我が家の結論!子猫のトイレのしつけに大切なことは2つ

”子猫とトイレ”って、なんか永遠の命題みたいなところがありますよね。猫はトイレの場所を覚えたら、基本的には必ずと言っていいほど、トイレを使ってくれます。

もちろん、多少の例外もありますが…

我が家の体験談としてトイレを覚えてもらうために大切なことは2つあります。

1.トイレをまめに掃除してあげる

2.トイレ砂の交換もまめに

まずは徹底的に清潔なトイレを維持することが大切です。なぜキレイなトイレをキープする必要があるかについて詳しくご紹介していきますので参考にしてみてくださいね。

子猫がトイレを使い出すのはいつぐらいから?

子猫がトイレを覚えてくれるのは、早くて生後1ヶ月前後からだと思います。

あくまで、自分の経験をもとにしてのことなので、「絶対この時期から」とは言いませんが。

離乳食が始まるまでは、子猫のおしっこやウンチは母猫が舐めて綺麗にするか、人間が排泄を促して処理をしてあげるかのどちらかです。

離乳食を開始したら、トイレのしつけも始めるのがちょうどいいかと思います。離乳食を始めると、ウンチはミルクを飲んでいた時よりも硬くなってきて、はっきり形がついてきます。こうなってくると、母猫は子猫のお尻の世話をあまりしなくなります。

”トイレを使う”というのは、子猫が自力で用を足すということ。

トイレのしつけを開始するタイミングは、まず子猫がある程度動き回るようになってからが目安です。排泄は、座ったような姿勢で行うので、小さいながらも足腰にある程度の筋力が必要となるため、ある程度動き回れるだけの力が必要になるためです。

用意してあげたいトイレと、設置場所

初めてのトイレにお勧めなのは、段ボール箱のトイレです。わが家では、段ボールを再利用して子猫用トイレにしています。

段ボールはふちを低くしてあげるのがといいと思います。高さのある段ボールの場合は縁を10㎝ぐらいの高さにして、最初にペットシーツを敷き、その上に猫砂を少し入れています。

段ボールトイレはペットシーツを敷かないと、おしっこが箱の底から漏れてしまいますので、要注意。

よちよち歩きの子猫は上手にトイレをまたげないので、できるだけ乗り越えて入りやすい”高さ”というのがポイントです。
市販の子猫用トイレによってはしつけを始めたばかりの時には中に入れない、あるいは中から出てこれない何てこともありますから。

子猫にはどんなサイズのトイレがいい?大き過ぎるのは要注意?!

トイレの大きさは子猫の体がしっかり入るものであれば大丈夫。特に大きい必要はないと思います。

以前大き目の段ボールトイレを用意したら、その中で寝てた子がいました!気持ち良さそうに寝ていましたが、やはり健康には良くないですからねw

子猫のことを考えて選びたい猫砂〜おからがオススメ!

初めての猫砂は何がいいか、子猫のための猫砂選びには大分悩みました。

・鉱物系
・紙系
・木
・シリカゲル

ざっと書き出しても結構な種類がありますが、わが家では子猫用の砂を選ぶ際に3つのポイントを基準にしました。

1. 誤飲、誤食と吸い込み注意

わが家では猫砂を間違えて食べそうになったなんてこともありました。子猫は体が小さい分、成猫よりも床に近い場所で生活しています。トイレの場合も同じで、トイレの砂をカキカキした時に、粉が舞い散ってそれを吸いむことができる限りないように。

2. 脱臭効果の強いもの、香料のついている猫砂

子猫のおしっこやウンチの匂いはやはり健康のバロメーター。特に離乳食を開始したばかりの頃は匂いもしっかりチェックできるようにしておきたいと思っています。

3. アレルギーを起こすことも稀にある

猫砂の素材によっては、アレルギーを起こす子もいるとのことなので、これも気になるところ。

試行錯誤した結果、今はおからの砂を使っています。

もし、お家に他に猫ちゃんがいる場合は、他の子の使っているトイレの砂を少量、子猫用のトイレの砂に混ぜておくと、これがトイレということをわかってくれるきっかけになる場合もあります。

