食いムラの多い小型犬向けのフードをご紹介します!
トイプードルやマルチーズといった、小さくてとってもかわいい小型犬は年々人気が上がり、家族に迎えるお家も多くなってきました。
「この先も健康で、もっと長生きしてほしい!」
元気に健康で過ごしてもらうためにとても大切なことの内のひとつが、食事です。
「ドッグフードの種類が多くて何を選べば良いのか、わからない」
ドッグフードは品質改良などでたくさん研究もされ数が増えてきました。種類が多いと悩んでしまいますよね。
中でも、小型犬は食いつきにムラが多い傾向があります。
今後もおいしく健康に過ごすためにも食いつきが良く、良い素材が使われたものを選んであげたいですね。
数あるドッグフードの中から、小型犬用のおいしいフードの選び方と、おすすめをご紹介します。
小型犬のフードの特徴とは?
小型犬用のフードはカロリーが高めに設定されています。
小型犬は体重1キロに対して必要なエネルギー量がどの大きさの犬よりも多いです。
体が小さいことで、胃をはじめとした消化器官も小さいので一回の食事の量もたくさんは食べられません。
なので、少しの食事だけでもカロリーが十分に摂れるよう全体的に吸収性の良い、高いカロリーのフードになっています。
小型犬ですと室内飼いが多いのであまり運動をしないワンちゃんは運動不足による肥満になりやすいためカロリーが低い室内飼い用もあります。
フードの選び方
ライフステージに合わせて選びましょう。
個体差はありますが中型犬、大型犬に比べて小型犬は成長するスピードが早いです。
10カ月ほどで成長が止まり、大人のサイズになるワンちゃんもいます。
成長しきっているのに高カロリーの子犬のフードを与えて続けていると、肥満の原因になることもあります。
「ご飯の量も運動量も変わっていないのに太ってきたかな?」と、日頃の観察で思われることがあったら切り替えのタイミングかもしれません。
小型犬フードの切り替え目安
・子犬 10カ月~12カ月
・成犬 12カ月~ 7歳
・シニア 7歳以降~
7歳以降からはシニアになりますが8歳頃から切り替えても問題ありませんし急ぐ必要はありません。
シニアのフードは、加齢により足腰に負担がかかるのをサポートする成分が含まれており、運動がしにくくなって肥満を防ぐために低カロリー低脂肪のフードになっています。
粒の大きさに配慮しよう
小型犬はアゴが小さいですので粒は小さく、しっかりとかみ砕けるフードが理想的です。
粒の大きさがお口に合っていなければ噛みづらく、口から出してしまうワンちゃんもいます。
粒が大きかったら、少々手間はかかりますがハンマーなどを使って割ると良いでしょう。
ドッグフードには
・ドライタイプ
・ウェットタイプ
の、大きく分けて2種類ありますがドライタイプが望ましいです。
お口に合った粒をしっかり噛むことで食事の満足感が得られ、また歯石を削り落とす効果があります。
ウェットフードは同時に水分も摂れますので硬いドライフードが食べづらく感じるシニアのワンちゃんにおすすめです。
若くて健康なワンちゃんには基本は、ドライフードを与えましょう。
総合栄養食を選ぼう
総合栄養食とは?
