子犬の頃から歯磨きの習慣を!必ず役立つ歯磨きテクニック

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犬にも歯磨きが必要と知って驚かれた方も多い事でしょう。本来は人間同様の歯磨きは必要ありません。犬は自らの唾液で歯の表面に着いた汚れや歯の隙間に残ったゴミを洗い流す事が出来るからです。

しかし、食生活が多用化し、ドッグフードには添加物が配合されるようになると、この唾液の働きだけでは歯の健康を維持出来なくなってしまっています。その為、唾液の効果を補うために飼い主による歯磨きが必要になるのです。

歯磨きは生涯を通じて行う事が理想的です。その為子犬のうちから習慣として教えてあげるとスムーズに身に付ける事が出来ます。

子犬も歯磨きが必要なの?

一般的に犬に歯のトラブルが目立つようになるのは生後3,4歳頃からです。犬の年齢が分からない時、歯の汚れ具合から年齢を推測することもあるものです。3.4歳頃に目立ち始める症状は下記のようなものがあります。

・歯の表面に薄い茶色の膜が出来ている
・歯の根元に茶色く変色がある
・歯の表面を触ると、茶色の凹凸がある

などです。しかしここまで症状が進行するには、子犬の頃から歯の表面に少しずつ汚れが蓄積されているからです。この初期症状を見逃し、生活習慣の見直しをしないまま年齢を重ねてしまうと、次第に歯の表面の汚れは悪化し、虫歯や歯周病などの深刻な病気を引き起します。

生後半年程までは、子犬には乳歯が生えています。その為、乳歯はいずれ抜け変わってしまうとからと考え、歯磨きは不要では?という考え方もあります。

しかし子犬の乳歯が完全に生えかわる生後半年頃といえば、身体的な成長もほぼ終わり、やんちゃ盛りの時期を迎えます。しつけの面では、第一次反抗期とも呼ばれる時期です。

この時期に、歯磨きの為に子犬を抑え込み、じっとさせておくのは相当に大変な事です。中には、歯磨きの感触や飼い主に抑えられる事を不快に感じ、極端に拒絶したり、噛みつくようになる事もあります。

一旦、歯磨き嫌いになってしまった子犬に歯磨きを習慣化させるのは相当大変な事です。このような苦労を生じさせないためにも、まだ警戒心が薄く、飼い主と遊びながら様々な事を受け入れる事が出来る生後半年未満という早い時期に歯磨きを始める事をお勧めします。

つまり子犬と呼ばれる生後間もない時期は、まだ歯の表面は真っ白でつるつるとしています。その為、この時期に限定して考えるとまだ歯磨きは必要ないといえるでしょう。しかし、成長後には必ず必要になるお手入れなので、しつけの意味もかねて、子犬の時期から歯磨きをしておくことが理想的です。

子犬の歯磨き方法

子犬に歯磨きを身に付けさせる時は、成長後のサイズも考え教える必要があります。例えば、まだ体が小さく、飼い主が思い通りにコントロール出来るうちは抱っこの状態で歯磨きをさせる事も出来ます。

しかし、成長後にはあまりに重くなってしまい、抱っこでは歯磨きが難しいとなることもあるでしょう。しかし、抱っこが歯磨きの正しい姿勢だと愛犬が理解してしまうと、なかなかその習慣を変える事が難しくなり、別の姿勢では大人しく歯磨きをさせてくれないこともあります。子犬のうちから、どのような姿勢、場所、方法であれば無理なく将来も継続出来るのかを考えてあげましょう。

小型犬の場合

小型犬の場合、あまりに口が小さくなかなか歯磨き自体が難しいでしょう。犬自身も口の中をお手入れされる事に警戒心を抱く事が多く、なかなか手がかかります。

しかし、小型犬はその食生活から概ね5,6歳になる頃には深刻な歯周トラブルが生じます。子犬のうちから、歯磨きを習慣化させ、将来のトラブルを予防してあげましょう。

小型犬におすすめの歯磨き方法は「遊びながら」を心掛ける事です。小型犬の小さな口には、歯ブラシやガーゼでの歯磨きは不向きです。その為次のようなグッズが有効です。

・歯磨き効果のあるおもちゃやガム
・歯磨き効果のあるジェルやスプレー

などを活用し、遊びの合間に歯磨きを終える方法を取りましょう。また、小型犬の中には本来生後半年程ですべて抜けるはずの乳歯が抜け残ってしまうこともあります。生後半年~一年程の時期が来たら、愛犬の歯並びを確認し、先端の尖った細い乳歯が抜け残っていないかを確認してあげましょう。

