初めてのボーダーコリーとの生活は色々わからないことも多いのではないでしょうか?その一つとしてボーダーコリーはどのくらいの頻度で散歩すればいいのか?どのくらいの距離や時間が必要なのか?にお悩みではございませんか?
今日はボーダーコリーの散歩についてご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
そもそもなぜ犬にはお散歩が必要なのか
「犬は散歩に連れて行ってやらないといけないから大変」という理由から、犬を飼うことに二の足を踏んでしまう方も多いと思います。
かく言うわたしも、子供が2人いるので、子供が幼稚園のうちは毎日散歩に連れて行くのは難しいだろう、と考えて、下の子が小学生に上がるのを待って犬を飼い始めました。
ですが、そもそも犬にはどうして散歩が必要なのか?と疑問に思ったことはありませんか?そこで、犬に散歩が必要な理由を調べてみました。
運動不足になる
元々、犬は活動的な生き物。犬は太古の昔から、人間と共に狩りに出かけ、朝から日が沈むまで野山を駆け回って人間を助けてきた存在です。
また、もしも人に飼われず自然界に暮らしているなら、他の野生動物と同様に、餌を求めて動き回っているはずですよね。そんな生き物が、家の中でじっとしてばかりいると運動不足になってしまいます。
また、最近では肥満や糖尿病などの生活習慣病に悩まされる犬も多くいます。お散歩によって体を動かし、肥満や病気を予防することもとても大切です。
社会性を育む
「運動だったら庭でもできる」という意見も聞きますが、アメリカの農場のような広い庭(というか牧場)があって、そこでたくさんの犬や動物を放し飼いできるような環境なら別として、普通の一軒家の普通サイズの庭で本人(犬)だけを放すだけではダメだと思います。
なぜかというと、散歩には「他の犬と交流して、社会性を育てる」という側面もあるのです。散歩中の犬同士がおしりの匂いを嗅ぎあったり、他の犬がおしっこをしたらしい場所を一生懸命クンクンしたりする場面は、見かけたことがあるかと思います。あれらはすべて、他の犬との情報交換という重要な意味を持っているのです。
犬にとって庭は「自分の家」(テリトリー)です。庭に閉じ込めているだけでは、仮に運動が足りたとしても、他の犬との交流を持つことができず、他の犬や家族以外の人間、外の世界に馴染む機会が得られません。そうすると、臆病で神経質な犬に育つ可能性が高くなり、結果的に扱いにくい、飼いにくい犬になってしまうことになるのです。
犬の大きな楽しみの1つ
よく、猫が近所をうろうろしているのを見て「パトロールしてる」なんていう風に表現することがありますが、犬にとっても散歩は、自分の縄張りを飼い主さんと一緒に確認するという意味合いを持っています。
犬にとっては、大好きな飼い主さんと一緒にする「パトロール」。とても誇らしく、幸せな時間です。
散歩には情緒を安定させる効果もあります。散歩には、犬の脳内ホルモン(ノルアドレナリンやセロトニン)のレベルを上昇させる働きがあることが、獣医学の研究からわかっています。
また、脳の神経系を活性化させる効果もあるようです。犬の心の健康を保つためにも散歩は欠かせないということが、科学的にも証明されているのです。
お散歩デビューはいつから?
お散歩デビューは一般的に、5種または8種混合ワクチンと狂犬病ワクチンの接種が終わってから、と言われています。
うちの子はブリーダーさんのところで1回目の混合ワクチンを受けた直後の、生後2か月になったばかりの時にもらってきたので、うちに来て1か月は2回目の混合ワクチンを受けさせることができず、基本的に外には出さず、家の中で遊んで過ごしました。
ただ、外には慣れてほしかったので、他の犬のおしっこやウンチを舐めたりしないように、抱っこで毎日近所をうろうろしていました。
生後3か月になり、2回目の混合ワクチンを受け、獣医さんから「住宅街の道路など、比較的きれいな場所ならお散歩OKです」と言われたので、待ってましたとばかりにお散歩デビューしました。
大きくなった時、人も犬も怖がらない、誰とでも仲良くできる子になってほしかったので、お散歩しながら色んな人に撫でてもらったり、積極的に他のワンちゃんとご挨拶させてもらいました。
ただし、まだ狂犬病のワクチンを打っていないこともあり、交流する相手は穏やかな性格で、身ぎれいにしてもらっていて、飼い主さんもきちんとしているワンちゃんだけにしよう、と慎重に見極めました。
生後4か月で、3回目の混合ワクチンを受け、完全にお散歩解禁になりました。ボーダーコリーはアクティブなので、野山や川などちょっと汚いところでもガンガン遊べるように8種混合ワクチンを獣医さんから勧められて打ったので、3回目が終わって、どんな場所でもお散歩できるようになりました。