水と一緒に与える、それだけで健康が維持できる栄養バランスが整った主食となるフードのことです。
栄養が、栄養の基準に合っているかなど分析をして試験をクリアし認められたフードに表記されています。
他に、総合栄養食の他にもおかずになるものもあります。
・一般食 …おかず。総合栄養食と一緒にあたえるもの。
・栄養補助食 …特定の栄養を補う。
・間食 …おやつ。ご褒美などコミュニケーションを
目的にしたもの。
・療法食 …食事療法のために獣医の指示で与えるもの。
病気を治す目的ではなく、酷くならないようにするのが目的。
※療法食は獣医の指示で与えるものですので特に通院しておらず指示がない健康なワン
ちゃんには選ばれる必要はありません。
※メーカーによって表示が異なる場合があります。
一般食など、そればかり与え続けていると栄養バランスが偏ってきます。
また、混ぜる際に総合栄養食より量を多くすると、一般食ばかり食べてしまい主食である総合栄養食を食べなくなるケースもあります。
与えすぎず、一般食などはトッピングで少し使われるのが良いでしょう。
基本は、総合栄養食を選びましょう。
グレインフリーのドッグフードを選ぼう
グレインフリーとは、穀物類を使用していないドッグフードのことです。
肉食のワンちゃんは、腸のつくりからしても穀物類の消化が苦手です。
穀物類を消化するのに、必要なアミラーゼがごくわずかしかないためです。
消化がしにくい穀物類は腸に負担をかけ消化不良で下痢をするなど、アレルギー反応が起こることもあります。
・トウモロコシ
・小麦
・アワやキビなどのイネ科植物
食べてすぐに異常が出なくても、長い期間与え続けていれば、腸内トラブルの原因になることもあります。
ですが、全ての穀物類が悪いわけではありません。
・玄米 …食物繊維が豊富
・じゃがいも …エネルギーになる
・黒豆 …アントシアニン、ビタミンEが豊富
穀物でも、適切に処理され、量が考えられたものであればワンちゃんにとって健康を保ってくれるおいしい食材になります。
合成添加物は少ない方がいい
添加物は二種類あります。
・合成(人口)添加物
・天然の添加物
成添加物は、長い期間食べ続けるとアレルギーや涙やけ、内臓に負担をかける原因になることもあります。
下記のように体に有害で、発がん性を持つものもあります。
・合成調味料 …具体的な調味料の成分がわからない
・亜硫酸ナトリウム …防腐剤で使われる。ソルビン酸カリウムと反応して発がん物質になることも
・グリシリジン、アンモニエート …甘味料で使われる。安全性がわからない。
添加物はペットフード安全法で量が決められています。
一時的ならまだしも、この先10年以上も食べ続けることを考えると心配になりますね。
そして着色料も、見栄えはいいですが、ワンちゃんから見ると果たして、おいしい色なのでしょうか。
鼻が利くので香料も必要ないでしょう。
ですが、添加物全てが悪いわけではありません。フードの品質を保つ保存料などは必要な添加物です。
保存料でビタミンEが使用されていることがありますがこれは自然の保存料、天然の添加物なので安心です。
自然に近いフードは、高価
素材は自然由来で高品質なものが多く使われています。合成添加物は少ないです。
食いつきも良く、消化も毛ヅヤも良くなります。
安価なフードは穀物類、添加物が多い
手に入りやすいですが、小麦やトウモロコシなどがカサ増しで使われていることが多く食いつきが良くないこともあります。
なるべく合成添加物が使われていない、自然に近いフードを選ばれることをおすすめします。
パッケージの落とし穴。原材料をチェックする
何でも注意して原材料のチェックをする必要があります。
「うちの子はビーフを食べるとお腹がゆるくなるからチキンのフードにしよう」
原材料の表示を見ないで表のパッケージに書かれたチキンの文字だけで買ってしまい、フードを与えたら何故か、下痢をしてしまった。
ほんの例えですが、これがアレルギーで命に関わることだったら大変です。
表のパッケージにチキンと書かれていても原材料をよく見ると、ビーフが含まれていることがあります。
パッケージに書かれている素材のみで判断されるのは、おすすめしません。
ワンちゃんが安全においしくご飯を食べられるように原材料は、いつでも必ずチェックしましょう。
小型犬におすすめのドッグフード8選!
