長く楽しめる犬のおやつは何? 「犬のための長持ちするおやつをご紹介」

ペットショップに並ぶおやつの数々。愛犬のおやつを選ぶ時に何を基準に選び

ますか。体に良さそうなものであったり、食べやすそうだったりします。今回は長持ちすることに重点を置いておやつのことを考えてみました。

長持ちする犬のおやつとは

おやつを与える目的

犬におやつを与える目的はいろいろあります。

しつけをするときにモチベーションを保つためにはおいしいおやつは有効ですし、お利口にしていたときのご褒美にもおやつをあげると大喜びでしょう。

飼い主さんや初めてあった人が犬と仲良くなるためのコミュニケーションを取るためにも、おやつは大切なアイテムです。

偏食の子や食が細い子にとっては、食事で補えていない栄養を補給する目的でもおやつは欠かせません。

大好きなおやつですとあっという間に食べてしまいますね。
もう少しゆっくり食べてくれるように、長持ちするおやつを与えたいときもあります。

例えば、来客中にゲージ内でおとなしくしていてほしいときやお留守番させるときなどです。

できるだけ長い時間、飽きずに楽しんでくれるおやつを与えてあげたいですね。

長持ちするおやつは硬いものが多いので、歯垢が付くのを予防するために与える飼い主さんもいます。

長持ちするおやつの特徴

長持ちするおやつの特徴はまず硬いことです。

かじることが大好きな犬は硬くておいしいおやつを根気よく噛み続けます。

硬いおやつには、かじると削れたりかけたりして小さくなるタイプと少しずつふやけて柔らかくなるタイプがあります。

長持ちするおやつは動物性のものがほとんどで、高カロリーになりがちです。
好きだからといって与えすぎるとカロリー過多になってしまいますね。カロリーも気にしながら与えるなければいけません。

時間をかけるものとして、おもちゃの中におやつを入れて遊んでいるとコロンとおやつが出てくる仕掛けの知育おもちゃがあります。

かじって食べるものではないけれど、どうしたらおやつが出てくるのかを犬自身が考えながら長い時間楽しんでくれます。

次におもちゃも含めて長持ちするおやつを種類別に紹介していきたいと思います。

長持ちするおやつを与えるメリットとデメリット

長持ちするおやつを与えるメリット

  • 長い時間ひとりでお留守番したり、ケージで大人しくしていてくれる。
  • 家具など噛んで欲しくないものから気をそらせる。
  • 硬いものを噛むことで歯垢が付くのを防ぐ。
  • 噛むことでストレを軽減する。

長持ちするおやつを与えるデメリット

  • 硬すぎるものは歯や歯茎を痛める可能性もある。
  • 大きい破片をのみ込んだ際に詰まったり腸を傷つけたりする危険もある。
  • 高カロリーなものが多いので与えすぎると肥満につながる。

