「子猫を迎え入れる予定だけれど、どのキャットフードを選んだらいいかわからない。」「子猫専用のキャットフードの方がいいのかな?」と思っている人も少なくないのではないでしょうか?
わたしは、過去15匹以上の猫を育て、もちろん子猫も育ててきましたが、常に愛猫に合うキャットフードを探していました。
現在は、10ヵ月のメス猫を育てています。獣医師の先生やペットグッズ販売店の店員さんからアドバイスをもらい、キャットフードを変更したり選択したりしています。
今回は、そんなわたしの経験をもとに、子猫におすすめのキャットフードについてご紹介したいと思います。
子猫のためのキャットフードについて
子猫は生まれて数週間~数カ月で肉体的に大きく変化していきます。しかし、肉体的に成長はしても消化器系や泌尿器系など身体の中の機能はゆっくりと成長します。
子猫と成猫では成長に必要な栄養素が異なります。
そのため、子猫の成長をサポートする子猫専用のキャットフードを選択する必要があります。
キャットフードの種類
一般的にキャットフードには、ドライフードとウエットフードがあります。
ドライフードは固形飼料で「カリカリ」と呼ばれ親しまれているものです。
ウエットフードはゼリータイプやフレーク、パテなどさまざまな種類があります。缶詰やパウチで売られています。
ドライフードとウエットフードの違い
この2種類の大きな違いはフードに含まれる水分量です。
猫は1日に体重1㎏あたり約60mlの水分を摂る必要があります。
ドライフードに含まれる水分量は約10%、ウエットフードに含まれる水分量は75%~80%です。
このことから、ドライフードを食べている子猫は、ウエットフードを食べる子猫よりもより多くの水分を食事以外から摂らなければいけないということが分かります。
ドライフードは、比較的低価格で購入でき、長期保存も可能です。
固形なので噛む必要があるため歯の成長をサポートしてくれたり、歯石がつきにくいと言われています。
ウエットフードは、ドライフードに比べてカロリーが低く肥満防止につながります。また、ウエットフードの方がドライフードに比べて体内で消化しやすいと言われています。
ドライフードに比べて値段が高価で、開封後の長期保存ができません。
ミックスフィーディングを取り入れる
ドライフードとウエットフードを組み合わせて与える方法です。
ドライフードとウエットフードを半々で同時に与える、メインの食事はウエットフードにして、ドライフードはいつでも食べられるように置いておく、など与え方は猫によってさまざまです。
我が家ではミックスフィーディングを取り入れていますが、ウエットフードの方が好きなため1日2回の食事はウエットフードがメインでドライフードを少量、そのほかにおやつ用にドライフードを用意するようにしています。
ミックスフィーディングを取り入れることで、食事からの水分量も増え、バランスの摂れた食事を与えることができます。
子猫のための水分補給について
水を飲む習慣をつける
キャットフードから子猫に必要な1日の水分量を摂取させることは難しい場合があります。
それは、子猫によってドライフードの方が好き、ウエットフードの方が好きと好みがあるからです。そのため、子猫のうちから水を飲む習慣をつけておくことが大切です。
とくにウエットフードをあまり好まない子猫には必須です。
水をあまり飲まない子猫も多いので、家の1カ所ではなく数カ所に分けて水を置く、器を変えるなど、工夫して水を飲めるようにサポートしてあげましょう。
常に新鮮な水を用意する
新鮮ではない水は、雑菌や寄生虫が発生することがあります。食事のたびに水を変えて、常に新鮮な水が飲めるようにしてあげましょう。
ミネラルウォーターには、猫の腎臓や泌尿器疾患を引き起こしかねないマグネシウムやカリウムが含まれているので、水道水を与えるのがいいです。
おすすめのウエットフード①ロイヤルカナン
ロイヤルカナンとは
1968年にフランスで創業されたペット用品の製造、販売会社で、ペットフードはすべて獣医師を始めとするペットの専門家たちによって監修されています。
多くの動物病院では、ロイヤルカナンが推奨されています。
