おつまみのチーズを食べていると愛犬がまるで恋する少女のようなキラキラした目でこっちを見てくる、そんな経験ございませんか?犬にチーズを食べさせるのはよくないって聞いたことがあるけど食べさせてもいいの?という疑問をお持ちではないですか?
犬はチーズなど、乳製品が大好きです!ですが、チーズを与えるときはいくつか注意点があります。今日は犬とチーズの適切なお付き合いの仕方をご紹介しますので是非参考にしてください!
犬がチーズを好きな理由
犬はなぜチーズが好きなのでしょう? 犬がチーズを好きな理由は2つあります。
甘みを感じるものが好き
犬の舌は人間の舌と比べて味を感じる要素が1/6しかないと言われています。犬は人間ほど味を繊細に感じることが出来ません。ですが、味を感じるのが苦手な犬でも、「甘み」を感じるのが得意なのです。
乳製品に含まれている「乳糖」や果物に含まれている果糖に甘みを感じるため、犬は乳製品が好きなのです。
発酵食品が好き
犬の先祖はオオカミと言われています。オオカミは草食動物の胃を重要な栄養源としていました。草食動物は胃の中で食べた草を発酵させて消化するという特徴があります。オオカミにとって、草食動物の胃の中にいる微生物や善玉菌は基調な栄養源だったのです。
犬も発酵した食べ物は自分の体にとって必要なもの!という本能が残っているため、チーズなどの発酵食品を好んで食べると言われています。
乳製品はお腹を壊す?
お腹を壊す原因「乳糖」
「牛乳などの乳製品はお腹を壊し、下痢をしてしまうため犬には与えないほうがよい」と聞いたことはありませんか?確かに牛乳を飲むとお腹を壊してしまう犬がいるのは事実です。
人間でも牛乳でお腹を壊してしまう人がいます。お腹を壊す原因として牛乳に含まれる「乳糖」を体の中で分解することが出来ないため下痢をしてしまいます。乳糖は母乳にも含まれています。
これも犬と人間と一緒です。赤ちゃんのときは母親の母乳で栄養を摂取するため、乳糖を分解する酵素を持っているのですが、大人になるに連れ乳糖を分解する酵素が減っていき、牛乳など乳糖を含む食品を摂取するとお腹を壊してしまうのです。
チーズにも乳糖が入っている?
チーズの原料も牛や羊の乳ですので、乳糖は含まれています。ですが、チーズは製造過程の中で乳糖を含むホエーと呼ばれるものが除去されるのでチーズに含まれる乳糖はほとんどありません。そのため、犬も人間もチーズを食べることでお腹を壊すことが大幅に減少するのです。牛乳が苦手な犬でもチーズは食べることが出来る犬はたくさんいます。
犬にチーズのメリット
犬は人間以上にカルシウムが必要です!
犬は人間が一日に必要とするカルシウムの14倍必要と言われています。ドッグフードにも必要栄養素としてカルシウムが含まれているフードもありますが、手作りご飯など人間が食べるご飯と同じような食事の場合はカルシウム不足に注意が必要です。繰り返しになりますが、チーズの原料は牛乳などの乳です。
牛乳にはカルシウムが豊富に含まれているのはご存知ですよね?犬にとっては牛乳でカルシウムを摂取するよりチーズでカルシウムを摂取するほうがお腹を壊すなどのデメリットが少ないため、カルシウムが気になる犬はチーズを食べることをオススメします。
チーズは栄養満点!
