我が家に可愛い子犬を迎えたい方に我が家に初めて子犬が来たときのことをご紹介致します。
家に子犬を迎え入れるのはお世話やお散歩など大変なことも多くなります。けれど可愛い犬との生活は大変なこと以上に楽しいこと、嬉しいこともたくさんあります。
犬を飼ってみたいけれど迷っている方のお役に立てれば幸いです。
ずっと犬を飼いたかったわたしたち家族
「犬を飼いたい」と訴え続けていた子供たち
現在小学3年生と1年生になる子供たちが、最初に「犬を飼いたい」と言いだしたのは、いつだったでしょうか?もはや、思い出すことも難しい程小さな頃から、子供たちは犬を飼いたがっていました。わたしも主人も犬が大好き。
2人とも子供のころにはそれぞれの実家で雑種の中型犬を飼っていました。動物を飼うことは子供の情操教育にもいいと聞くし、すぐにでも飼いたい気持ちはずっとありました。
ですが、犬といえば、朝晩の散歩が欠かせなかったり、一緒に遊んであげる、しつけをする、などなど、案外と手間がかかる生き物。子供が幼稚園児のうちは無理だろうと思い、下の子が小学生になったらね、という約束をしていました。飼ったはいいけれど、全然世話をしてあげられない…では、犬がかわいそうですから。
どんな犬を飼う?
家族全員、早く犬を迎えたかったので、下の子が小学生になる直前の春休みに犬を飼い始めたいと考えていました。下の子がいよいよあと数か月で小学生、というタイミングで、どんな犬を飼う?という話し合いを何回も持ちました。
わたしと主人はどちらかというと大型犬が好きだったので、飼うなら大きな犬がいいね、という方向性で話し合った結果、ラブラドール・レトリーバーにするか、ゴールデン・レトリーバーにするかで子供たちの間で意見が割れてしまい(笑)、改めて、家族全員が「この犬種がいい!」と思える犬種を、1から探したところ、子供たちの満場一致でボーダーコリーに決まったのです。
ついに子犬がやってきた!
片道5時間かけてブリーダーさん宅へお迎えに
ボーダーコリーに狙いが定まってから、インターネット上でボーダーコリーのブリーダーさんや里親情報、子犬の出産情報を毎日調べました。お迎えに行ける範囲で、欲しいと思える子に出会えるとは限らないので、子供たちには、春休み中に飼い始められたらいいけれど、タイミングが合わなければ難しいかもしれないよ、と話しておきました。
1か月近く探し続けたものの、条件に見合うような子に出会えず、あきらめかけたその時!春休み中にちょうど2か月になり、引渡しができるという子犬を発見!
そのブリーダーさんの所で一番人気だったというその子は、すでに他のお客さんと商談が進んでいたのですが、お客さんの方の都合でキャンセルになってしまったのだそうで、写真を見て一目ぼれをしたわたしたち家族は、片道5時間かけてお迎えにあがったのでした。
子犬がやってきた当日
片道5時間の道のりを自家用車で往復し、帰宅したのは夜の22時近くでした。ですが、初めての子犬に子供たちは大興奮で、眠るどころじゃありません。折しも春休み。夜更かしには、特別に目をつぶりました。
初めて子犬を迎えたその日は、子犬に好きなように家の中を探検させてやり、あまり構いすぎずゆったりと過ごさせてあげないと、ストレスになると読んだので、子供たちにはそのように言い含めてありました。もうすぐ小学生の下の子と、小学3年生になる上の子、2人とも手を出したくてうずうずしながら、自由に家の中を歩き回る子犬の後ろをついて回っているのが微笑ましかったです。
子犬はというと、初めての場所にも全く物怖じしている様子はなく、あちこちを探検して回っていました。ボーダーコリーは人懐こく、好奇心が旺盛と言われている犬種なので、そのせいかもね、などと話しました。短い尻尾を振り振り、カチカチと小さい爪の音を立てて歩き回るその様子は本当に可愛らしく、長旅の疲れも吹き飛ぶほどでした。明日から、夢にまで見た子犬との生活が始まるのです。
子犬が来てからの生活の変化
生後3か月くらいまでは子犬中心の生活