ペットフードの種類も豊富で、ペットの年齢、犬・描種、体調、ライフスタイルなどから自分の猫に合ったフードの選択が可能です。
1、マザー&ベビーキャット
離乳期~生後4ヵ月までの子猫が対象です。
子猫が食べやすいようにウルトラソフトに作られたムースタイプです。
離乳期の健康に必要なタンパク質や脂肪、炭水化物などを含み、栄養バランスに優れています。また、タンパク質、脂肪、炭水化物が、猫が本能的に求める絶妙な分量で配合されており、猫が「おいしい」と思える味わいになっています。
そのため、母乳から離乳食へ移行する子猫が、ストレスなくおいしい食事ができるようにサポートもしてくれます。
・原材料
肉類、コーンスターチ、カゼインカルシウム、セルロース、小麦グルテン、魚油、ひまわり油、 酵母抽出物(マンナンオリゴ糖源)、調味料(アミノ酸等)、ルテイン、アミノ酸類、 増粘安定剤(増粘多糖類)、ミネラル類、ビタミン類 |
2、キトン グレービー / ゼリー / ローフ
生後12ヵ月までの成長後期の子猫が対象です。
子猫が食べやすい成長後期の子猫の健康に必要なタンパク質やビタミンなどの栄養素が含まれています。
薄切りチャンク、柔らかな食感のローフタイプと子猫が食べやすいように作られています。
また、成長後期の子猫が本能的に求める栄養バランスに調整されているため、飽きずに最後まで食事を楽しめるように仕上がっています。
実際にパウチの封を開けると、人間のわたしでも「おいしそう。」と思えるような香りが広がります。
子猫にとっては「おいしそうな香り」も食欲を上昇させる大きなポイントです。
・グレービーの原材料
肉類(鶏、豚)、小麦グルテン、ポークプロテイン、米粉、コーンスターチ、セルロース、ひまわり油、 魚油、調味料(アミノ酸等)、酵母抽出物(マンナンオリゴ糖源)、糖類、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、 β-カロテン、アミノ酸類(グリシン、タウリン、メチオニン、L-カルニチン)、増粘安定剤(増粘多糖類)、 ミネラル類(Ca、P、K、Na、Mg、Zn、Cl、Fe、Cu、I、Mn、キレートミネラル(Zn、Cu、Mn))、 ビタミン類(コリン、D3、E、C、B1、ナイアシン、B2、パントテン酸カルシウム、B6、葉酸、ビオチン、B12) |
・ゼリーの原材料
肉類(鶏、豚)、小麦グルテン、セルロース、調味料(アミノ酸等)、魚油、酵母抽出物(マンナンオリゴ糖源)、 糖類、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、β-カロテン、アミノ酸類(グリシン、タウリン、メチオニン、L-カルニチン)、 増粘安定剤(増粘多糖類)、ミネラル類(P、Na、K、Ca、Cl、Mg、Zn、Fe、Cu、I、Mn、 キレートミネラル(Zn、Cu、Mn))、ビタミン類(コリン、D3、E、C、B1、ナイアシン、B2、 パントテン酸カルシウム、B6、葉酸、ビオチン、B12) 主原料はすべて天然由来原料を使用しており、 着色料を使用していない為、粒の色調等にばらつきがある場合がございますが、品質に問題はありませんので、安心してご利用ください。 |
・ローフの原材料
肉類(鶏、豚)、小麦グルテン、セルロース、コーンスターチ、加水分解鶏レバー、糖類、魚油、 酵母抽出物(マンナンオリゴ糖源)、調味料(アミノ酸等)、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、 β-カロテン、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、グリシン、L-カルニチン)、増粘安定剤(増粘多糖類)、 ミネラル類(Ca、P、K、Na、Cl、Mg、Zn、Cu、Fe、I、Mn、キレートミネラル(Zn、Cu、Mn))、 ビタミン類(D3、E、コリン、C、B1、ナイアシン、B2、パントテン酸カルシウム、B6、葉酸、ビオチン、B12) |
おすすめのウエットフード➁カルカン
カルカンとは?
猫を飼っている人であれば、カルカンの名前を知らない人はいないというくらい有名ではないでしょうか?