トイレの置き場所は安全地帯に

離乳食を開始したばかりの子猫の行動範囲はまだまだせまいです。そして、歩き回ったり、走り回っていても、びっくりしたりした時は、自分の安全地帯(寝床など)に急いで戻ってきます。

なので子猫の安心できる安全地帯の中にトイレを置いてあげるのがおすすめです

子猫は、”小さな濾過器”みたいなものですから、食べたら出す、飲んだら出すという感じで、食事をしたら、わりとすぐ便意、尿意を催します。だから、トイレはご飯を食べる場所のわりと近くに置いてあげるのがいいかと思います。ただし、砂がご飯や水の器に入らない程度の距離は大事です。

具体的には、、、

・ 壁際
・ 部屋の隅

部屋の入り口とか、人の導線上に置かないようにするのが大事です。落ち着いて、安心してトイレが使えるところに置いてあげてください。

トイレの場所はあまり変えない方がいいです。猫は「”脳内地図”を持っている」ともいわれたりしますが、トイレの場所がころころ変わると、その度にに迷ったりして混乱のもととなります。

トイレトレーニング開始!

トイレの準備も完了!離乳食も食べるようになったし、いよいよしつけを開始、というところまできたら、今度は根気とガマンの日々に突入ですw

といっても、普通は一週間もすれば覚えてくれるのが、子猫の素晴らしさ!ここで本題に入る前にちょっと母猫のいる場合と、いない場合の違いについてもご紹介させてください。

母猫が子猫の面倒を見ている場合

トイレのしつけは比較的簡単です。基本、母猫が子猫にトイレの使い方を教えてくれます。

面白いことに、子猫のお尻の世話を母猫がしている間は、母猫御用達のトイレはいつも通り使い慣れた成猫用のものを使用しています。

ところが、離乳食が始まると、まず母猫はもウンチの硬さや匂いが変わったことで、お尻の世話をする回数が激減します。

そして、もうこれは感動モノと言ってもいいかなと思えるのですが、準備した子猫用の小さなトイレを母猫が使うことが多くなります。

はじめて見た時は、”何を考えているの?!”と思わず口に出してしまいそうになるくらい驚きました。大きな体を、小さなトイレにねじ込んでいる姿にはびっくりしました。

この儀式は母親が自分のおしっこやウンチの匂いを子猫用トイレにつけて、ここがウンチやおしっこをする場所だと教えているらしいということに後で気づいた次第です。本能のなせる技、あるいは生活の知恵?というものでしょうか?

こんな風にして、母親の元で育つ子猫はトイレを覚えていくようです。

母親のいない子猫の場合

子猫に母親がいない場合は、人間がトイレの使い方を教えることになりますね。

母猫のように、実際にデモンストレーションをすることはできないので、毎回食事の前後に繰り返し教えてあげることになります。

トイレの使い方はどういうふうに教えてあげる?

まず、子猫がごはんを食べ終わった後に、そっと子猫用トイレに置いてあげます。前足を一本づつ持って、砂をカキカキする仕草を教えてあげてください。

実際に砂を掘る感触がわかるように数回繰り返してあげるといいようです。初日は食事の後にトイレにおいてあげるだけで十分です。

砂の感触が気に入ると、しばらくそのままトイレで遊んでいるなんてこともあります。

その場合は、気が済むまで遊ばせてあげておいてくださいね。

ただし、トイレが汚れていたり、砂を口に入れようとしているようだったら、トイレから即退場してもらう必要がありますw

トイレから出す時、出る時には必ず声がけを

子猫をトイレの中に置いてあげる、トイレから連れ出す時、忘れないで欲しいことがひとつ!

