シーズーのトリミングについて知りたい!可愛いカットは?

鼻ぺちゃの顔に、フサフサのしっぽ、まんまるの大きな目が可愛いシーズーは、室内犬として人気があります。

こちらでは、シーズーのトリミングについて、どのようにカットをするのか、どのような可愛いカットがあるかなどを、お話ししたいと思います。

シーズーは、毛のカットスタイルによって、表情や雰囲気までもが変わり、伸ばしたり短くしたり、いろいろなトリミングのカットを楽しめる犬種なのです。耳にリボンをつけたり、頭のてっぺんで毛を結んだりもできます。

シーズーの歴史や特徴は?

シーズーの原産国はチベットです。

昔、中国で飼育されていたペキニーズと、ラサ・アプソの混血によって、シーズーが誕生したのだと言われています。

その頃から、神の使者としてシーズーは、獅子狗(シーズークウ)と呼ばれていました。

シーズーの被毛がは、毛量が多く、密に生えていて、その長い被毛は一生伸び続けます。シーズーは、色々なカットをすることが出来て、体の毛は伸ばすと床に届くまで伸ばすことも出来ます。

顔の中心部に鼻があって、鼻を中心として毛が外側に向かって生えているので、菊の花のような顔だと言われています。

シーズーはどうしてトリミングをしなければいけないの?

シーズーの被毛は一生伸び続けます。

伸ばしたまま、放置していると、頭の毛が伸び視界が遮られてしまったり、 口周りの毛が伸び、食事で汚れてしまったりします。

体の毛が長いと、毛玉が出来やすくなりますし、散歩で砂や虫、落ち葉など、ゴミもつきやすくなります。
その分、毎日のブラッシングなどの手入れが大変になっていきます。

シーズーには、かかりやすい病気があり、シャンプーを含むトリミングは、その病気の予防にも繋がります。
シーズーがかかりやすい、主な病気が、こちらです。

外耳炎

シーズーは皮膚の病気にかかりやすく、脂漏体質で、耳も垂れていて耳毛も生えるので、耳の中が蒸れやすく、外耳炎になりやすいのです。

外耳炎は耳に溜まった耳垢に、菌が繁殖して感染を起こした状態です。自宅で飼い主さんが、綿棒を使って耳そうじを行うと、耳垢がどんどん奥の方へ押し込められて、奥に溜まってしまい、炎症が進んでしまうこともあります。

出来れば定期的に、トリミングサロンか動物病院で耳掃除をしてもらうといいでしょう。シャンプーをしなくても、耳掃除だけをしてもらえることもできます。

もしも、ワンちゃんの耳からいつもと違う匂いがしたり、頭を振ったり、よく掻くような様子が見られる場合は、動物病気に連れて行ってあげましょう。

膿皮病

シーズーは脂漏体質で、ニオイも強い犬種です。特に、目と鼻の間のひだの間の部分や、指の間など、膿皮症になることが多いです。

膿皮症は皮膚に、病原細菌が感染することにより発症します。膿皮症になると、初期の段階では色素沈着が起こり黒っぽくなったりして、どんどんかゆみが強くなっていきます。

重症化すると、皮膚が化膿してしまい、腫脹したり、痛みを伴うこともあります。シーズーは膿皮症になりやすいため、特に、日頃から清潔を保つ必要があるのです。

シーズーを飼っていて、人と室内で暮らすために、清潔を保ちブラッシングなどのケアを楽にするために、トリミングをする必要がありますが、病気の予防のためにも、大切なことなのです。

定期的にトリマーに頼んでトリミングしてもらっていると、ワンちゃんの耳や皮膚の状態を、定期的にチェックしてもらえることも出来るのです。

耳や皮膚だけではなく、目や口の中などもみてもらえます。動物病院でのトリミングであれば、かかりつけの獣医師に診察もしてもらえるでしょう。

シーズーの毛の手入れ方法や、カットの頻度は?

