子犬にお手とおかわりは教えるべき?効果的な教え方をご紹介

子犬の基本しつけといえば、お座り、待て、お手、おかわりと一連の流れを想像するでしょう。ただ日常生活の中でお手やおかわりはまるで一発芸の様に考えられてしまう事も多く、あえて身に付けて置かなくてもいいのでは?とも思われているようです。

でも、このしつけを子犬の頃にきちんと習得し、抵抗感なく行えるようになっているとその後の生活でとても役立つ事もあるものです。

お手やおかわりをしつけておきたい理由

実は犬は体の先端部分を触れられる、攻撃される事がとても苦手な動物です。体の先端部分を攻撃されると強い痛みを感じ、場合によっては歩行が困難になるほどの怪我をおう危険性があるからです。犬にとっての体の先端部分とは、足先、爪、尾、耳などです。

日常生活においては、家族も無意識ながらも体の先端部分にあえて触れることもないでしょう。愛犬を撫でる時は頭や首、背中に触れるからです。あえて体の先端部分に触れるとすれば、爪を切る時、散歩から帰宅し足を拭く時だけです。

犬にとっても、日ごろ飼い主が触れない場所に突然触れ、爪を切ろうとするので、本能的に体の先端部分を守ろうとする意識が働き爪を切ろうと飼い主が爪先に触れようとした瞬間に警戒し、激しく拒絶するのです。しかし爪切りは室内で生活をする犬にとって毎月必須のお手入れです。その為、子犬の頃から体の先端部分、特に足先に飼い主が触れても何の痛みも危険もない事を理解させておく必要があります。

日ごろからお手やおかわりを習慣化しておくと、いざ爪を切るタイミングになっても愛犬もスムーズに受け入れてくれるようになります。

お手とおかわりのスムーズな教え方

犬は生後3カ月頃までは比較的警戒心が弱く、体のどの部分を触られても抵抗をする事もありません。この生後3カ月という期間は本来であればまだ親犬や兄弟と過ごす時期です。親や兄弟との生活の中では、体の先端部分もじゃれあいの中で自然と触れ合い、甘嚙みをしあうので、人間に触れられてもさほど気にする事がありません。

この時期、家族として子犬を迎えた場合は、あえて全身をくまなく触れ、スキンシップを測るように意識しましょう。特に体の先端部分は、軽く触れる、撫でる、少し力を入れて握るなど色々な触れ方をあえてしておくとその後のしつけがスムーズに進みます。

子犬は、遊びに夢中で集中力を持続する事が苦手です。真剣に集中できる時間は、数十秒~1分程度です。その為、子犬が集中できるタイミングを上手に使ってお手やおかわりを教えていきます。

最も子犬の集中力が高まるタイミングは食事の前です。食事の器を前にした状態で教えます。

①器にドッグフードが入っている事を子犬に気づかせ、器に集中させます

②ドッグフードを指でつまみ、子犬に鼻先にあて、お座りの姿勢に刺せます。お座りが出来た時、瞬時にドッグフードを1粒与えます

③お座りの姿勢を保ったままで、「お手」と合図を出し、飼い主の手の上に子犬が足を乗せるように誘導します。子犬が足を乗せた瞬間に、ドッグフードを1粒与えます。

④再度、お座りの姿勢に戻し、「お手」の合図を出します。子犬が興奮し、立ち上がったり、両足を交互に乗せたり、噛みついたりという行動をしているときは、何も声を掛けない、飼い主が立ち上がる、再度お座りの合図を出すという方法で接します。

⑤子犬が興奮して居る時は、あえて飼い主が冷静でいる事が大切です

⑥「お手」の合図は、繰り返し発しません。1度だけ、「お手」といい、飼い主が子犬の足を誘導してあげます。何度も繰り返し、合図を出すと子犬は繰り返し発する事が正しい合図だと勘違いをしてしまいます。

⑦お手が上手に出来るようになったら、次にお手の瞬間に子犬の足を軽く握り、頭を撫でてからドッグフードを1粒与えます。お手は、単に一瞬だけ足を乗せればいいのではなく、飼い主側からのアクションがあることもあると理解させる為です。この時、子犬が足先を握られる事を嫌がる事もありますが、無理強いをしたり、叱ってはいけません。力加減や握るタイミングを工夫しながら、嫌がらずにじっとしていられるように練習をかさねましょう。「握手」という合図を使い教える方法もあります。「お手」「握手」と言ったら、飼い主が手を放すまでじっとしていると教えると、子犬にとってもわかりやすいでしょう。

⑧お手がスムーズに憶えられたら、次はおかわりを教えます。教え方は、お手の時と同様で最初は飼い主が子犬の足を軽く持ちあげ、どこに乗せればいいかを誘導してあげます。正しくできた時、瞬時にドッグフードを与える事で、子犬は何が正しい行動なのかを理解出来ます。この時、ドッグフードを器ごと一気に与えてしまうのではなく、1粒ずつ与える事が、しつけを早く覚えさせるコツです。

1粒ずつ与える事で、子犬はそれぞれの行動の何が正解で、何が間違いなのかをきちんと理解出来るからです。お座りからおかわりまでを一連の流れとして教えてしまうと、子犬は次第に一つ一つの行動が雑になる上に、一連のつながった行動だと誤解してしまいます。

