猫好き必見!その美しさに見惚れるキャットショーという名の楽園

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”キャットショー”って言葉、耳にしたことがありますか?聞いたことはあるけれど、どこかよその世界の話だと思いますか?

私も初めてキャットショーを見学した時にまったくわけがわかりませんでした。実はキャットショー、外国の話ではありません。この日本でもいっぱい開催されています。

今日はキャットショーに興味があるという方やキャットショーに行ってみたい!という方のためにキャットショーの楽しみ方をご紹介します。

キャットショーを楽しむためには3つのポイントがあります。

1. 好きな猫種をイメージしておく(少なくとも 2 種類は考えておくと良いです)!

2. 会場の一般審査をじっくりみよう!

3. お気に入りの子を見つけよう

まずはキャットショーとはどういうものなのかを順を追ってご紹介していきますね!

キャットショーはどこが主催しているの?

日本国内でキャットショーを開催している主な血統書登録団体には本部がアメリカにあるものと日本にあるものに分かれます。

アメリカに本部がある団体

TICA(The International Cat Association)

 

 

CFA(The Cat Fanciers” Association)

 

日本に本部がある団体(ペットショップ系列主催団体)

ICC(インターナショナルキャットクラブ)

ACC(アジアキャットクラブ)

このように主催団体はいくつかありますが今日ご紹介するのはTICA で開催しているキャットショーを中心にご紹介していきます。

キャットショーご紹介前の基礎知識

血統書とは?

血統書とは、簡単に言ってしまえば”家系図”あるいは”戸籍”のようなものです。この子の親は誰で、そのまた親が誰かというふうに、先祖を特定する書式です。

血統書が何のためにあるかと言うと、この猫がどの種類の猫かということを特定するためにあります。同じ猫種(あるいは各団体が血統が重なり過ぎないために認めている異種交配)であることの証明書になります。

これがキャットショーの純血種部門に参加するために必要となります。

血統書がなくても参加OK!

血統書があったとしても、なかったとしても、自分の猫の優劣が決まるわけではありません。血統書は人間の側の用途で考えられ、作られた制度です。

うちにも、血統書がある子と無い子とがいます。両方ともにキャットショーに参加しています。血統書の有り/無しに関係なく参加できるのがキャットショーの楽しいところです!

キャットショーって何するところ?

キャットショーはその名の通り、猫(キャット)を見せる(ショー)場所。簡単に言ってしまえば猫の”品評会”の場です。

ドッグショーだと、犬が歩いたり、走ったりと行動的な場面を見れるのですが、キャットショーの場合は横幅 140cm、奥行き 90cmぐらいの台の上での審査になります。

ショー主催の団体によって審査の方法は違いますが、日本で行われているのはほとんどこの形式。

ジャッジと呼ばれる審査員が居て、猫を一頭ずつ順番に台の上に乗せ、骨格、筋肉のつき具合から、顔や顎、頭の形や尻尾の長さを手でさわって審査していきます。

それから、その猫がジャッジブックと呼ばれる審査ノートに書かれている通りの性別かどうかもチェックします。(えっ?どうやってチェックするかって? それは後ろ足の付け根を手のひらや指先でさっ
と撫でて確認するんですよ)

そうやって、同じ猫種同士をスタンダードに則って審査していきます。

※ 団体によってショーのルールは少しづつ違うので、ここからは TICA の場合ということでご説明していきますね。

スタンダードっで何だろう?

さて、またスタンダードという専門的な雰囲気の言葉が出てきましたが、スタンダードとは、純血の猫種ごとに規定されている「規格」のことです。

たとえば、TICA のスタンダードは:

・ 頭部
・ 体型
・ 毛の色・模様

の3つが基本になります。

頭部はさらに7つほどの要素にわかれます

(1) 頭の形
(2) 目の型
(3) 耳の形
(4) 顎
(5) マズル(鼻と口まわり)
(6 ) 横顔
(7) 首

体型は、胴、骨格、筋肉、四肢と尻尾、毛の色・模様については、”毛の長さ”、”手触り”、”発色と模様”に細分化されます。審査は、それぞれの猫種の特徴にあわせて細分化された「規格」にそって行われます。

「この猫種には、こういうふうであって欲しい」という理想に自分の猫が近いかどうかを審査してもらう場がキャットショーというわけです。

とりあえず行ってみるかキャットショー!