シーズーの毛の手入れ方法は、主にスリッカーブラシによる、ブラッシングです。

ブラッシング

ブラッシングをすることにより、被毛についているフケや抜け毛などを取り去り、マッサージ効果で新陳代謝を促進するというメリットもあります。

スリッカーブラシは、コームでは取ることの出来ない大きな毛もつれや、毛玉になってしまった部分をほぐすことができます。

日頃のブラッシングも大切ですが、シャンプー前のブラッシングも大切です。シャンプー前にブラッシングをすると、体の汚れも落ちやすくなりますし、毛もつれや毛玉がないので、ドライング時も楽になります。

シャンプー

シャンプーの時にあると便利なのが、ノミとりコームです。

ノミとりコームは、ワンちゃんの被毛についたノミやシラミを除去するための道具ですが、被毛についた固まった汚れなどを除去することも出来ます。

シーズーですと、目頭の毛に目やにがついて固まってしまったり、肛門周りにうんちがついて固まってしまうことがあります。そのような汚れを、簡単に除去することが出来るので、便利です。

耳毛の処理

他には、耳の穴から生えてくる耳毛を抜かなければいけません。シーズーの耳の毛も一生生え続けるので、定期的に抜いてあげないと、汚れがたまりやすくなり、湿気もこもるので、外耳炎などになってしまうこともあります。

耳毛抜きは、トリミングサロンでシャンプーを頼むと、やってもらえます。

カット

カットの頻度は、1ヶ月〜1ヶ月半でしょうか。

サマーカットのように短くしていれば、1ヶ月半ほどは持ちますが、足裏のパッドの間の毛や、爪、目頭の毛などが伸びてしまうので、約1ヶ月おきにトリミングしてあげるのがベストだと思います。

シーズーがトリミングのカットを嫌がらないためのしつけ方法は?

嫌がる子はトラブルの原因に

シーズーがトリミングを嫌がってしまうと、大暴れしてしまうこともあります。

シーズーは、マズルが短い短頭種なので、呼吸が苦手です。押さえつけたりして、ワンちゃんが興奮してしまうとチアノーゼを起こしてしまうこともあります。

トリミングのたびに、大暴れしてしまうとワンちゃんになってしまうと、歳をとり心臓が悪くなってしまった時なども、大変です。

心臓が悪いワンちゃんは、暴れさせたり押さえつけたりするようなことは出来ません。トリミングサロンで、「この子は大暴れてしまうので、心臓も悪いですし、うちではトリミングは出来ません」と断られてしまう、ということもあります。

小さいときからトリミングやシャンプーを習慣にする

トリミングやシャンプーによく慣らしてあげることが大切です。

トリミングを嫌いにさせないようしつけるには、子犬の頃から、トリミングで嫌な思いをさせないということです。

毛玉をつくり、ブラシで毛玉をひっぱる、爪切りを失敗して出血してしまう、無理やり押さえつける、というようなことをしてはいけません。

小さな頃から、毎日ブラッシングをすると、毛玉が出来ることも無く、ブラッシングで痛い思いをすることもありません。

最初は優しくコミュニケーションを大切に

はじめは、一気に全身ブラッシングしようとはせずに、少し背中にブラシをかけて嫌がらなければ褒める、まだ出来そうなら、しっぽや足もかけてみる。というように少しずつ慣らしていきます。言葉で褒めるだけではなく、おやつを与えた方が効果があります。

カットをする時は、コームを使うようになるので、顔周りはコームでコーミングしてあげます。特に、目と鼻の間の毛のカットを嫌がるワンちゃんが多いので、そこの毛のコーミングを嫌がらないように、よくしつけてあげましょう。

爪切りの場合も同じで、小さな頃から爪切りの道具を爪に当てて褒める、次は一本切ってみて、出来たら褒める。というように、少しずつ本数を増やしていき慣らしていきます。爪切りも、おやつがある方が効果か高いです。

カットを嫌がらないようにするためには、ブラシや爪切り、コームに慣れてきてから、ハサミに慣らすようにしましょう。

まずは、いきなりハサミで毛を切ろうとはせずに、ワンちゃんのそばでハサミのチョキチョキという音を聞かせて音に慣らします。

音を聞いて嫌がらなければ褒めたり、おやつを与えたりします。そして、しっぽの毛や後ろ足の足まわりの毛などをカットしてみます。

いきなり、顔をカットしようとしてしまうと、絶対に怖がってしまうので、まずは顔から遠いしっぽや、後ろ足の毛をカットしてみましょう。

暴れたり、よく動いてしまうワンちゃんの顔のカットは、素人ではかなり難しいので、プロのトリマーにお願いした方がいいでしょう。

ハサミで舌や目を切ってしまっては大変です。ワンちゃんのためにも、無理をしてはいけません。

シーズーにおすすめのカット方法は?