大抵の場合、一番太く大きな犬歯と呼ばれる歯の後ろ側に抜け残った乳歯が並んで生えているものです。この乳歯を放置してしまうと、将来犬歯と乳歯の間に歯垢が溜まりやすくなり、虫歯や歯石の原因になります。動物病院に相談し、抜糸処置をしてあげましょう。

中型犬の場合

中型犬の場合、成長後はそれなりに力も強くなるので、愛犬が嫌がっている事を飼い主が力づくで行うことはほぼ無理な状態になります。

歯磨きをさせる時は、飼い主の指示に従って自ら愛犬がじっとしていられるように教えましょう。中型犬におすすめの歯磨き方法は「理解させる」を心掛ける事です。

・歯ブラシ、ガーゼなどいくつかの用品を試し、愛犬が一番スムーズに出来る物を探す
・歯磨きのペーストはチーズやチキンなど愛犬が喜ぶフレーバーを取り入れる
・日々の生活の中で愛犬も飼い主にも時間的余裕のあるタイミングを選び、コミュニケーションの一環として行う

歯磨きは犬にとって決して快適なものではありません。どんなにしつけがしっかりと出来ている場合でも、不意をついて逃げ出そうとしてしまうこともあります。

歯磨きがいつ終わるのか、いつまで我慢すればいいのかを愛犬に理解させるために、歯磨きの最中はカウントを数えてあげましょう。10まで、20まで数えたら歯磨きが終わるよという事を愛犬が理解出来れば、次第に大人しく歯磨きをさせてくれるようになっていきます。

大型犬の場合

大型犬の場合、缶詰やウエットフードなど添加物が多く含まれる食生活を送らないこともあり、小型犬に比べ歯周トラブルの発生率は低いものです。

しかし、一旦虫歯や重度の歯石付着が生じてしまうと全身に麻酔をかけ処置をする事になるので、費用も時間も犬自身への身体的な負担も相当なものになります。その為、子犬のうちからしつけの一環として、歯磨きを教え日々の習慣化させておくと安心です。

大型犬の場合、生後一年程で体重が10倍以上にも成長します。歯磨きを教える時は、成長後にどのような姿勢、場所、タイミングで行うのかをしっかりと考えてあげましょう。大型犬におすすめの歯磨き方法は「受け入れる」を心掛ける事です。

・愛犬を仰向けに寝かせます
・愛犬がじたばたと暴れずにじっとしていられるように押さえます
・愛犬がおとなしくなったら、十分に褒めてあげましょう
・飼い主の指にガーゼを巻き付け、愛犬の歯の表面をこすり汚れをふき取ってあげます
・愛犬が嫌がる場合は、フレーバー付き歯磨き粉を付けてもよいでしょう(フレーバーを付けると、おやつを勘違いし興奮してしまうこともあるので、愛犬の性格に応じて使いわけましょう)
・歯磨きが終わった後は、十分に褒めてあげます

大型犬は大変力が強く、無理強いする事が難しいものです。愛犬自らがお手入れを受け入れてくれるように、リラックスしているタイミングを見つけて歯磨き習慣を身に付けさせていきましょう。大型犬の場合、飼い主への服従訓練の一環として歯磨きも教えると大変スムーズです。

歯磨きを嫌がらないためのしつけ方法

犬にとってどんなに信用している相手、どんなに好物の香りがしても口の中を触れられる事は大変不快なものです。どんなに優秀な犬であっても、飼い主の指示に従い自ら口を開ける事はありません。

その為、飼い主が無理強いをしたり、押さえつけたり、叱ったりという行動をとればますます歯磨きが嫌いになってしまいます。口を無理やりあける、口の中に指や歯ブラシを入れるという行為は、犬にとって生命の危険にもつながるほどに本能的拒絶する行為です。

愛犬が嫌がるのも当然の事と考え、あまりに激しく嫌がる場合は別の機会に改めてと考えてあげましょう。愛犬が嫌がらずに歯磨きが出来るようになるには次のような方法が考えられます。

・フセの指示に従えるように練習をする
・愛犬を撫でる時に、口周りも同時に触れるようにする
・愛犬の唇をめくり、さりげなく歯に触れる機会を作る

などの方法を日ごろから意識しておくとよいでしょう。多くの飼い主は愛犬を撫でる時、頭や耳の周り、背中だけで終わってしまいがちです。愛犬にとって飼い主に撫でてもらえる事は何よりのご褒美です。このとてもリラックスした状態に時に、さりげなく口元を触られる事は、なんら警戒せずに受け入れてくれます。