また、うちの子は3~4か月の頃にたくさんの犬と交流させてもらったおかげか、社会化もうまくいったようで、人も犬も大好きな子に育ちました。とてもよかったなと思っています。
ボーダーコリーのお散歩の実態
散歩の頻度
散歩の頻度は、基本的に朝と晩の1日2回です。ですが、本人(犬)の様子を見て、エネルギーが余ってそうだったりすると、子供たちを寝かしつけたあと、夜中に近所を一回りしてきたり、逆にグダっとしていて行かなくても良さそうだったりすると行かずに済ませたりもします。
あとは、広い公園やドッグランにお出かけし、思い切り運動できた日は、その日の散歩は省略したりもします。
散歩にかける時間
インターネットなどで調べると、最低でも朝晩1時間ずつ、合計2時間は散歩に費やさないと…なんて書いてありますが、我が家は平均40分くらい、長い時で1時間くらいです。家事や仕事もあるので、そんなに散歩に費やしていられません(笑)
その代わり、短い時間で楽しんだり運動できるように、工夫はしています。幸いなことに、近所に犬を放して遊べる広場が2ヵ所くらいあるので、10分くらいかけてそこに連れて行き、15分くらいボール遊びで走らせ、疲れてきたところで終わりにして10分くらいかけて帰る、という感じの流れです。
散歩に行く場所
上に書いたように、基本的には近所です。車通りの少ないところを選んで、近所の道を一回りしたり、犬を放せる広場、放せないけど犬連れOKの公園に連れて行ったりします。
あとは、自分(人間側)が体調不良だったり、疲れていて歩きたくないときなどは、車で少し遠出して、ドッグランなどに連れて行き、そこで他のワンちゃんと遊ばせて散歩代わりにしたりします。
行きたくないときは散歩に行かなくて済めばいいのですが、ボーダーコリーはエネルギッシュ&アクティブな犬種ですし、うちの子はまだ子犬ということもあって、なおエネルギーが余りがち…。
なるべく連れて行かないと、家の中で走り回ったり、吠えたり、いたずらしたりと、逆に面倒くさいことになるので(笑)そうしています。
雨の日の散歩や季節による散歩の違い
うちの子は、外でも家の中でも排泄ができるので、雨の日は無理に行かなくても大丈夫なのですが、外でしか排泄してくれない、という子のおうちは大変そうです。
ただし、上に書いたように、散歩に行かないとエネルギーが余ってしまうので、小雨なら散歩に行くようにし、土砂降りの時はお休みするようにしています。
季節の違いとしては、夏の炎天下はコンクリートの暑さで足の裏をやけどしたり熱射病の危険もあるので、散歩の時間帯には気を付けます。また、うちのボーダーはブラック&ホワイトの毛色なので、黒い色が日光を吸収してなおさら暑そうです(笑)
それに、わたし自身が暑いのが苦手なので、真夏は日差しがそれほど強くない朝5時台に連れて行ったり、夜も完全に日が沈んだ後の20時以降などに連れて行っていました。
わたしの住んでいる地方は、冬に滅多に雪が降らないので、冬に気を付けることは特にないですが、雪が降る地方なら靴を履かせるかもしれません。
本人(犬)は、もともと寒い地方の犬種なので寒さには強いと思うのですが、人間が耐えられずに日が昇って温かくなってからのお散歩になりそうですね。
犬の体調不良時の散歩
まだ7か月の子犬なので、体調不良に陥ったことがさほど多くないのですが、ワクチン接種後に少し熱が出た時と、誤飲で食あたりと下痢になってしまった時には、さすがにお散歩はやめにしました。
体調不良の時はさすがに、散歩を休んだからといって家の中でいたずらしまくったり、有り余ったエネルギーを発散させるような行動はなかったです。
野生の動物は、体調不良の時は動かずじっとして治すと言いますから、そういう時には散歩は不要かもしれませんね。
お散歩で困ったことと、どうやって改善したか
車を追いかける
元々牧羊犬で「追いかける」本能が強いボーダーコリーゆえの特性なのだと思いますが、お散歩デビューの直後は、すれ違う車のタイヤを追いかけようとしてしまうことが多々あり、困りました。
車がすれ違う手前で「マテ」の号令をかけ、おとなしく待っていられたら小さなおやつを与えてご褒美、という方法で根気よくしつけをし、1か月くらいでほぼ追いかけなくなりましたが、本能を完全に抑え込むのは難しいのか、7か月になった今も、ごくたまに追いかけようと歩道から車道に飛び出そうとすることがあります。
車通りのある場所ではリードは必携ですし、15㎏を超えた犬がいつダッシュで飛び出したとしても止められるように、気を張っています。
拾い食いをする
これも、ボーダーコリーの賢さ、好奇心の強さゆえの弊害だと思うのですが、もっと小さかったころは、道に落ちているありとあらゆる興味をひくものを、とりあえず口に入れてしまうので困りました。