それは、声がけです! 「猫に声がけ?」と思われるかもしれませんが、これが以外と大事なコミュニケーションに思えてしかたがありません。

わが家の場合をご紹介すると、

トイレの中に置いて砂をかきかきする動作に合わせて、「かき、かき」と話しかけています。トイレの中を歩いている時の砂の音に合わせて、「じゃり、じゃりだね〜♪」とかも言っていますw

かなり気恥ずかしいのですが、意外とこれで意思の疎通になっている気がします(こちらの思い込みかもしれないのは百も承知ですがw)。

実はこれ、母猫の子育てを見ていて思い立ったことでした。

母猫は、子供達が小さいうちは絶えず、何らかの音を発信しています。子ども達が乳飲み子の間、特にまだ目や耳が機能してない時期には頼りは匂いだけです。

その匂いをサポートしてくれる役目が、母親が鳴らし続ける喉のゴロゴロ音。耳が聞こえないから意味がないと思われるかもしれませんが、実はあれ、体の中で共鳴して、体の振動となっているようです。母猫にピタリと体を寄せている赤ちゃん達はその音を体で感じているらしいのです。

子猫は赤ちゃんの時代からから母猫の子守唄を聞き、やがて耳が聞こえるようになってくると母親からの様な”声”を聞き分けるようになります。

子猫にトイレの使い方を伝授している時にも様々な音を聞かせています。子猫用のトイレに入って砂を掻く音、それから腰をちょっと浮かせて用を足している間の音を聞かせ、また砂を掻く音。

子猫が上手にトイレを使うと、使った後のトイレのチェックの後、子猫のお尻のチェックをし、最後に軽くグルーミングを施している姿を何度も見かけました。要は、褒めているのだと思います。「頑張ったね! トイレが使えたね!」と。

母猫がいない場合はこれを人間がやるわけです。

先ほども書きましたが、母猫と同じようなことができるわけではありませんから、その分を言葉で”褒める”わけです。 面白いもので、褒めるとチビはチビなりに得意げな顔をして見せてくれるように感じます。

タイミング重要!タイミングよくトイレにGO!

ウンチは通常1日1回というペースが多と思いますが、おしっこは1日に数回催すので、タイミングがあえば、おしっこから先に覚えてくれることが多いです。

こつは、ごはんの後とか、遊んでいる時に急に動作をやめて”固まった”時。尿意をもようすと、動作が止まるのがちょっとしたサインです。

そんな時に、「トイレ?」とか「おしっこ?」とか声をかけてそっとトイレに置いてあげると、初日から習っている砂かきかきをしたりします。
砂かきの時間の長さはその時々ですが、長い時間(長くても10秒程度ですが)かきかきするようでしたら、トイレで用を足すことがわかってきたという感じです。(あくまで、わが家での経験則ですが)

これで、タイミングがあえばしめたもの!トイレの使い方を学んで、褒められて。ここからトイレで用を足ようになっていきます。

わが家ではトイレトレーニングは週末から始めることが多いです。子猫と一緒に過ごす時間が多いので、タイミングを合わせるチャンスがあり、しつけを開始するにはもってこいでというわけです。

”トイレのほりほり”は場所作り

”砂ほりほり”は、自分の居心地の良い場所作り。だから、真剣にほりほりしている時は、人間の都合で中断しないのが一番です。

用を足す気がないと思って、トイレから連れ出してしまうと折角うまくいっていたトイレトレーニングも振り出しに戻るなんてことも!

ほりほりは好きなだけさせてあげてください。特に長めにほりほりしている時は、子猫もトイレをする気満々の場合が多いです。

ウンチのサインはわかりやすい!

排便を催した時の子猫の可愛さは、ちょっと笑えるほどです。まず、完全に動作が止まって、しゃがみこんで…ものすごく真剣な顔になります!

離乳食を食べるようになるとウンチも固形化してきます。初めて自分の意志でするウンチ。括約筋も足腰もまだ発達途上な分プルプルしながら頑張ります。

その姿は、微笑ましくもあり、ちょっとした笑いを誘うものでもありますが、そんな姿を見て笑ったり、「かわいい〜!」などと大声を出さないでくださいね!「猫はプライドの高い生き物」なんて言いますが、真剣に頑張っている本は集中力が削がれてしまうようです。

実は、わたしも1回これでしくじりました。真剣な表情が可愛くて、思わず笑ったら、トイレを中断してしまい、後で違うところにウンチをしていました。

「多少の応援をすることはあっても、子猫のプライドに障るようなことは自粛せねば」というのが教訓になりましたw

ウンチが出ても出なくても、いっぱい褒めてあげてください。褒めてあげることで次回もトイレに挑戦してくれると思います。

トイレのしつけの時に気をつけてあげたい子猫の健康!