長持ちするおやつの種類

皮でできたものはペットショップやホームセンターでもガムと表示されて、よく販売されています。

販売しているお店も多いので入手しやすいおやつです。

形状は骨の形に結んだものや靴の形のもの、細くねじった棒状のものなどサイズが豊富で犬の口のサイズに合わせて選ぶことができます。

白っぽい色の皮の方が比較的柔らかく、噛んだ時に少し歯が食い込む感じです。
歯垢防止にもなりやすいと言われています。

小型犬や子犬、シニア犬に与えるなら白っぽいタイプの方が良いと思います。べっこう色のような茶色のものの方が硬いです。

大型犬や噛む力の強い犬には茶色の方が噛みごたえがあるようです。

どちらの皮製でも噛んでいるとふやけて柔らかくなってきます。
少しづつ食べていって小さくなったら丸のみしてしまう危険があるので取り上げます。

特に大型犬や口の大きな犬は硬くても丸のみする危険があるの注意が必要です。

ただふやけた状態になると、とてもおいしいらしく取り上げようとするとものすごく抵抗された経験があります。

上手に別のおやつと交換するなど工夫して取り上げるようにしましょう。

これは危険なことではないのですが、噛みかけで置いているものはベタベタして埃やゴミがくっついてしまうのに困りました。

噛んでいない時にこっそり洗って乾かす、乾かしていると返して欲しがるというループの繰り返しでした。

アキレス

馬や牛のアキレス腱を干したもので、長さはいろいろあり細長い形状をしたものがほとんどです。

皮製の白っぽいものよりは硬くなっています。
これも噛んでいるとふやけて柔らかくなるのですが、噛んでも小さくちぎれにくいのがアキレスの特徴です。

人もお肉を食べていてスジが噛み切れなかった経験はないでしょうか。

スジのとても太くて硬いものがアキレス腱ですから、強くて噛み切れないのもわかりますね。
犬も噛み切れないから長いままでのみ込んでしまうこともあるのです。

長いままのみ込むと食道を塞いでしまったりする危険があり嘔吐して吐き出せたら良いですが、くっついてしまって動かないこともあります。
犬が気持ち悪そうにしていたら食道で止まっているのかもしれません。

胃まで落ちていれば消化しますが、途中で止まっていれば病院で取ってもらうか胃まで落とす処置をしてくれます。

食いしん坊の子は飲み込むことが多いのでタイミングをみて取り上げた方が無難です。

ジャーキー

鹿や牛、鳥の肉を干したもので硬いものから柔らかいものまでたくさんの種類が販売されています。

柔らかいタイプのものだと手でちぎったりハサミで切ったりして小さくできるので、目的に応じてサイズ調節できるところが便利ですね。

長持ちという点では皮やアキレスに劣るかもしれませんが、ほぐれやすいので丸のみして詰まらせにくいので安心です。

肉の匂いが強く犬の嗜好性も高いしコスパの良いものも多いので人気があります。
種類が豊富にある一方で、品質にも大きな差があるのがジャーキーです。

購入する時に原材料を確認して見ると、添加物や着色料が入っているものが多いのに驚きます。

肉を干しただけのように見えますが、案外加工が施されているようです。

飼い主さんが原材料の表示を確認して、できるだけ添加物や着色料などが少ないものを選んであげると良いと思います。

ジャーキーでは低カロリーということで鶏肉のジャーキーも多いですが、意外と鶏肉アレルギーの犬もいるようです。

フードでも言えることですが、犬の様子に変化があれば検査してみてもいいかもしれません。

アレルギーのある子には、少し変わった鮭の皮のジャーキーというのもあるので試してみてください。

骨・ひづめ・角

牛の骨やひづめ、鹿の骨や角を乾燥させたものは大変硬いおやつです。

とにかく硬いので長持ちするという点では優れています。

骨については人間の食べ残しではなく、犬のおやつ用に販売されているものを与える方が安心です。

鳥の骨は特に食べ残しなど与えるのは危険です。

味が染み込んでいることもありますし、加熱した鳥の骨は縦に鋭く裂けるので口内や食道、胃腸を傷つけてしまいますので気をつけましょう。

牛の骨は生で与えられますが、骨髄を食べるということで感染症のリスクを考えると犬用に販売されているものが安心ですね。

犬用の骨やひづめ、角のおやつは噛む力の強い犬の場合、割れた大きな破片をのみ込むと腸閉塞を起こしたり食道や胃腸を傷つける恐れがあるので注意が必要です。

また硬すぎて歯が欠ける、折れる、歯茎から出血するなどの危険もあることを認識しておきましょう。

このタイプのおやつで困るのは噛んで少しづつ削れたり欠けたりしていくタイプで、ポロポロと削れたものが床に落ちるのでお掃除が必要になります。

大型犬にひづめを与えた時、はじめは一体床に何の粒が落ちているのか、どこから発生しているのかと不思議に思いました。
小型犬にも与えたこともありますが、大きくて硬くてすぐに諦めたようです。

ヒマラヤチーズ

ヒマチーと呼ばれている硬いおやつです。

ヤクやヤク牛のチーズをスモークし乾燥させたもので、その硬さは骨やひづめと同じくらい硬いと言われます。
独特のチーズの匂いが強いので犬の嗜好性も強いおやつです。

栄養価が高く長持ちもするのですが、チーズが大好きな子が硬いのに必死で噛みすぎて歯がかけたり出血したりします。
バリバリと大きな音を立てていたら確認してあげましょう。