食べムラの多い小型犬がおいしい!とパクパク食べてくれるような、フードを8つご紹介します。
ロイヤルカナン
トイプードル専用、マルチーズ専用といった犬種専用のフードがセレクトできます。
粒の大きさ、形、噛みやすさなど犬種の好みにもこだわっています。
皮膚に敏感、歯石が気になるお腹が敏感などのサポートや個性に合わせた内容になっているのでニーズも幅広く、ワンちゃんの体質に合ったフードを選ぶことができます。
ニュートロ シュプレモ
アゴが小さい小型犬のエネルギー量と皮ふ、被毛、消化吸収に配慮したフードです。
素材は良質なタンパク質であるチキンや魚リノール酸を多く含むひまわり油に自然由来のビタミン、ミネラルが含まれた玄米や食物繊維が豊富で吸収が良いオーツ麦、抵抗力を保つフルーツなど自然の恵みがたっぷりのフードです。
ニュートロ ワイルドレシピ
高タンパクで高品質なヒヨコマメやポテトを使って、消化吸収をよくしたグレインフリーフードです。
肉食のワンちゃんのために高品質な肉を使っているので好き嫌いがあるワンちゃんにもおすすめです。
ワンちゃんの祖先が野生時代に食べていた食事を最新の技術と栄養学を使って厳選された自然の食材から作られています。
まるで、本能が求めるような高品質なフードです。
ソルビダ
安心性にこだわり厳選されたオーガニック素材を使ったグレインフリーフードです。
ドライフードが苦手なワンちゃんにも食いついてもらえるような素材そのもののおいしさを生かしています。
農薬、化学肥料を過去3年使われていない畑で野菜は作られており、遺伝子組み換えや添加物は使用されていません。
米国の厳しいオーガニック基準をクリアした体に優しい、自然のフードです。
カナガン
ワンちゃんが本来求める栄養素に焦点を当てたグレインフリーフードです。
人間も食べられるような、肉の配合率も高く、消化にも良い高品質な素材を使っています。
高タンパクのチキンに消化もよくエネルギーになるサツマイモやミネラルを含んだ海藻、DHAを含むサーモンオイル、野菜やハーブも配合された、ヘルシーなフードです。
FamTies
鶏肉、野菜などが国産素材です。
ビフィズス菌も含まれているので腸内環境を整えてくれるフードです。
全犬種、オールステージ対応になっています。
粒が小さめでほどよい噛みごこちです。人間でも食べられるような高品質で添加物は使っていません。
自然な香りで年齢問わずたくさんのワンちゃんに満足してもらえるようなフードになっています。
このこのごはん
鶏ささみを主原料にした、人間も食べられる原料で高タンパク低脂肪の小型犬用のフードです。
小型犬によく見られる涙やけやにおい、毛並みの悩みを解消しサポートする素材が使われています。
一般的なフードは食いつきを良くするオイルコーティングがされていますがこのこのごはんには使用されていません。自然の風味で味をよくしています。
モグワン
高タンパク50%で、着色料、香料不使用の厳選された野菜、フルーツがたくさん使われたグレインフリーフードです。
ワンちゃんにとって必要のないものを出来る限り除き食いつきと健康を考えた栄養満点で、若々しさを保ってくれるココナッツオイルやクエン酸ポリフェノールを含んだリンゴや食物繊維たっぷりのカボチャや海藻など素材にこだわった、手作りごはんから生まれたやさしいフードです。
フードをなかなか食べないときは
前提として好みの問題かもしれませんがフードを2、3種類混ぜるのもおすすめです。
フードを混ぜると
・飽きが来ない(なりづらい)
・それぞれのフードの栄養の良いとこ取りができる
・アレルギーになりにくい(出にくい)
混ぜるフードの種類は自然のフードがおすすめです。
穀物類や添加物が多い安価のフードを混ぜてしまうと万が一、アレルギーが出てしまったらアレルギーの特定がしづらくなります。トッピングで味を変えるのもいいでしょう。
注意点として、トッピングの量を増やしすぎると主食である総合栄養食を食べなくなる可能性もありますので、様子を見ながら与えましょう。
フードは1カ月以内に食べきるのがベスト!
特に小型犬はそこまで量は食べられないので多頭飼いでない場合は、大袋を買われるより小袋がおすすめです。
お得ではありますが、大袋だと残っているのがいずれ湿気などで品質が落ち、においが変わって食べなくなることがあります。
もし大袋を買われた場合は小分けの袋に入れて、乾燥剤を入れて長持ちさせましょう。
人が味見できない分、素材にこだわってワンちゃんが大好きだと思ってもらえるフードを選ばれるのが、もっとも理想的です。
今後もワンちゃんと一緒に、楽しみながらおいしいご飯を選んでいきましょう!