 

私の参加している TICA と CFA のキャットショーの見学は無料です。(ただし、TICA がペット博の会場で行うショーはペット博への入場料が発生します)

他の団体に関してはちょっとわからないので、主催団体に事前に確認されるといいかと思います。私も、メインクーンと暮らしたくてキャットショーの見学に行きました。

ショーについて調べもせずにほとんど衝動的に行ったので参加している方に話しかけて良いのか、写真を撮ってもいいのか… 等々、わからないままで疲れ切って帰って来たのを今も覚えています。

そこで、「あの時これがわかっていたら…」と思うことを書き出してみますね。
※ ショーの見学には年齢制限などは一切ありません

キャットショーの会場ってどうなっているの?

まず、会場の全体像から。

会場には審査(品評)するリングというブースが通常4〜6つ用意されています。各リングにはジャッジ(審査員)とクラーク(ジャッジが審査した結果を記す紙に間違いがないかをチェックする事務担当者)とスチュワードというジャッジの後ろに並ぶ待機ケージの清掃係りの三名がいます。

会場のそれ以外の場所は、参加している猫たちがゆっくり休めるように控えのケージやテントが並んでいます。

いわば、”楽屋”ですね。この楽屋で様々な猫たちが自分たちの出番をオーナーと一緒に待っています。それから、キャットショーならではの楽しみの一つとして、猫の手作りおもちゃや、グッズなどのお店も参加していることが多いです。

おもちゃや、グッズは手作りのものが多いため、なかなかネットやお店屋さんでは見かけないものも!

あとは、プレミアムフードや匂い対策のスプレー、シャンプーとかの専門店も出店していることが多いです。
プロの写真家も来ている場合もありショーに参加している猫ならば撮影の申込みができます。

さあ、審査の開始です!ところで、部門ってなあに?

審査ですが、まず純血種猫(血統書がある猫)に関しては、その猫が”去勢されているか、いないか”で参加する部門が分かれます。

未去勢の猫の場合はキツン(子猫)あるいはキャッツ(成猫)というクラスに参加します。避妊・去勢済みの場合も同じように月齢で分かれますが、参加クラスは”アルター(避妊/去勢済)という名称になります。

それから別に HHP(ハウス・ホールド・ペット/家庭猫部門)のキツンあるいはキャットへの参加となります。HHP は血統書がない猫が参加できます。

まとめると:

・ キツンクラス:生後 4〜8 ヶ月未満(未去勢/未避妊)
・ キャッツ   : 生後 8 ヶ月以上(未去勢/未避妊)
・ キツン・アルター:生後 4〜8 ヶ月未満(去勢/避妊済)
・ アルター: 生後 8 ヶ月以上(去勢/避妊済)
・ HHP キツン:生後 4〜8 ヶ月未満(去勢/避妊はどちらでも良い)
・ HHP キャッツ: 生後 8 ヶ月以上(去勢/避妊済)

当日のショーに参加する猫たちには全て、部門ごとに固有の番号か与えられていて、その番号がリングの待機ケージの上に掲示されるとその番号の猫の出番となるわけです。

番号が書かれている紙の色には青と赤があります。「青」が男の子、「赤」が女の子を意味します。参加者は受付でカタログ受け取り、自分の猫が今日は何番の番号かがわかるようになっています。

カタログにはその日エントリーしている全ての猫の情報が掲載されているので、有料となりますが、カタロ
グを一冊買うと審査されている猫の情報が確認できて楽しいですよ!

審査をするリングのアABとか SPって何?!

はじめて見た時には、リングの意味も、審査の方法も全くわからず、自分が何を見ているのか最後までわからないまま会場を後にした覚えがあります。なので、ここでは審査のおおまかなことをご紹介します。

まず、リングの種類には通称 AB と呼ばれるオールブリード(All Breed/全猫種)と SP と呼ばれるスペシャリティ(Speciality/長毛・短毛別)リングの二種類があります。

AB リングは全猫種で順位を競うもの、SP は長毛と短毛それぞれ別々に審査をするものです。長毛(ロングヘア)の猫は、メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャット、ペルシャやラグドール等。

短毛(ショートヘア)の猫は、例えば、アメリカンショートヘア、ロシアンブルー、エキゾチックショートヘアやベンガル等となります。

同じ猫種でも短毛と長毛の両方のタイプの猫もいますが、例えば、スコティッシュフォールド・ショートヘア/スコティッシュフォールド・ロングヘアというように名称がが違うので、SP の審査の場合には一緒に審査されることはありません。

参加している猫を一斉に見るの? 審査は同じ猫種から!