チーズは牛乳の栄養がギュッと濃縮された食品のため栄養満点です。ビタミンも豊富、乳酸菌を摂取すること出来ます。チーズに含まれるビタミンAは毛艶をよくする効果や免疫力を高める効果があります。ビタミンBは脂肪燃焼効果があるとされています。乳酸菌はお腹の調子を整えたり、消化吸収をよくする効果があります。
犬にチーズのデメリット
チーズの塩分
犬にチーズを与える際に気を付けなければならないことは、チーズの「塩分」です。塩分(ナトリウム)は犬が健康に生活するためには欠かせない要素ですが、犬に必要な塩分量は人間ほど多くありません。体重1kg当たり50mgのナトリウムが必要です。体重5kgの犬の場合、必要な塩分は250mg、塩分量に換算すると0.6gの塩分が必要となります。
6Pチーズ 108g×5パック |
6Pチーズ1個当たりに含まれているナトリウムが158mgですので、体重5kgの犬の場合、塩分量だけで考えると6Pチーズ1個食べても問題ないという計算になります。
実際は普段食べるフードやおやつにもナトリウム(塩分)は含まれていますので1日の塩分量は総合的に考えてあげてください。
塩分計算の豆知識
食品の栄養成分表示に食塩相当量(塩分量)が記載されてされておらず、ナトリウムで表示がされている場合は簡単な計算でナトリウム量を塩分量に換算することが出来ます。
食塩相当量(g)=ナトリウム(mg) × 2.54 ÷ 1000
上記の算式で求めることが可能です。計算すら面倒だ!という方には
食塩相当量1g = ナトリウム 400mg
で覚えておくと簡単に塩分相当量がわかります。これは犬のための塩分計算だけでなく、自分のための塩分計算にも役立ちます!便利なので是非、覚えてみてください。
チーズに含まれている食品添加物
私たち人間が普段食べる一般的なチーズは冷蔵された陳列棚に並べてあります。これは、チーズの保存を要冷蔵という条件の元に製造されていて食品添加物が少なめになっています。
では、量販店で売っている安価な犬用チーズはどうでしょうか?ドッグフードやジャーキーなどのおやつと同じ棚に陳列されていませんか?犬用チーズは塩分が控えめに作られているので、人間が食べるチーズよりも保存条件は厳しいはずです。しかし、常温で陳列されています。なぜでしょう??
常温で長期間保存するための食品添加物が含まれているため、常温でも問題なく販売することが出来ます。塩分が多めの人間用チーズを与えるか、塩分少なめで食品添加物が多めの犬用チーズを与えるかは飼い主の判断に委ねられますので普段の食生活を考えて、愛犬に最適なチーズを選ぶことが大切です。
犬にオススメのチーズ
チーズと一言に言ってもその種類や特徴はそれぞれのチーズによって全然違います。スーパーマーケットで市販されているチーズだけでもかなりの数がありますよね?では、犬に与えるチーズはどんなチーズを与えるのが適しているのでしょうか?
犬にオススメするチーズは「カッテージチーズ」です。
参考URL:http://www.meiji-recipe.jp/howto/milk/
カッテージチーズは発酵も熟成もしていない乳から作られますので、低脂肪で低カロリーという特徴があります。塩分も控えめとなっているため犬に食べさせるには最適なチーズです!発酵しているチーズと比べると若干犬の喰い付きが悪い可能性があります。ですが、チーズの栄養を低カロリー、低脂肪、塩分控えめで摂取出来ることのメリットは大きいです。
カッテージチーズは家庭でも比較的簡単に手作りすることが出来ます!上記画像下の参考URLに手作りレシピが載っておりますので是非参考にしてみてください!
オススメの犬用チーズ
人間用のチーズや手作りチーズが不安だという方は、犬用に作られたチーズをオススメします。犬用チーズは塩分、脂肪、カロリーが控えめとなっています。選ぶ際のポイントは、保存料などの添加物が少ない、もしくは入っていないチーズを選ぶことをオススメします。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?犬にとってチーズは大好きな食べ物でもあり、栄養満点な食べ物なので普段の食事で上手に活用したい食品の一つです。塩分、カロリーに注意して適量を食べることによって健康的で犬喜んでもらえるおやつとなります。
手作りのカッテージチーズも簡単に作ることが出来ますので愛犬のために是非チャレンジしてみてください!今日の記事を参考にしていただき、チーズの有効活用にお役立てください!