ダックスフンドは「バカ」だと思われがちな犬種なのですが実は賢くしつけやすい犬なのです。
私も周りから「しつけしてもなかなか覚えない」「無駄吠えが多い」など、あまり良い事は聞かされていませんでしたが、実際飼ってみると、全然そんなこともなく、とてもお利口さんです。
今回は、カニンヘンダックスを飼っていてしつけに困っている飼い主さんの為に、しつけについてまとめましたので、よろしければご参考にしてください。
カニヘンダックスのしつけは「褒める」こと
私が実際カニンヘンダックスを飼っていて、効果があったしつけの方法です。他のカニンヘンダックスに必ず効果がある!と断言することは出来ませんがしつけに困っている方は試してみてください。
ダックスフンドは、褒めてしつける方が効果的です!
どうしても叱らなければならない状況でも、その行為を辞めたときには、きちんと褒める事を忘れずに!
そして言うまでもないことかもしれませんが、絶対体罰は与えないでください。
体罰を与えても効果はないどころか、信頼を無くし余計言う事を聞いてくれなくなってしまう可能性が高いです。
ダックスに見られる問題行動をご紹介
・無駄吠え
・噛む
・飛びつく
・穴をほる
・恐怖症
この5つは一緒に生活していく中でも起こしてほしくない問題行動です。しつけがうまくいかないと、こういった行動をとる子が多いです。
そしてこれに加え、どの犬にも共通する「トイレの場所」は覚えが悪いです。根気よくしつける必要がありますが、一度覚えると失敗することはほとんどないので子犬のうちに徹底的にしつけることが大切です。
トイレの場所のしつけを含め6つの問題行動のしつけについて
無駄吠え
無駄吠えは、他の人、動物、車やバイクに対して吠える場合と、遊んでほしい時、ゲージから出してほしいとき、エサが欲しいときに吠える場合があります。
まず人や動物、車やバイクに吠えるのはダックスの性格の一つで、警戒心が強く威嚇するために吠えてしまいす。この場合は吠えた瞬間にダメ!と教えます。このとき出来るだけ声を低くして、犬の目を見て叱らないと効果がないです。きちんと吠えるのを辞めたらご褒美をあげましょう。
物が欲しいときや、ゲージから出してほしいなどの何かを要求するときに吠える場合は、吠えている間は完全に無視してください。うるさくてもなきやむまで絶対に相手をしない様に。そして目も合わせないようにしましょう。
そうすると、諦めて吠えなくなるので、吠えなくなると沢山褒めて、要求されていた事を叶えてあげてください。飼い主さんが「しつこいしうるさいから」と言って、吠えているにも関わらず要求に答えてしまうと、吠えると要求を叶えてくれると覚えてしまい、要求吠えが酷くなってしまいます。
噛む
子犬の歯が生え変わりの時期は歯がゆいので、甘噛みをしてきます。人に対して噛む事はいけない事と覚えさせるしつけは、この時期にするのが最適です。噛まれたときは、犬の目を睨み付けながら「ダメ」と言います。
このとき、首根っこをつかんで引き寄せたりすると効果的です。あまりきつくやり過ぎると痛いので、力加減は調整してください。叱ってからおとなしくなると、褒めてあげます。
これを辞めるまで続けて下さい。首根っこをつかむと、嫌がり暴れますが、おとなしくなるまで辞めないでください。良く、鼻と口をつかんで叱っている方がいますが、息が出来なくなってしまうのと、口周りを触られるのを極度に嫌がるようになってしまうので、歯磨きが出来なくなったり、薬を飲ませるのに苦労したりしてしまいます。
実際我が家の一番初めに飼ったダックスに初めはそういった方法で試してしまった事が原因で、少しの間口周りを触られる事を凄く嫌がられました。
犬が食事中に近寄ったりすると唸られたり、噛まれたりする場合
ご飯を取られると勘違いし、近寄ると唸ったり、噛んだりする子がいます。これは子犬の頃から慣れさせていないと犬種関係なくどの犬でも起こしてしまう問題です。
この食事中警戒をされない様にするには、子犬の頃からたまに手でごはんを与えたり、ごはん中にわざと手を食器の中に入れておくなど、「ごはんを絶対取られない」状況を教えてあげましょう。
飛びつく