バリカンで簡単カット

自宅でシーズーをトリミングしたい場合、一番簡単な方法は、ほぼ全身バリカンで刈ってしまう方法です。バリカンと言っても、短くツルツルになってしまうわけではありません。

バリカンの刃には、1mmのものから、16mmの刃まで、細かくいろいろな長さに刈れるものがあるのです。
しかし、16mmの刃だからと言って、ワンちゃんの毛が16mm残るというわけではありません。

ワンちゃんの毛の質によっても変わりますが、シーズーのサマーカットの場合、3mmの刃で刈ったりします。ツルツルは嫌だけど、スッキリさせたい場合は5mmの刃で刈ることが多いです。

バリカンをかける範囲は、オクシパット(後頭部)のあたりから、しっぽの付け根のお尻のところまでを落とし、あとは、胴体を毛並みに沿ってかけていきます。

毛並みに沿ってかけないと、ガタガタになったり、変なあとがついたり、部分的に短くなり穴が空いたようになってしまうことがあります。なので、必ず毛並みに沿ってかけていきます。

バリカンを使うときの注意点

バリカンを使う時に気をつけることは、皮やできものなどを引っ掛けてしまわないことです。

脇や、内股に、伸びている皮があるので、引っ掛けてしまわないように、気をつけます。体に何かできものが出来ている時も、バリカンの刃で切ってしまわないように注意しましょう。

他には、背中をかける時に、背骨をゴリゴリかけてしまっては、皮膚が傷ついてしまいます。なので、皮膚を横に引っ張りずらして、背骨を避けてバリカンをかけるようにしましょう。

バリカンの刃は、長い時間動かしていると、熱くなってしまいます。その暑い刃でワンちゃんの毛を刈ると、ワンちゃんが嫌がりますし、火傷をしてしまうこともあります。バリカンを使う時には、刃が熱くなっていないか、小まめに確認しながらかけてあげましょう。

足の毛もバリカンで落とすこともありますが、大人しくシザーを使えるワンちゃんでしたら、シザーでカットをします。

足まわりを丸くカットし、筒状になるようにカットしていきます。気をつけることは、まっすぐ立たせること、左右同じ太さになるようにカットしていくことです 。

シーズーのカットは難しく、何度も練習をしなければ、綺麗にカットすることは難しいと思いますが、自宅で出来るようになれば、ワンちゃんも飼い主さんにしてもらえると嬉しく思うでしょうし、お金もかかりません。

シーズーには、どんな可愛いカットの仕方があるの?

こちらでは、Twitterで見つけた可愛いシーズーのカットを紹介します。

こちらのシーズーは、体はバリカンで短くサマーカットにしていますが、四肢はふわっと太めに残しています。

四肢までバリカンをかけると、骨っぽさが出てしまいますが、シザーでカットすると、ふんわりしあがります。

耳はフチギリギリまで短くカットして、丸っこくふんわり仕上げています。

こちらのシーズーは、全体的に毛を長めに残していて、ふわふわなカットです。マズルも大きめに作られていて、ぬいぐるみのようです。

こちらのシーズーは、足先をバリカンでツルツルに刈っています。

こうすると、散歩に行っても足にゴミが付きにくく、散歩後に足を洗って乾かすのも短時間で済むので、手入れも楽になります。

頭の毛を長く伸ばしていて、ちょんまげに結べるようにしていて、可愛いですね。

こちらのシーズーは、丸い顔ではなく、おにぎり型にカットしています。

シーズーの顔のカットの基本、おにぎり型です。目の上の毛も長めに残してあり、とてもシーズーらしいカットと言えます。

まとめ

シーズーについて、シーズーのトリミングの大切さについて、おわかり頂けましたか?

お家のシーズーに似合うカットが見つかるといいですね。

シーズーの子犬をこれから飼う方は、子犬の頃から、トリミングが嫌がらないように、しっかりとしつけてあげましょう。