愛犬がドッグフードを食べない時の対策とNG行動

私達人間が毎日食事を摂るように、犬も毎日ご飯としてドッグフードを食べます。

人間は自分で食べたいものを選べますが、犬は飼い主から与えられたもしか食べることができません。

また食べるタイミングも自分で決められず、基本的には毎日同じ時間にドッグフードを食べています。

そうすると、犬のその日の気分や体調でドッグフードを食べない日も出てくるのは仕方のないことです。愛犬がご飯を食べてくれないと心配になりますよね。

でも、安心してください。愛犬がドッグフードを食べてくれないという問題は、ほとんどの飼い主が経験していることなのです。

そこで今回は以下についてお話ししていきます。

・犬がドッグフードを食べない原因

・食べてくれない時の対処法

・やってはいけないNG行動

愛犬がドッグフードを食べてくれず困っている飼い主さんは、ぜひ目を通してみてください。

犬がドッグフードを食べない理由

なぜ犬はドッグフードを食べてくれないのでしょうか。一口に食べないと言っても、食べない状況にもいろいろあると思います。

昨日まであんなに美味しそうに食べていたのに次の日には突然食べなくなってしまうこともありますし、今までと違うドッグフードを新しく買ってきたら食べてくれないこともありますよね。

状況がどうであれ、基本的に食べない犬がドッグフードを食べない理由は私達人間がご飯を食べたくない時と同じことが原因となっています。いくつかありますので、順番に説明していきますね。

体調不良

愛犬がドッグフードを食べてくれない時は、まず身体の状態を確認してみてください。下痢や嘔吐など分かりやすい不調であれば気付きますが、普通に見えてもよく見ればなんとなく元気がなかったりぐったりしていませんか?

また鼻水や目ヤニ、おしっこなどにいつもと違う異変を感じたら身体の不調のサインかもしれません。人間と同じで、体調が悪い時はやはりご飯を食べる気にはならないものです。

さらに身体が元気でも、日常に大きなストレスがあると食べなくなってしまうことがあります。犬は環境の変化にストレスを感じますので、引っ越しや近所で大きな音のする工事などがあればストレスが原因かもしれませんね。

歯が痛い

口内に何かしらのトラブルがあると、ドッグフードを食べないことがあります。特に歯や歯茎に痛みを感じている場合は、物理的に食べ物を噛むことができません。犬も歯周病になったり、まれに虫歯ができたりします。

普段から歯磨きや歯磨きガムを食べていない犬は、口内トラブルが原因の場合があります。口臭がきつかったり、歯茎の色がおかしい場合はこの可能性が高いので一度愛犬の口内状態をチェックしてみてください。

老化

犬も人間と同じように、年齢を重ねると食が細くなります。噛む力も弱くなるので、硬いドッグフードを食べるのには一苦労です。

愛犬が老犬になってきたにも関わらず、昔からずっと同じドッグフードを与えていませんか?与えているドッグフードが老犬でも食べられるものなのか、一度確認してみましょう。

また食べ盛りの頃と同じ量をあげている場合は、少し減らしてみても良いかもしれません。食べきれない量のご飯を見ると、食べる気が起きなくなってしまうものです。

味に飽きた

あなたは毎日同じものを食べていて、飽きることはありませんか?夜ご飯がその日のお昼の残りだったり、昨日と全く同じメニューだったら飽きますよね。

犬は自分で食べるものを選べませんので、飼い主が毎日同じドッグフードを与えれば毎日同じものを食べるしかありません。そのため味に飽きてしまい食べなくなることは、珍しくありません。

贅沢病

これも人間と同じことですか、高価なものや美味しいものばかり食べていると普段の食事があまり美味しく感じなくなるものです。外食が続いて高級焼肉やステーキを食べることが増えると、スーパーで売られている安いお肉に魅力を感じなくなってしまいませんか?