一度はカルカン製品を猫に与えたことがあるという人も少なくないのではと思います。
実際、わたしも一番最初に猫を飼ったとき、迷わずにカルカンを選択しました。
「すべての猫が健康で幸せな生活を送れるように」をコンセプトに、徹底した独自の猫の研究により、猫のためのキャットフードが作られています。
1、ゼリー仕立て まぐろ
離乳期~生後12ヵ月までの子猫が対象です。
子猫の成長に必要なすべての栄養素がバランスよく配合されているだけでなく、子猫が食べやすい小さめのフレークになっています。
ゼリー仕立てのウエットフードには、まぐろのほかに、カニカマ入りまぐろ、タイ入りまぐろ、まぐろ入りかつおがあります。
子猫によって好きな味は異なります。日替わり、週替わりで味を変えて子猫の好きな味を探してあげるといいかもしれません。
・原材料
肉類(チキン、ビーフ)、魚介類(かつお、まぐろ等)、小麦、植物性油脂、調味料(アミノ酸等)、 ビタミン類(B1、B2、B6、B12、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、 ミネラル類(Ca、Cl、Fe、I、K、Mg、Mn、Na、Zn)、アミノ酸類(タウリン)、増粘多糖類、 ポリリン酸Na、EDTA-Na、発色剤(亜硝酸Na) |
2、とろみ仕立て やわらかチキン
離乳期~生後12ヵ月までの子猫が対象です。
ビタミンやタンパク質など、子猫の健康と成長に必要な栄養素が含まれています。
スープタイプのウエットフードは、水分をあまり飲んでくれない子猫や噛む力が弱くドライフードがあまり好きではない子猫には最適です。
やわらかチキンのほかにカニカマ入りかつおがあります。
・原材料
肉類(チキン、ビーフ)、小麦、植物性油脂、調味料(アミノ酸等)、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、E、K、 コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(Ca、Cl、Fe、I、K、Mg、Mn、Na、P、Zn)、 アミノ酸類(タウリン)、増粘安定剤(加工でん粉)、増粘多糖類、ポリリン酸Na、EDTA-Na、発色剤(亜硝酸Na) |
おすすめのドライフード①ピュリナ/モンプチ
モンプチとは?
ネスレピュリナが展開するペットフードブランドのひとつです。
「どんな猫のわがままにもこたえる極上のおいしさ」をコンセプトに、よりおいしく、より消化しやすいキャットフードが提供されています。
動物の肉、または魚由来のたんぱく質、脂肪とオメガ脂肪酸、エネルギーを豊富に含んだ炭水化物、ビタミンやミネラルなど、に必要な栄養素がバランスよくたっぷり含まれています。
1、7種のブレンド(小魚、ミルク、チキン、まぐろ、 かつお、にんじん、お米味)
生後12ヵ月までの子猫が対象です。
1箱に12袋入った小分けタイプなので1回で使い切れるうえに、メインの食事だけでなくおやつやご褒美にも使いやすいです。
飼い主さんは与えた食事を残されると「食欲ないのかな?」と心配になってしまいます。
「7種類のブレンド」は、小粒タイプで、1袋は20g入りと子猫にも残さず食べられる量になっているので、飼い主さんにとっても目に見えて食事量がわかり「たくさん食べてくれた。」と喜ぶ瞬間が増えてくるのではないでしょうか。
7種類の食材がバランスよくでブレンドされていて、封を開けるとおいしそうな香りが広がります。
猫の食欲を誘う香りとカリカリの食感が、子猫に楽しい食事を提供してあげることができます。
「モンプチ史上、最高の美味しさ」は間違いないなと実感します。
・原材料
穀類(小麦、コーングルテン、小麦たんぱく、米等)、肉類(家禽ミール等)、動物性油脂、 魚介類(小魚、フィッシュパウダー(まぐろ、かつお))、たんぱく加水分解物、豆類(大豆ミール等)、 乳類(ミルクパウダー)、野菜類(にんじん)、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、 クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、 パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、C)、 着色料(食用赤色2号、食用赤色102号、食用青色1号、食用黄色4号、食用黄色5号)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン) |
2、5種のブレンド(ミルク、チキン、にんじん、お米、まぐろ味)
生後12ヵ月までの子猫が対象です。
こちらは大袋タイプで、5種類の食材をブレンドした味わいを楽しむことができます。
子猫の多頭飼いをする場合には、こちらの5種のブレンド大袋タイプがおすすめです。
わたしも以前、数匹の子猫を同時に育てましたが、1袋600g入りの大袋タイプをメインの食事用、子袋タイプをおやつ、ご褒美用に分けて与えていました。
多頭飼いの場合は、どうしても食費がかさみ飼い主さんの金銭的負担がかかります。でも愛猫にはおいしい食事を食べさせたあげたい。5種のブレンドはそんな飼い主さんの願いを叶えてくれる最高のドライフードです。
「7種類のブレンド」同様子猫にとっての最高の美味しさはそのままに、小分けタイプよりも費用を安く抑えることできます。また、ジッパータイプなので簡単に長期保存も可能です。