一番多かったのは「小石」で、ガリガリしているだけで飲み込んではいないだろうと思っていたら、ある時消化不良を起こし、病院でレントゲンを撮ったら、お腹の中に石が10個以上も入っていることがわかり、青ざめたことがあります(笑)
うちの子は食いしん坊だったので、散歩中に石を見つけても食べないでいられたら(もしくは「ちょうだい」で口から出すことが出来たら)誉めておやつのご褒美をあげる、という風にしつけて、やはり1か月くらいでほとんどやらなくなりました。
散歩のときに携帯必須なグッズ
首輪
首輪は必須です。すぐ大きくなるのでもったいないかもしれませんが、子犬の頃からサイズがピッタリのものを付けさせ、都度変えていくと良いと思います。
また、力が強くてグイグイ引っ張り大変な子には、チョークタイプの首輪がいいようです。室内ではおしゃれ用の見せ首輪、お散歩時には頑丈なお散歩用の実用的な首輪、と使い分けている方も多いようです。
リード
リードも必須ですね。これも、本当に子犬の時と、ある程度大きくなってからで買い替えたほうがいいかもしれません。
また、我が家は一度リードが切れてしまい、即Amazonで注文したものの、翌々日まで届かず、丸一日半、散歩に行けなかったということがあったので、予備を一本用意しておいてもいいかもしれません。
お散歩バッグ
お散歩用のグッズを入れて持ち歩くためのバッグです。うちは今は雑誌の付録についてきた小さいトートバッグを使っていますが、ウエストポーチやボディバッグのようなタイプの方が両手が空いて断然楽そうなので、近々購入したいと思っています。
お散歩用に、ペットボトルを入れるスペースがあったり、お菓子ポーチがついてるものもあったりするので、使いやすいものを選んでみてくださいね。
水
お散歩の途中で飲ませたり、おしっこやウンチの跡を流したり、水は必携と言えるでしょう。普通のペットボトルに水道水を入れて持ち歩けば十分なのですが、わたしはそれに数百円のシャワーキャップをつけています。
ペットボトルだと、蓋を開けたり閉めたりがいちいち手間なのですが、シャワーキャップを付けてあるとワンタッチでシャワー状の水が出せるので、おしっこの回数が多いオスを飼っている場合は非常に重宝します。おすすめです!
水飲み用の携帯できる器
水飲み用の器も、携帯していない飼い主さんはほとんどいないのではないでしょうか。夏場などは人間と同じで、熱中症対策に水を飲ませることが大事です。
うちは、散歩途中でボール遊びをするので、ボールを1回投げている間に器に水をセットし、足元に置いておき、のどが乾いたら勝手に飲んでいってくれるようにしています。携帯に便利な折り畳み式の器も、今は100均にも売っているので、1つは持っておくとよいと思います。
エチケット袋
犬の便を持ち帰るのはマナーです。住んでいる市町村によっては、糞を放置することは条例違反に当たることもあります。
犬の便を持ち帰るための便利グッズは色々とありますが、うちで使っているのは、ビニール袋の内側にトイレットペーパーでできた袋がセットされていて、ビニールごと便をつかめば手も汚れず、家に帰ってそのままトイレに流せるというタイプのエチケット袋です。
あと、夜にお散歩するときには、手元が照らせるようにスマホか、懐中電灯などを持っていかないと、便を拾い損ねますからご注意を!
ボール、フリスビーなどのおもちゃ
犬種によっては必携ではないのだろうと思いますが、上で書いたとおり、ボーダーには必携だと思います。そうやってしっかり運動させたり遊んでやる時間を作らないと、ボーダーコリーの場合はエネルギーが余って散歩だけでは足りなくなると思うからです。
うちは、近くのホームセンターで買った、音が鳴るタイプの200円くらいのボールを使っていますが、それで十分ことが足りています。よだれでボールがべちょべちょになるので、ボールを拭く用の小さいハンドタオルなど用意するといいかもしれません!
ボーダーコリーとの散歩は楽しい!
今回はボーダーコリーとの散歩について、実際にわたしがボーダーコリーを飼ってみての経験をふんだんにちりばめながらお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
ボーダーとの散歩は、時に大変なこともありますが、もともと非常に賢く、しつけが入りやすい犬種ですから、困ったことも正しく対処さえできれば、そんなに時間をおかずに改善できると思います。自分で対処方法がわからない場合は、しつけ教室に通ってみるのも手だと思います。
ボーダーコリーは飼い主さんが大好きで、飼い主さんに非常に忠実な犬種。そんな彼らは、飼い主さんとのお散歩を、本当に楽しみにしているのがわかります。そんな様子を見ていると、少々疲れていても連れて行ってやるかという気持ちになりますし、そうやって外に出て体を動かしていると、こちらの気分までいつの間にかスッキリしてしまいます。是非皆さんも、ボーダーコリーとの散歩を楽しんでくださいね。