犬も舌が肥えてしまうと贅沢になったり好き嫌いができてしまい、いつも食べているドッグフードを食べたくなくなってしまうのです。

犬が贅沢になってしまう原因としては

・おやつのあげすぎ

・人間の食べ物を与えすぎ

主にこの二つが考えられます。

一日の中でおやつをあげる回数を決めず、あげすぎていませんか?自分の食事中に食べ物を欲しがる愛犬に、ついついおすそ分けしすぎていませんか?

犬がドッグフードを食べてくれない原因は、あなたが招いているのかもしれません。

ドッグフードを食べてくれない時にしてはいけないNG行動

愛犬がドッグフードを食べてくれないと、どうしていいか分からなくなってしまいますよね。心配からくる焦りや不安、もしくはいつまでたっても食べてくれないことに対して苛立ちを感じてしまうこともあるでしょう。

そんな中でも、やってはいけない行動がいくつか存在します。与えたものを食べてくれないということは飼い主にとっても大変なことですが、NG行動として理解しておきましょう。

叱る

「なんで食べないの?!」「早く食べなさい!」と、ドッグフードを食べない愛犬を叱ることは絶対にやめてください。

食べないからと言って叱ってしまうと、犬はドッグフードを食べることに対してプレッシャーを感じてしまいます。食べることが億劫になってしまっては、状況をより悪化させてしまいますよね。

食べるまで出しっぱなしにしておく

今食べなくても、置いておけばいつか食べるだろうと放置するのもNGです。

ドッグフードは長時間空気に触れていると酸化し、異臭を放ちます。もともと食べる気のしない食べ物から異臭がしたら、犬がさらにドッグフードを嫌いになる原因になってしまいます。

ドッグフードを食べてくれない時の対処法

では、どうしたら犬はドッグフードを食べてくれるようになるのでしょうか。

食べないからと言って放っておくこともできませんし、犬は自分で違うご飯を用意することもできませんよね。飼い主がしっかり対処してあげることが大切です。これから紹介する方法はすぐに実行できるものがほとんどですので、是非試してみてください。

食べたら褒める

まず一番大切なことをお伝えします。

犬がしっかりご飯を食べたら、たくさん褒めてあげましょう。褒めるという行為は、躾においても一番重要なことですよね。

好き嫌いなどの贅沢が原因でドッグフードを食べない場合に対しては、とても効果がある方法です。

食べなかったら下げる

いつまでたっても食べない場合は一度下げてしまうというのも一つの手です。しばらく様子を見ても食べなければ下げてしまいましょう。下げるタイミングとしては、最初に出してから30分後が目安となります。

「これしか食べるものがない」「これを食べないと他には何も食べられない」と思ってもらうことがこの方法の目的です。ですので、下げた後におやつは絶対与えないでくださいね。ここでおやつをあげてしまうと、ドッグフードを食べなければおやつを食べられると勘違いしてしまいます。

何も食べていなくて可哀想と思う気持ちは分かりますが、心を鬼にしてぐっと我慢しましょう。

温める・お湯でふやかす

ドッグフード自体に少し手を加えて加工すると食べやすくすることができます。

少し温めることで、ドッグフードの香りが立ち犬の食欲促進に繋がるのです。夏バテなどで食欲がなくなってしまった場合にはとても効果のある方法ですね。

またお湯を加え、少しふやかすことでドッグフードを噛みやすくすることができます。年齢を重ね、硬いドッグフードが食べられなくなった犬にはオススメの方法です。

贅沢をさせない

可愛い愛犬に美味しいものを沢山あげたくなる気持ちはわかりますが、ほどほどにしておきましょう。単純にお腹がいっぱいになってドッグフードを食べられなくなってしまいます。また美味しい物を与えすぎると好き嫌いが生まれ、ドッグフードを食べなくなる原因にも繋がります。