飼い主が帰ってきたとき、遊んでくれようとしている時に嬉しくて飛びついてくることがあります。
こちらとしては可愛いので許しがちですし、何故辞めさせないといけないの?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、人懐っこい性格のダックスは散歩中に人に見知らぬ人にも飛びついたりしてしまいます。
服を汚してしまったり、小さい子供だったらダックスの大きさでも飛びつかれたら転んでけがをしてしまう可能性も大いにあります。そして、飛びついている格好は腰にも負担がかかり椎間板ヘルニアになってしまう可能性もあります。こういった理由から辞めさせておいた方がいいのです。
飛びつきを辞めさせるには、飛びついて来たら突き放すと同時に目を睨み付けながら「ダメ」と叱ってください。叱った後は褒めて下さい。
それを何回か繰り返して、次は飛びつかれたら、突き放さずに「ダメ」と言ってみて下さい。それで辞めたら沢山褒めてあげてください。もしやめなかったらもう一度「ダメ」と言いながら突き放し、その後褒めてあげてください。
突き放す時、思いっきり突き放してしまうと犬が着地に失敗し、余計腰に負担をかけてしまうので、注意してください。
穴を掘る
ダックスフンドは元々小動物の穴に潜りこんで狩りをするために作られた犬なので、本能的に穴掘りをしてしまいます。特に公園の砂は掘り心地がいいのか真っ先に堀に行きます。
この行為はストレス発散にもなりますので、辞めさせる事はしないでください。辞めさせてしまうとストレスが溜まってしまい問題行動を起こしてしまいます。ですので、掘ってもいい場所を決める様にしましょう。
散歩中だと人気の少ない公園など迷惑がかからないような場所を選んで、掘った後はきちんと飼い主さんがもとに戻しましょう。我が家のカニンヘンは、散歩中はしなかったのですが、家の畳を良く掘っていて帰宅すると畳に大きな穴があいてしまった事もありました。
さすがに家の中では禁止した方がいいです。その代り、沢山遊ぶ時間を作ると、自然と掘る事も無くなりました。この穴を掘るという行動は運動不足や、長時間同じ場所に拘束していたり、退屈だったり寂しい時に引き起こすきっかけになってしまいますので、家の中でされて困っている方は今以上に犬との時間を作ってあげる様にしましょう。
恐怖症
恐怖症といっても、恐怖となる要素は沢山あります。大きな音や大きな物、光など、ダックスに限らずだと思うのですが、こういった恐怖を感じるときに思いっきり吠えてみたり、クンクンと鳴いてみたり、暴れたりする子がいますが、これはしつけというより、慣れさせてあげる事が一番です。
例えば怖がる音があればその音を繰り返し聞かせて慣れさせてください。(怖がる音を録音したり、ネットで探したりしてください。)その時吠えたり暴れたりするのであれば、おもちゃやおやつで気をそらせてあげましょう。何回か繰り返していると気にしなくなります。
トイレのしつけ
犬を室内で飼う上で必ず覚えさせておきたい、トイレの場所。しかし、このしつけが一番難しいですよね。中々覚えてくれず苦戦している方、していた方は多いでしょう。
ですが根気強くしつけることで必ず覚えてくれますので、諦めずに頑張りましょう。そして子犬の頃に教えるのが一番覚えてくれるのが早いです。私がおこなったしつけ方法は、ゲージとトイレトレーを使った方法で、徐々にゲージを無くしていく方法なので、今回はそちらの方法を記載しています。
我が家の子が試して、うまくいった方法ですので是非参考にしてください。
我が家で成功したトイレのしつけ方法
トイレのしつけをする前に
1.子犬のうちは頻繁にゲージから出さない
飼い始めは可愛いからと子犬をゲージから特に理由もなく頻繁に出すような行為はしない様にしましょう。ゲージから出す時は、なにかいい事をした時のみにするようにしましょう。
2.叱らない
トイレのしつけをするにあたって絶対してはいけない事は、失敗したからと言って叱る事です。
叱ってしまうと排泄=怒られると勘違いしてしまうため、隠れて排泄しようとします。食糞の原因にもなりますので失敗しても叱らないようにしましょう。
3.トイレの場所は犬が決める