審査は同一の猫種ごとに行われます。TICA と CFA では同じ猫種を三段階にわけて審査し、その中で順位をつけていきます。
(各団体が公認している猫種には全部スタンダードがあるので、全てそれに則って審査が行われます)

第一段階:カラー(毛の色)別
第二段階:ディビジョン(模様などのパターン)別
第三段階:ブリード(同じ猫種)

具体的に書いてみますね。

例えばメインクーンがリングの控えケージに 4 頭並んでいたとします。色は、同じ模様のブラウンが二頭、レッド(ブラウンと同じ模様)が一頭、ブラックが一頭いたとします。

まず、カラー(毛色)で順位をつけます。同じカラーで順位が付くのは最大 5 頭までで、一位から五位までの順位がつきます。

この例の場合は、ブラウンは二頭なのでカラー(毛色)に関して一番(青リボン)、二番(赤リボン)の順位がつきます。

レッドとブラックは各一頭ずつなので、両方ともカラーに関しては一番(青リボン)となります。

次にデイヴィジョン(模様等で規定されている)で順番をつけます。ブラウンとレッドは同じ模様なのでこの三頭で一番〜三番の順位をつけます。ブラックは模様がないので、ここでも一番となります。

そして、この 4 頭のメインクーンで一位〜三位(三位までしかありません)を決めます。

猫種ごとに順位が決まったら、ジャッジはその内容をジャッジブックに記載し、審査台の脇に居るクラークがその書いた内容とケージにぶら下げたリボンの順位が間違っていないかを確認します。リングの控えケージに入っていた猫たちはそれぞれの楽屋に退場となります。

こうやって、次から次に猫たちの顔ぶれが入れ替わって行きます。空っぽになったケージは清掃され、ケージの上に掲げられている番号札は新しいものと差し替えられて、まだ一般審査が終わっていない猫たちが入ります。

この手順で、猫種別に全ての猫の審査を行っていくというわけです。猫種によっては一頭しかいない場合もありますし、同じ猫種で 10 頭以上参加していることもあります。

同じ猫種が並んでいると、毛の色や顔つきはもちろんのこと、それぞれの性格(遊び好きとか寝てばかりいるとか…)が見れて、なかなか面白いですよ。

キャットショーには多い時には全部で 100 頭を超える猫が参加しています。成猫部門の一般審査には、多い時には 40 頭以上、猫種も十数種類以上参加したりしているので、猫種のカタログ本を見ている気になってしまいます。

一般審査の後は、ファイナル!

さて、各猫種ごとに一般審査を行った後はには、ファイナルが待っています!「ファイナルってなに!?」ですよね!

ファイナルとは一般審査で上位の成績をもらった猫全ての猫種の中から最大 10 頭を選んで行われる表彰のこと。つまりはぞれぞれのリングでベスト 10(一般審査での各部門の猫数が 25 頭に満たない場合は、表彰される猫の数は減ります)に入った猫に再度登場してもらって表彰式を行うことを言います。

ファイナルは、例えばメインクーン2頭、ノルウェージャン 3 頭、ペルシャにマンチカン、セルカークレックスにスコティッシュなどということもあります。

異なる猫種から各一頭づつとは限らないところが面白いところです。ファイナルではジャッジが一頭一頭に対しコメントします。

コメントはその猫種やその猫自身に関してのことで、猫の特徴がわかりやすくなるように説明するのでしっかり耳を傾けてみてください。

キャットショーを三倍楽しむ方法!

さて、ここまでがショーのだいたいの流れというわけですが、実は私もこの流れを掴むまでに結構時間がかかりました。

そこで、初めて見学して私よりもう少し上手に楽しめるヒントを三つ書き出してみますね。

1. 好きな猫種をイメージしておく(少なくとも 2 種類は考えておくと良いです)!

2. 会場の一般審査をじっくりみよう!

3. お気に入りの子を見つけよう!

1. 好きな猫種をイメージしておく

好きな猫種をイメージしておくと、審査を見る目も真剣さを増します。ただ漠然と眺めるのもいいのですが、「この猫種を見てみたい」と思って見ると、猫ごとの違いがなんとなくでも掴めてきます。

”少なくとも 2 種類は考えておくと良い”というのは、場合によってはその猫種がその日はショーに参加していない場合もあるからです。もし、自分の好きな猫のタイプがはっきりしているなら、好きな部分をメモして行くのもいいと思います。

例えば、”目の大きい子”、”毛は◯◯色”とか… 思いつく限りのことを一覧にして、実際の審査に出てくる猫と比べて見るのも楽しいかもしれません。

2. 会場の一般審査をじっくりみよう!