赤ちゃん時代は、排泄の回数も多く、ご飯も一度にたくさん食べれない、しかも誤飲や誤食の危険性も高いので、ほとんどつきっきりで家から出られないような感じでした。買い物も、子供たちが学校から帰ってきてから、犬を見ていてもらってその隙に…とか、土日に主人や子供がいる時を見計らって…とかいう感じで、家に犬を独りにしないようにしていました。
まだワクチン接種が終わってないので、長い時間散歩に行けなかったため、その点では楽でしたが、おしっこを片付けて後ろを振り向くと今度はウンチ、ようやく片づけ終わったと思ったらもうごはんの時間、それが終われば合間にボールや引っ張りっこ遊び…と、1日中犬の世話しかしてないような気さえする毎日でした。
生活リズムが整い、健康的な毎日に
子犬が少し大きくなってからは、朝晩の散歩の時間を確保するために、嫌でも生活リズムを整えざるを得なくなりました。今は暑い時期なので、朝5時に起きて、気温が上がらないうちに散歩を済ませ、子供たちを学校に送り出し、朝の家事を済ませ…と朝9時には一通りの家の仕事を済ませ、自宅での仕事に取り掛かります。
朝晩40分〜1時間の散歩の時間を確保するために、時間の使い方をすごく考えるようになりましたし、生活にメリハリがつきました。朝早く起きるため、夜も無駄に夜更かしすることもなくなり、非常に健康的な生活です。
いたずら防止のために、部屋がシンプルに
誤飲や誤食、いたずらで思わぬけがをする心配があるので、床や届く範囲になるべく物を置かない、出しっぱなしにしない、などを気を付けるようになりました。事故を防ぐためには叱るよりもまず叱らなくても済むような環境を整える、というのも人間の赤ちゃんと似ているなと感じました。
子犬が来てから…良かったこと
とにかく可愛い!!家に帰るのが楽しみに
うちの子はとにかく、家族が大好き。買い物から帰ってきたとき、子供たちが学校から帰てきたときなど、少しでも家族と離れてから再会すると、耳を思い切り倒して尻尾をぶんぶんと振り回して、すり寄ってお腹を見せて…全身で喜びを表現しながら迎えてくれます。
数時間離れていた時などは、うれションまでします(笑)そんなに私たち家族に会いたかったのねー、そんなに会えてうれしいのねー、大好きなのねー、と、こっちも嬉しくなるし、心から幸せな気持ちにさせてくれます。どこかに出かけても、子犬がどうしてるだろうかと気になって、あれほど喜んでくれる様子を思い出すと、早く家に帰りたくなります。そして、家で過ごす時間がとても幸せな時間に変わりました。
家の中でも、ずーっと誰かのそばにいる子犬。邪魔をするわけでもなく、そばで黙って寝ていたり、遊んでいたりするだけなのですが、何をしていても可愛く、癒されます。家事の合間や仕事の合間に、子犬の姿に目をやっては癒されています。
身体を動かすことが多くなり、健康に
ボーダーコリーは運動量の多い犬種なので、休みの日は外で過ごすことが多くなりました。我が家はもともとインドア派で、子供たちも外で遊ぶより家でゲームなどしている方が好きなタイプだったのですが、犬を外で遊ばせるために、犬と一緒に入れる大きい公園やドッグランなどに出かけるようになり、身体をよく動かすようになりました。
まだ体が出来上がっていない子犬なので、あまり激しい運動はさせられませんが、もう少し体ができてきたら、アジリティやフリスビーなど、犬と一緒に楽しめるスポーツにもチャレンジしたいなあ、と思っていて、今から楽しみです。
子犬が来てから…予想外だったこと
子犬の手間のかかり具合は想像以上!!
子犬は手間がかかるとは思っていましたし、もちろん覚悟の上で飼い始めたのですが、それでも大変さは予想以上でした。犬を飼いはじめた、というより、人間の赤ちゃんが1人増えたようでした。
ある意味では、人間の赤ちゃんより大変かもしれません…人間の赤ちゃんはウンチやおしっこをリビング中にまき散らして歩いたり、ウンチで遊んだりはしませんから(笑)
あとは、こっちが想像もしないようないたずらをしていることがあります。先日は、どうやって持ってきたのか、気がついたら台所で使うターナーをガリガリしていました(笑)こちらの想像の斜め上のことを次々としてくれるのも、人間の子供のようで、小学生2人が幼かったころを思い出して懐かしい気持ちにさせられます。
成長スピードがものすごく速い!!