・原材料
穀類(小麦、コーングルテン、小麦たんぱく、米等)、肉類(家禽ミール等)、動物性油脂、 魚介類(フィッシュパウダー(かつお、まぐろ)、たんぱく加水分解物、豆類(大豆ミール等)、乳類(ミルクパウダー)、 野菜類(にんじん)、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、 マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)、ビタミン類、着色料、アミノ酸類 |
おすすめドライフード➁ロイヤルカナン
1、キトン
生後12ヵ月までの子猫が対象です。
子猫が成猫へと徐々に成長していく間に必要な栄養素がたっぷり含まれた、子猫専用のドライフードです。
ゆっくりと健康的に成長していけるようにサポートされています。
ロイヤルカナン独自調査で消化率90%以上とされる超高消化性タンパクと食物繊維が含まれており、成長期の子猫の腸内環境を整えてくれます。
実際に我が家で現在飼っている子猫は、このフードのおかげなのか毎日快便で硬さや量もちょうどいいウンチを毎日してます。
子猫の排便状態が心配な飼い主さんは、一度試してみてもいいかもしれません。
・原材料
肉類(鶏、七面鳥)、米、植物性分離タンパク*、動物性脂肪、とうもろこし粉、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、 小麦粉、コーングルテン、酵母および酵母エキス(マンナンオリゴ糖及びβ-グルカン源)、ビートパルプ、 植物性繊維、魚油(EPA/DHA源)、大豆油、フラクトオリゴ糖、サイリウム、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、 アミノ酸類(L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-カルニチン)、ゼオライト、β-カロテン、 ミネラル類(K、Cl、P、Mg、Ca、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、 E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、 酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)*超高消化性タンパク(消化率90%以上) |
2、ベッツプラン™ キトンケア
生後4ヵ月~避妊、去勢するまでの子猫用のドライフードです。
子猫の初めての発情期は生後6ヵ月ころと言われています。また、避妊、去勢が可能になるのも生後6ヵ月ころからです。避妊、去勢を考えている子猫はこちらのドライフードがおすすめです。
子猫にとって避妊、去勢は大きな負担になります。しかし、望まない妊娠や子猫の成長、健康を考えたときには検討すべき問題です。
飼い主さんは、子猫を安全で安心、ベストな健康状態で避妊、去勢を迎えられるようにしてあげなければいけません。
このキトンケアには、成長期の子猫の健康に配慮するとともに、正常な成長に必要なタンパク質、食物繊維、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。
また、先に紹介した「ドライフード/キトン」同様に超高消化性タンパクが含まれているので、腸内環境の調整にも最適です。
「食事療法食」ですが、ほかのロイヤルカナンフード同様に絶妙な栄養バランスにより子猫が美味しさを感じられるフードに仕上がっています。
・原材料
肉類(鶏、七面鳥)、米、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、コーンフラワー、 加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、小麦粉、コーングルテン、酵母および酵母エキス(マンナンオリゴ糖及びβ-グルカン源)、 ビートパルプ、植物性繊維、魚油、大豆油、フラクトオリゴ糖、サイリウム、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、 アミノ酸類(L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-カルニチン)、ゼオライト、β-カロテン、 ミネラル類(K、 Cl、 P、Mg、Ca、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、 ビタミン類(A、コリン、 D3、 E、 C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、 B2、 B6、 B1、葉酸、ビオチン、B12)、 酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル) |
子猫のためのキャットフードの選択を
わたしのおすすめの子猫のキャットフードをご紹介させていただきました。
子猫によって好きな味、好きなフードの硬さなど好みが違います。小さいうちにさまざまな種類のものを与えて、子猫のお気に入りのキャットフードを探してあげましょう。
子猫にとっては、食事の時間を楽しみながら健康的に成長できるのが一番です。
この記事が、子猫のおすすめのキャットフードを探している人の参考になれば幸いです。