また、大きな塊をのみこんでしまったら、喉に詰まらせたり腸を傷つけてしまいます。減り具合が早すぎないかチェックしながら与えてください。

小型犬や歯が弱い子には削って電子レンジで温めると、サクサクになって柔らかいおやつとしても与えることができます。

犬の中にはチーズにアレルギーを持っている子もいるので注意して少しづつ様子を見ながら与えた方が良いでしょう。

食べ残したヒマチーはラップをして冷蔵庫に保管します。開封前や新品のヒマチーは常温でも大丈夫なのですが、噛みかけのヒマチーを室温で置いておくとカビが生えたり不衛生になりますので注意しましょう。

知育おもちゃ

知育おもちゃには中におやつを入れて遊べるものがあります。

よく見かけるものでは、ひょうたんのような形をしたコングです。

中にフードやペースト状のおやつを入れて噛んだり転がしたりして長く遊んでいられます。

ほかにもプラスチックのボール型のおもちゃもフードを入れて、コロコロ転がしているとフードが出てくるので考えながら飽きずに遊びます。

以前飼っていたおとなしい性格の大型犬は円盤型のものがお気に入りで、静かにコロコロ転がしてはおやつを食べて楽しんでいました。

知育おもちゃにも大きさや硬さがいろいろあって犬の大きさや年齢に合わせたものを選ぶことができます。
かじるおやつのように丸のみしてしまう危険が少ないのも安心できますね。

長いお留守番の時には、中にふやかしたフードを入れて凍らすとすごく時間をかけて食べられます。

おもちゃを2つ用意して置いておくというのも長時間楽しんでくれる方法ですよ。

フードを入れるタイプのおもちゃは洗剤できれいに洗って清潔にしておくことが大切です。

中にフードやおやつを入れるので、放っておくとカビや雑菌が繁殖してしまいます。

長い間使っていると劣化しますので破損していないかも時々チェックしておきましょう。

おすすめの長持ちするおやつ

国産 ヒューマングレード 鹿肉 ジャーキー チップ おやつ 30g 無添加

ジャーキーでもチップスタイプで柔らかめのタイプ。小型犬には小さく割って与えることもできますし、品質もヒューマングレード(人が食べても大丈夫な品質)と安心して与えることができるものです。

Mountain’s Giftの詳細はこちら

 

犬 おやつ 無添加 国産 PV 牛ガム スティック 7×5個セット

原材料はコラーゲンたっぷりの国産和牛の皮のみを使用したガムスティック。細めですので子犬小型犬に最適です。

PVの公式HPはこちら

 

鹿角犬噛むおもちゃ鹿の角

鹿の角もサイズはいろいろありますが、こちらは半割りにしたタイプで噛みやすい。しかも切ったときにできる角を丸く処理してあります。

プレシカの詳細はこちら

 

ブラックコング XLサイズ(1コ入)

コングにはサイズと硬さが数種類ありますが、こちらは大型犬用大きくて噛みごこちも硬いもの。噛む力の強い子に向いています。

KONGの詳細はこちら

 

ヒマラヤチーズ

大きいサイズの硬いヒマチーです。これは大型犬向けのものですが、このロジアスというブランドはヒマチーを加熱してサクサクにしたものも売っています。

ヒマラヤチーズの公式HPはこちら

 

長持ちするおやつの注意点

与える時の注意点

  • 初めて与える時は目の届くところで見守る。
  • あまりにバキバキと音を立てている時は歯をチェックする。
  • 小さくなるまでの時間を確認しておいてから、時間内のお留守番に使う。

長持ちするおやつを選ぶ時の注意点

  • 犬の口の大きさにあったものを選ぶ。
  • 小型犬には硬すぎるものは避けた方が無難。
  • いろいろな種類を与えて栄養の偏りを避ける。
  • なるべく亜硝酸ナトリウムやソルビン酸カリウム、着色料など添加物を避ける。

 

長持ちするおやつのまとめ

  • 目的に合わせたおやつを選びましょう。
  • 長持ちするおやつも硬さや材料は様々です。
  • 犬の大きさや嗜好性、アレルギーを考えて選びましょう。
  • 長持ちするからといって与えっぱなしは危険です。
  • 原材料を確認してできるだけ安全性の高いものを選びましょう。

おいしいおやつを貰って嬉しそうに食べている愛犬の姿は飼い主さんにとっても幸せなひと時ですね。

愛犬たちが大好きなおやつで辛い目に遭わないように、飼い主さんが気を配ってあげてほしいと思います。