トイレの場所は飼い主が決めるのではなく犬が決める事です。トイレの場所は飼い主が決めてしまいがちですが、まず、ゲージを用意したら全体にシーツを敷き詰めて、どこで一番頻繁に排泄しているかを観察して、一番排泄する事が多い場所の近くにトレーを置くようにしてください。このとき仕切りがあるととても便利ですよ。
トイレをする時間を把握する
遊んだあとや食後、起床時、就寝前、床をしきりに匂っている、そわそわしているなどトイレをするタイミングを観察して、それぞれの犬の排泄時の習性や時間を頭に入れておいてください。
把握することが出来たら…
トイレの場所まで誘導してあげましょう。その時に優しい声で「おしっこ」など声をかけてあげましょう。きちんとできたら撫でてあげたりおやつをあげたりと、大袈裟なくらい褒めてあげましょう。
それと同時にゲージから出してあげてください。ゲージから出すと1時間、2時間と長い時間出す方もおられますが、初めのうちは短い時間にしておいてください。これをあきらめずに出来るまで繰り返しましょう。
トイレに連れて行っても排泄しない場合は、少し様子を見ながら時間をあけましょう。
ゲージの中でトイレを覚えてくれたら
徐々にスペースを広げます。出してあげる時間をいきなり増やさず徐々に増やし、その際にゲージの入り口だけを開いておくのではなく、できれば入り口側の柵を全開きにしてください。(将来ゲージ飼いを続けるのであれば入り口のみの開放でOKです。)
他の場所でしてしまった時
上記にも書きましたが、叱る事は決してしないでください。失敗してしまったら無言で片付けてください。もちろんゲージからも出さないようにしましょう。
ゲージから出している時に失敗してしまったら、排泄している最中でも構いませんので、トイレの場所まで連れて行って、そこできちんとしたら褒めてあげてください。
続きをしないのであれば、何も言わず排泄するまでゲージに入れておきましょう。掃除の際、ニオイが残っていると同じ場所でしてしまう事がありますので、消臭・除菌は必ず行いましょう。
失敗しがちなしつけ方法
叱りっぱなし
良く叱ったら叱りっぱなしの飼い主さんがいらっしゃいますが、それで辞めてくれる場合もありますが、辞めるだけで悪い事を繰り返してしまうようになる場合が多いです。
そしてなにより嫌われてしまいます。嫌われてしまうと言う事を聞いてくれなくなりますので、叱った時はその行為を辞めたら必ず褒めてあげる事を忘れないでください。
名前を呼んで怒る
「○○!ダメ!」など、最初又は語尾に犬の名前を呼んでしまいがちです。そうすると、犬からすると「ダメ!」と「○○!」=怒られていると勘違いしてしまうのです。
せっかく付けた名前を言われたら嫌な事が起こると覚えられてしまうと悲しいですよね。ですので、叱る際名前は絶対に呼ばない事。そして、出来るだけ短い言葉で叱りましょう。
名前を呼ぶのは「嬉しい!」ときに
補足ですが…実は、犬は自分の名前を「名前として認識」して覚えているのではなく○○という言葉の一つで覚えています。でも、名前を呼んだら尻尾を振って寄ってきますよね?
それは、その○○という言葉=うれしい事が起きる。と認識しているからです。例えばごはんやおやつを与える時に「○○ごはん!」と言って与えていると、「○○ごはん」という言葉=ごはんやおやつが貰えると覚えます。
他にも撫でてもらえたり、遊んでもらえたりと、「○○」が付く言葉を飼い主さんから言われたら自分にとって嬉しい事がおきるから寄ってくるのです。ですので、名前は叱る時ではなく、犬にとって良い事をしてあげる時に呼んであげる事が大切です。
多頭飼いをしている家庭で、それぞれの名前を呼ぶと順番に来るようにしつけている家庭もありますが、それもしつけで「○○」という言葉をそれぞれの子に教えているというしつけ方法で教えている事が多いかと思います。
さいごに
しつけは犬にとっても飼い主さんにとっても、必ず必要になってきます。言葉の通じない犬に対してのしつけはとても難しい事ですが、教えると必ず覚えてくれますので、根気強く行いましょう。
今回の記事はあくまでも私の体験談ですが、しつけに困っている方は是非参考にしてくださいね。