子猫が自分で排泄をしようと頑張るようになったら、気をつけてあげて欲しいことがあります。
それは、特にウンチに関して!

離乳食が始まると、ウンチは固形化してきて、時により硬めのものになってきます。硬いウンチほど、体から押し出すのは大変で、子猫には大変な労力となります。

気合を入れる分「みーっ!」なんて悲鳴のような鳴き声を出すこともあります。

なので、排泄したウンチが硬すぎないかどうか、あるいは排泄しているのを見かけたら、可能であれば様子を見守ってあげてください。

硬すぎるウンチは、便秘が原因だったり、あるいは肛門が切れてしまったり。排泄しきれずに肛門から先が出ていたりということもあり、子猫のお尻や体にいいことはありません。

極端な例ですが、生後1ヶ月の子猫が排泄で頑張り過ぎたために排泄中にトイレの中で死んでしまった、ということを聞いたことがあります。

また、逆にウンチが緩すぎると肛門の周りがただれてしまいます。

ですから、ウンチをした後は簡単に肛門周りを見てあげてください。それから、ウンチを出すのにかなり苦しそうだったりしたら獣医さんに相談することも忘れずに。

トイレをなかなか使ってくれない… 世界中がトイレ!?

子猫によってはまったくトイレに興味を示さない子もいます。

個性とでも呼べばいいのでしょうか、とにかく他の兄弟達がトイレを使えるようになってきても、トイレのない場所で用を足す。

「なんで、あなただけ???」と言う気持ちになってしまうのはわたしも経験済み。

おまけに、掃除した後などに”勝手にトイレ”をされたりすると、「もう〜!」と文句が出そうになります。ここで、自分の根気とガマン力が試されるというわけです。

結論から言うと、絶対怒ったり、文句を言ったりしてはいけないということ。

子猫は成猫と違って、「確信犯ではありません」。成猫ならば、嫌がらせ、匂い付け、はたまた抗議を込めたデモストレーションとして、トイレ以外の場所で用を足すなんてこともしてくれますが…

子猫の場合は無実ですw ただ、まだトイレが用を足す場所だとわからないだけ。怒ると、怒られたことだけが印象に残り、トイレトレーニングのゴールは遠のくばかりです。

だから、上手くできなくても必ずトイレを覚える日が来ると思ってガマンしてあげてください。

遊びに夢中になってしまって、トイレの置いてある場所までたどり着けなかった、なんて場合もありますからw

1回でもなんとかできたら、とにかく褒める!それが、トイレのしつけに一番効果的です!

子猫が気持ちよくトイレを使えるように、飼い主さんができること

気持ちよく使ってもらうためのポイントは二つ!

1.  トイレをまめに掃除してあげる

”綺麗なトイレが一番!”、これって人間も猫も一緒ですよね。だから、トイレの掃除はまめに行ってあげましょう。「仕事などで外出している時間が長いから…」という場合は、トイレを一個多めに設置してあげるといいと思います。

2. トイレ砂の交換もまめに

子猫用のトイレとはいえ、やはりおしっこやウンチの匂いが強く残っていると嫌なもの。なので、砂の匂いが気になり始めたら、猫砂の交換の時期かもしれません。

それから、砂のさらっとした感触がなくなってきたら、これも子猫の足の裏には気持ち悪いようです。

ちょっとした心遣いで、毎日使うトイレを気持ちのいいものにしてあげてくださいね。
トイレは必ず使えるようになりますので、少し長い目でみてあげてください。

子猫は毎日成長していきます。トイレがしっかり使えるようになったら、市販の子猫用トイレ、大人用トイレも上手に使えるようになっていきますので大丈夫ですよ。