この習慣がついていると、いざ歯磨きをとなった時に、飼い主に口元を触れられても警戒や不快感を抱かずに済むようになります。飼い主のほんの些細な行動で、お互いが歯磨きをスムーズに行えるようになるので、ぜひ取り入れてみてください。

歯周トラブルが悪化してしまうと

歯の表面に歯石や歯垢の付着が起こると、加齢とともに症状は悪化しシニア期に入る頃には相当な程度まで進行します。歯の汚れ具合が「茶色」の変色程度であれば、全身麻酔をし、歯の表面の汚れを削り取る処置でケアをする事も出来ますが、年齢や体調によっては麻酔そのものが相当な負担になることもあります。

また、一旦はこの方法で歯石や歯垢の除去が完了しても、その後の食生活の見直しや家庭での歯磨きが十分でないと半年~数年で再発し、同様の処置が繰り返し必要になります。

茶色の変色をそのままさらに放置すると、益々症状が悪化し、歯の根元や全体が薄い緑色に変色します。ここまで悪化してしまうと表面だけの処置では対応しきれなくなり、抜歯という処置を考える必要があります。抜歯をしても健康なうちであれば食事には支障がありませんが、常に舌が外に出てしまい喉への負担増などまた別のトラブルを起こしかねません。

緑色にまで変色した歯は、人間の虫歯では末期に近い症状です。この症状は歯の損失だけでなく、場合によっては歯茎にまで菌が侵食し顎や頬にまで達しひどい状態を起こす事があります。当然ここまで症状が悪化していると口臭もだいぶ強くなっていて、愛犬と顔を近づける事が不快になるほどでしょう。

人間であれば、末期の虫歯があれば相当な痛みで食事もできないものですが、犬は一見なんの変哲もないかのように食事をしています。その為、飼い主もさほど重篤な症状ではないのでは?と考えてしまいがちですが、この症状は決して放置してよいものではありません。早期に動物病院を受診し、出来る限り初歩的な処置で終える事が出来るように考えてあげましょう。

子犬の歯磨きに便利なグッズ

犬の歯磨きについては、毎食、毎日と頻度が推奨されていますが、なかなか忙しくて毎食は出来ない、どの用品を使えばいいのかわからないという声も。ここでは、子犬の歯磨きにおすすめの便利グッズをご紹介させていただきます。

デンタルコットン XS レインボー[共立商会 チューイング・噛・玩具(犬用)]

歯磨き商品の中でもロングセラーアイテムとして有名な商品です。細く丈夫な繊維で編まれたロープを愛犬がかみしめる事で、歯の表面の汚れを掻きとってくれるという仕組みです。人間の糸ようじに似た使い方です。

この商品は、犬が遊んでいるうちに結び目がほどけたり、繊維が飛び出す事があります。好奇心旺盛な子犬のうちは、ほどけた繊維を食べてしまう事があるので、十分に注意してあげましょう。

KPS マウスクリーナー 237ml

毎日の歯磨きが難しい、愛犬が歯磨きを嫌がるという時は、この商品がおすすめです。使い方はとても簡単で、愛犬の飲み水に指定量を混ぜるだけです。

水を飲むだけで、歯の表面の汚れを洗い流してくれるという画期的な商品です。アメリカで大流行した製品が日本でも発売され、ペットショップやペット専門家の間でも愛用者の多い製品です。

シグワン 超小型犬用歯ブラシ 1本【ゆうメール対応80円】【VIVATEC ビバテック デンタルケア ハミガキ 犬 猫 お手入れ 歯垢 歯石 口臭 歯磨き

歯ブラシの使用に抵抗がない愛犬におすすめの商品です。犬の歯磨きは短時間、効率的に終える事が秘訣です。その為には歯ブラシは全方向にブラシのついた商品がおすすめです。

歯ブラシを犬の口に入れると、条件反射的に甘嚙みをします。この商品のように全方向にブラシがついていると、甘嚙みをするだけで歯の表面にブラシが行き届き簡単に歯磨きをする事が出来ます。

さいごに

犬の歯磨きは、子犬のうちから習慣化させておくことで、将来必ず役に立つものです。子犬にオスワリやマテを教えると同時に歯磨きも教えておきましょう。

直接歯磨きするだけでなく、遊びながら歯磨きすることも出来ます。おすすめグッズも参考にしていただき、愛犬にぴったりな方法で歯磨きしてあげてくださいね!

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