ドッグフードを変える

手っ取り早くドッグフードを違うものに変えてみるのもいいですね。味に飽きた事が原因で食べない場合は、ドッグフードを変えた途端食べるというケースが多いです。

また最近では犬種別やシニア用など年齢別のドッグフードもたくさん発売されていますので、愛犬にあったドッグフードを見つけて変えてあげるのも良いかもしれません。

新しいドッグフードに変える際は、いきなり全て新しい物を与えないようにしましょう。以前食べていたドッグフードに混ぜて徐々に変えていくことをオススメします。

トッピングを加える

トッピングとは、ドッグフードの上にかけるお肉やソースのことです。今はさまざまな商品があり、ペットショップにも美味しそうなものがたくさん売られていますよね。

体調不良が原因でない限り、ほとんどの場合はトッピングをかけることで食べてくれるようになります。ただ、この方法はたくさんやりすぎるとかえって贅沢になってしまいますので注意が必要です。最終手段として取っておきましょう。

ドッグフードを食べない愛犬と戦った日々

私が飼っていた犬も、ドッグフードを全く食べてくれない時期がありました。

おやつは一日に多くても二つまで。人間の食べ物を与えるといっても野菜ぐらいで、そんなに贅沢はさせていませんでした。体調が悪そうにも見えなかったのでただの好き嫌いだと思い、食べるまで出しっぱなしにしてしまっていました…。

ひどい時はお皿をひっくり返し、ドッグフードを床にぶちまけられることも。

何か変えなければと思った私は、ドッグフードの上にお肉のトッピングをかけました。すると勢いよく食べ始めてくれたのですが、食べていたのはトッピングのお肉だけ。食べ終わった後のお皿を覗いてみると上のトッピングだけを綺麗に食べており、ドッグフードはそのままお皿に残されておりました。

そこで初めて本やネットで対処法を調べ、お湯でふやかして見ることにしました。私の愛犬の場合は、最終的にこの方法でドッグフードを食べてくれるようになりましたよ。私の思い込みで好き嫌いをしているだけだと思っていましたが、本当は今まで食べていた硬いドッグフードが食べられなくなっていたのですね。

食べてくれた後にたくさん褒めてあげると、次の日からもしっかり食べきってくれるようになりました。

褒めることは対処にも対策にもなる

対処法紹介の冒頭で、褒めることが一番大切であるとお伝えさせていただきました。

ドッグフードを食べてくれない場合の対処法になることはもちろん、対策にもなるのです。「私の愛犬はちゃんとドッグフードを食べてくれるから、関係ない」と思っていても、ある日突然食べなくなることは充分考えられます。

今あなたの愛犬がしっかりドッグフードを食べているとしても、普段から食べ終わったら褒めてあげましょう。そうすることで、食べなくならないように対策を打つことができます。

犬にとって飼い主に褒められるということは、何よりものご褒美になります。ペットにもいろいろな動物がいますが、あらゆる動物の中で犬は特に飼い主への愛情が強いのです。これは、イギリスの動物学者や科学者による実験のもと証明されています。

飼い主のことが大好きな犬ですから、褒めてくれることであれば頑張って成し遂げようとしてくれます。

まとめ

愛犬がドッグフードを食べてくれなくなったら、次のステップで食べさせてあげましょう。

原因を探る

効果的な対処をするためにも、まず原因を探ることが大切です。

体調が悪くて食べないところに新しいドッグフードを買ってきても、意味がありませんよね。犬にとっても飼い主にとっても無駄な時間と労力を費やさないよう、原因解明から始めましょう。

対策を練る

原因が判明したら、それに合った方法で対処をしてあげてください。効果が無ければ他のことが原因かもしれませんので、試行錯誤していろいろな方法を試してみましょう。諦めずに、愛犬と向き合うことが大切です。

褒める

食べたら必ず褒めてあげましょう。犬は飼い主に褒められるために頑張ってくれる生き物です。また、食べなくなることを防ぐ対策にもなります。

愛犬がドッグフードを食べてくれなくなることは、多くの飼い主が経験していることです。原因と適切な対処法をしっかり考え、乗り越えてください。