやつを選ぶときは原材料を見てできるだけ安全なものを選びましょう。
  • 犬の体格や年齢に合わせた量と種類を選びましょう。
  • 目的によって与えるおやつも違ってきます。

犬用のおやつには様々な材料と形状があります。

犬は自分で選ぶことができませんし、食べる量を調節することもできません。

飼い主さんが愛犬に最適なおやつを選んで与えてあげることで、毎日を楽しく健やかに過ごせるといいですね。