「参加している全部の猫を見たい!』という方にお薦めなのは…「このジャッジが気になる!」というリングの一般審査ずっと見続けるのがいいと思います。

キツン、チャンピオン、アルターから HHP まで全部の審査を見ることで、その日ショーに参加している猫のほとんどを見ることができます。ショーに参加している猫によっては、勝敗の関係でいくつかのリングに参加しない(アブセント/欠席)場合もありますが。

できたら、ファイナルも見て、自分の考える順位を付けてみてください。スタンダードがわからなくても、それはそれで OK!自分のつけた順位とジャッジが付けた順位の違いを比べるのも面白いと思います。

3. お気に入りの子を見つけよう!

審査を見ていて気になる猫がいたら、その子の審査をずっと追っかけるのも面白いですよ。言わば、”一日私設応援団長”という感じでしょうか?

どのリングでどのように評価されるのか、ファイナルに残れるのか。フィアナルに残ったら、どんな順位になるのか、ちょっとワクワクするかと思います。

あと、私の密かな一押しなのですが、是非 HHP(家庭猫)の審査も見てみてください。HHP のスタンダードは、”健康”であることのみ。

血統書がない猫の部門ですが、素敵な子達が参加しています。参加頭数は少ないですが、レスキューとか里親募集で幸せになった猫達も出ていて、いつ見てもほっこり気分にしてくれるクラスです。

番外編

会場のお店も必ずのぞいて見てくださいね!猫用グッズだけではなく、人間用のアクセサリーとかファッショングッズもいっぱいあります!

見学の思い出になるものを見つけられたらラッキーです!ネットでは売っていない素敵なものがいっぱいあります。

楽しむためにも気をつけるべきこと!

キャットショーを楽しむためにも、以下には気をつけてくださいね。

「黒系」の服は避けて!

服はカジュアルで大丈夫ですができれば黒色は避けた方がいいかと思います。猫の毛がつくと目立つというのもありますが、猫が黒い服に驚いてしまったりすることがあるので、できれば避けておいた方が無難です。

低い靴やスニーカーがベスト!

ヒールの音がしたり、滑ったり。 でもそれ以上に会場では立ちっぱなしなので足がすごく疲れます。

動きは静かに軽やかに…

大声を出さない、走らない、携帯電話の音はサイレントモードにして通話は会場の外で、歩きながらの飲食もご法度です。

立入禁止区域がありますよ!

審査台から奥は参加者も見学者も立入禁止区域となっています。間近で猫を見たいと思っても、近づきすぎないようにしてください。

猫の邪魔をしないであげましょう

審査を見学中は猫に向かって猫じゃらしなどを振らないでください。審査中はジャッジが猫と対
話している時です。ジャッジと猫のふたりだけの世界、お邪魔しないようにするのがマナーです。

声がけを忘れないで!

控えケージ(猫たちのそれぞれの楽屋)で勝手に猫を触らないように。必ず猫のオーナーに聞い
てからがルールです。写真を撮る時も同じく了解を得てからですが、フラッシュ撮影は NG です!

その他

家に猫がいる場合は、ショー会場から帰ったら先にシャワーを浴びることをお薦めします。

たくさんの猫に囲まれた後なので、念には念を。ちなみに、わが家ではショーから帰ったら着ていたもの全てを洗濯機に放り込んでいます。

さいごに

さて、これでキャットショーが少しは身近になったでしょうか?「敷居が高そう…」というイメージもあるかもしれませんが、実はショーに参加しているオーナーさん達も内心ドキドキなのです。

ショーに関係なくみんな「うちの子が一番かわいい!」という思いでいっぱい。それでも順位が付くのがキャットショー。

だからどんな審査結果がでるのか、会場内はそんな不安と期待で満ちている状況。でも声をかけられれば気軽に説明してくれる人がいっぱいいます!

私も初めての時は「こんにちは」の一言を言うのに 30 分かかりました wでもね、ショー会場に集まっている人たちとの共通点があるのを忘れないでください。

それは… 「猫が好き!」ということ。だから、知らない人に道を尋ねるよりはずっと気楽な場です♪

百聞は一見にしかず!です。

ルールがわからなくても、とにかく気が向いたら是非一度キャットショーを見にいってみてください。

きっと素敵な出会い、思わぬ発見があると思います!

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