なんどか繰り返し練習するうちに、次第に子犬の集中力が途切れ始めるタイミングがあります。よそ見をしたり、歩き周ろうとします。集中力が途切れた状態でトレーニングを続ける事はかえって悪循環になるので、このタイミングで一旦トレーニングを終え、残りのドッグフードを器ごと与え食べさせてあげましょう。

してはいけないお手・おかわりの教え方、活用法

お手やおかわりは本来の犬の習性に逆らうしつけです。人間と生活をする中で便宜上から発生した行動ですから、トレーニングにおいて決して叱ったり、叩いたり、怯えさせるような行動をとってはいけません。

子犬のうちは、恐怖心や戸惑いから飼い主に従いますが、成長と共に反撃や拒絶を覚えるようになります。爪を切ろうとするとき、驚くほどに激しく抵抗する場合は、子犬の頃の嫌な思いが関係していると考えてあげましょう。

また、子犬がお手やおかわりをした時に、子犬の足を高く持ち上げる、無理な姿勢のさせる事も決してしてはいけません。犬の骨格では足は肩より高い位置にはあがりません。また足を前方に引っ張られる事も苦手です。
特に小さい子供がいる場合、お手やおかわりを犬と握手をしている、手をつないでいると認識し、骨格に負荷がかかる姿勢にしてしまう事があるので注意をしてあげましょう。

犬にとってお手やおかわりは決して抵抗なく、スムーズに出来る行動ではない事をしっかりと認識しておいてあげましょう。

日常生活でのお手・おかわりの活用法

お手やおかわりのしつけは、日常生活の中に一連の流れとして取り入れておくと、とてもスムーズに身に付ける事が出来ます。子犬の機嫌がよく、テンションの高いタイミングが効果的です。
①食事の前
②散歩に行くために、リードを付ける時
③ボール投げ遊びの時、ボールを投げる直前

などです。お座り、お手、おかわりを適度に織り込んでいくと、子犬はこの行動が決して嫌なものだと思わなくなるからです。散歩に出かける事が大好きな子犬の場合、リードを見せ、お座りをさせます。

飼い主の合図に従ってお手、おかわりが出来たらリードを付けてあげます。この時、早く散歩に行きたいとせがみ、飼い主の合図に関係なく子犬が足を掛けてきても、決して許してはいけません。しつけというのは、飼い主の合図に従って行動をする事です。子犬が一連の流れを覚え、自分の判断だけで勝手にお手をする事を許してしまうと、次第に飼い主の合図を軽視してしまい、合図に従う必要性を見失ってしまいます。

また、子犬との遊びの最中、抱っこをしている時、ブラッシングの時にも意識して体の先端部分に触れるようにしておくと、益々効果的です。ブラッシングをする時、お手と合図を出し、足先から脇にかけての飾り毛をブラッシングしたり、散歩から帰宅した時にお手とおかわりの合図を使いながら足裏を拭きあげてあげるとよいでしょう。

このように日常生活で日々繰り返し行うことに織り込んでいくと、子犬も抵抗なくしたがってくれるようになります。また、中型、大型犬で将来コントロールをするうえで、相当な力が必要になる犬種の場合、このしつけは子犬のうちにしっかりと習得させておくとよいでしょう。

成長後に飼い主が抱き上げお世話が出来ないサイズになる犬種の場合、日常の様々な場面で犬自身の協力が必要になります。無理強いをすれば激しく抵抗をする事もあり、場合によっては飼い主や他人に噛みついてしまうこともあるでしょう。子犬のうちから体の先端部分に触れられる事の抵抗感を払拭しておいてあげましょう。

なかなか覚えられない時は

お手やおかわりが本能的に苦手な愛犬や体の先端部分に力が加わる事に過度な抵抗感を示す愛犬の場合、飼い主が片方の手にガムを持ちながら教える方法がおすすめです。

子犬がお手やおかわりという合図に従い、飼い主の手の上に足をおいている間だけ、片方の手に持ったガムを噛ませておきます。子犬が足を下した瞬間にガムを隠します。この方法を繰り返していくと、子犬はどうすれば長い間ガムを噛めるかを理解し、次第にお手やおかわりの体勢を維持する時間が長くなり、自ら進んでお手やおかわりをしてくれるようになります。

しつけに役立つおすすめ商品

集中力を持続させる事が苦手な子犬にとって、トレーニングでもらえるご褒美は特別な意味があります。御褒美には風味が強いおやつを用意してあげると、子犬のモチベーションアップにもつながります。

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さいごに

お手・おかわりは爪切りなど将来にわたって非常に有用なしつけのうちのひとつです。子犬は体を触られることに慣れていません。そのため、まずお手・おかわりから始めていきましょう。

食事の前やお散歩の前など子犬は喜んでいるタイミングに教えていくのが効果的ですよ。またおやつなど子犬の好きなものを使って上手に出来たときは褒めてあげましょう。

今日ご紹介したお手・おかわりを教える方法を参考にしていただきスムーズなしつけにお役立てくださいね。