人間の子供のようだ、という話をしましたが、人間の子供と決定的に違うのは、成長スピードが段違いに早い!ということです。5か月になるくらいまでは、夜「おやすみ」と言って寝て、翌朝には「おはよう。あれ?一回り大きくなった気がする…?」と感じることが何度もありました。顔もどんどん変わり、あっという間に赤ちゃんの顔から少年の顔に変わりました。
体つきや顔つきだけでなく、内面や賢さの成長スピードも驚くほど速く、昨日までできなかったことが今日にはできるようになっていたり、ある日突然こちらの指示が理解できるようになったりと、驚かされることが度々ありました。
ですので、子犬の世話は確かに大変ではありますが、大変な時期はそう長くは続きません。我が家の子犬も、そろそろ生後半年になりますが、ずいぶんと楽になってきたように思います。
飼い始めは出費がかなりかさんだ
子犬を迎える前にケージやフード、首輪やリード、おやつやおもちゃなど万全の準備で臨んだつもりでしたが、飼い始めてからの予想外の出費が結構ありました。
ウンチやおしっこの片づけに使うペットシーツやおしりふきなどもかなりの量が必要で、用意していた量はすぐに終わってしまい、思った以上に出費がかさみました。ネット通販やホームセンターの底値を何度も調べに行きましたね。それから、ワクチンやフィラリアの薬、体調不良で病院にかかることもあり、医療費もけっこうかかりました。
生後半年たった今は、逆に段々とかからなくなった印象です。フードも成犬用のものの方が安いですし、月齢が小さいほうが、手間もお金もかかるのかもしれません。
子犬が来てからの子供たちの変化
自分のことに加えて、「+犬のこと」を考えられるようになった
うちの子供たちはまだ2人とも小学校の低学年なので、まだまだ相手のことまで気が回らず、自分のことしか考えられない年齢。ですが、犬と一緒に暮らすことで、少しづつ、犬のこと、犬のため、を考えて行動できるようになってきた気がします。
中でも特に、下の子は何でも使ったら出しっぱなしで、なかなか片づけをする習慣がつかず困っていたのですが、「犬が誤飲するといけないから」と、積極的に片づけをするようになりました。
その他にも、わたしが手が離せないときにはウンチやおしっこの片づけを2人で協力してやってくれたり、犬用のお水がなくなっていたら気付いて足してくれたり、犬も家族も快適に過ごせるように、色々気付いたり考えたりできるようになってきた、と思います。
いばりんぼだった上の子が、誉めることを覚えてくれた
小学校3年生の上の子は、下の子にいばったり命令することが多く、悩みの種だったのですが、犬をしつけるときに「犬は、怖い顔でいばったり怒るだけじゃ言うことを聞かないよ。
しっかり誉めてあげて、うれしい気持ちにさせてあげると、次も言うことを聞いてくれるんだよ」という話をしたら、一方的にいばったり命令したりするだけでなく、誉めたり、「ありがとう」などを言うなど、相手の気持ちに配慮したコミュニケーションを考えるようになってきました。
嫌なことを嫌と言えなかった下の子が、きちんと嫌を言えるようになった
小学1年生の下の子は、上の子と逆で、嫌なことを嫌だとハッキリと言葉にできず、ストレスをためたりかんしゃくを起こす子だったのですが、犬はダメなことはダメと言わないとやめないので、飛びついたり、大事なものを咥えて持っていかれる度に、ただ泣くだけでなく、段々と「ダメ!」が言えるようになってきました。
犬を飼う前には、もちろん、犬の世話は自分たちで頑張るようにという約束をしていました。ですが、現実的に、小学生だけで世話をするというのは、まず無理です。特に、大きめの中型犬〜大型犬を飼う場合は、小学生はほとんど戦力にならないと思った方がいいと思います。
それでも、上記のように、人間関係…と犬相手に言うのはおかしいのですが…人間関係、コミュニケーションの取り方というのを、子供たちは日々学んでいると感じます。犬は口がきけないので、その分こちら側が気持ちを汲んであげたり、理解しようと努力する姿勢が求められます。
そういった、想像力や思いやりというのは、教えて身につけてくれるようなものではありません。子犬と生活を共にすることで段々と学んでいっているそういう力は、子供たちにとってかけがえのない、生きるための力になると感じています。
かけがえのない家族を迎えませんか?
今回は、子犬を迎えて我が家の生活や子供たちがどのように変化したかということをお話しさせていただきました。子犬との生活は大変なこと、しんどいこともありますが、それを補って余りあるほどの喜びと幸せにあふれています。
スマホに山のように撮りためた子犬の写真も、子犬と過ごした日々も、わたしにとっても、子供たちにとっても、お金には代えられない宝物になるでしょう。
今は、レンタルペットや、保護犬のお試し飼育などもありますので、我が家は本当に犬を飼うのに適した家庭なのかをじっくり考えたり、犬との相性を見極めたり、犬がいる生活をイメージするということもチャレンジしやすくなっています。事情が許す方、飼いたいけれど迷っている方は、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?