ゴールデンレトリバーの種類:飼う前に知りたい2種類の違い

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大型犬に分類されるゴールデンレトリバーは、ずっしりとした体型にも関わらず温厚な性格で人気の高い犬種です。ゴールデンレトリバーと聞くと金色の長い毛を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、ゴールデンレトリバーにも種類があるのです。

今日はゴールデンレトリバーのルーツを探り、2種類の特徴を解説します。それぞれの特徴や性格についてご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

ゴールデンレトリバーの歴史


ゴールデンレトリバーの誕生は19世紀にさかのぼります。スコットランドのトゥイードマス卿がヌースとトゥイード・ウォーター・スパニエルを交配させ、さらに黒のレトリーバーやセッターなどとかけ合わせて誕生したと言われています。しかし、交配は失敗もあり、その過程で様々な犬との交配があったため、その起源は明確になっていません。

1903年に英国のケンネルクラブがゴールデンレトリバーをひとつの犬種として認めましたが、この時は「フラットコートゴールデン」という名称でした。「ゴールデンレトリバー」と正式に名付けられたのは1911年になってからのことです。

トゥイードマス卿の息子がゴールデンレトリバー北アメリカに持ち込んだことで、欧米各地に広まったとされています。カナダでは1881年に最初に持ち込まれ、1927年にカナディアンケンネルクラブが犬種として公認しました。米国では1890年頃に持ち込まれ、AKC(American Kennel Club)に犬種として公認されたのは1932年のことです。

当初は回収犬として育てられ、飼い主が仕留めた獲物を咥えて持ってくる役割を果たしていましたが、現在では回収犬だけでなく援助犬、競技犬、盲導犬といった様々な分野で活躍しています。

賢さ、しつけやすさ、人懐こさを兼ね備えているだけに、1999年のAKCの人気犬種ランキングでは2位を獲得しました。日本でもゴールデンレトリバーを飼う家庭が増え、JKC(Japanese Kennel Club)の2016年犬種別犬籍登録頭数では12番目に多く、5,285頭にのぼります。

これから始めて犬との生活を検討している方には飼いやすいゴールデンレトリバーはオススメですよ!

ゴールデンレトリバーの特徴

ゴールデンレトリバーの体高(四つ足で立った状態の地面から背中のてっぺんまでの高さ)と体重は下記が目安となっています。

体高(オス):58~61㎝
体高(メス):54~57㎝
体重(オス):29~34㎏
体重(メス):25~29㎏

均整のとれた体格で背中の線は真っすぐです。しっぽは長く垂れており、活動する際は上に向いています。

元々、狩猟の際に水の中での活動を頻繁にしていたこともあり毛は水をはじくようになっており、水の中でも行動しやすいようになっています。

毛はダブルコートと言われ2層に分かれていて、秋冬はアンダーコートが厚く、春夏はアンダーコートが抜け落ちます。季節が変わるとアンダーコートの生え変わりが激しく、抜け毛が多くなります。

家の中で飼っていると毛があちらこちらに落ちてしまい、衛生的に良くありませんので、こまめに掃除しましょう。毛のお手入れは週に2回することが理想的です。

また、体重をご覧頂ければわかるようにゴールデンレトリバーは非常に体が大きく、大型犬に分類されます。体の大きさゆえ食べル量も多く、さらに食欲が旺盛で食べ過ぎてしまう傾向にあるため、餌の量には注意する必要があります。

体格にもよりますが、目安の体重を上回ると肥満で股関節形成不全などの病気を引き起こすことがあります。

股関節形成不全については後ほど詳しくご紹介します。

ゴールデンレトリバーの性格

ハンターのお供として活躍していたゴールデンレトリバーは、飼い主に従順で人懐っこい性格の持ち主です。寂しがり屋な一面があり、人や犬と一緒に行動することを好みます。社交的であるため、子犬の頃から慣れさせれば子どもやお年寄りにもうまく接することができます。攻撃性はきわめて低いため、番犬には向かないでしょう。

好奇心が旺盛なため、家の家具などをかじったり破壊することもありますが、運動やしつけをしっかりしていれば心配ありません。運動能力が高く、散歩やドッグランなどで身体を動かすことを好みます。運動不足が続くとストレスを感じ、いたずらや飛びつきなどの問題行動を起こすことがあります。

ゴールデンレトリバーはひとりになることを嫌うため、なるべく家の中で飼うことをおすすめします。先ほど述べた通り、毛のお手入れや掃除が必要になりますが、ゴールデンレトリバーは綺麗好きなので家の中を汚すということはしません。

ゴールデンレトリバーの優しい性格がよく分かる動画

あなたも1度は見たことがあるのではないでしょうか?amazonのテレビCMとして話題となった心暖まるCMです。赤ちゃんとの触れ合いでゴールデンレトリバーの優しい性格が良くわかるCMです。何度見ても心暖まるCMですね。

こちらもゴールデンレトリバーの優しさが伝わる動画です。飼い主といつも一緒に行動する様子は従順でゴールデンレトリバーの可愛らしさが伝わってきます。このような犬との生活、ちょっと憧れてしまいますよね。

ゴールデンレトリバーの種類

ここからはゴールデンレトリバーの種類についてご紹介していきます。日本では金色や茶色のゴールデンレトリバーが主流ですがゴールデンレトリバーには2種類いることをご存知ですか ?

「アメリカンゴールデン」と「ブリティッシュゴールデン」

という2種類がいます。体格や性格、基本的には変わりませんがそれぞれ特徴がありますので参考にしてみてください。

ブリティッシュゴールデン

トゥイードマス卿が20年以上もかけて生み出したブリティッシュゴールデンは、今日存在するゴールデンレトリバーの大元です。

毛は短くウェーブがかかっていて、白っぽい毛色が特徴的です。体型はずんぐりしていて、筋肉質です。ブリティッシュゴールデンの方が目が丸っぽく、頭蓋骨の幅が広く、鼻は黒みがかかっています。

狩りで活躍するように陸でも水の中でも活発に動きます。イギリスでは今でも水鳥などの獲物を回収する際にゴールデンレトリバーを使用しています。水の中でも自由に動き回れることから、水難救助犬としても活躍しているのです。

日本をはじめ、イギリス以外の国ではブリティッシュゴールデンの希少価値が高く、日本で購入する場合50万円を超えることもあります。最近では白っぽいアメリカンゴールデンを掛け合わせ、ブリティッシュゴールデンとして販売する業者がいるようです。購入する際は信頼出来るブリーダーやショップから購入しましょう。

アメリカンゴールデン

19世紀にアメリカに持ち込まれてから、ゴールデンレトリバーは狩猟犬としてアメリカでも改良されました。ブリティッシュゴールデンとの違いが出てきたのは第2次世界大戦あたりと言われています。

ブリティッシュゴールデンレトリバーと比較してやや細身の体型ですが、40kgを超えることもあります。体高はやや低めです。毛は柔らかく、ブリティッシュゴールデンと比べると長い傾向にあります。クリーム色や茶色と個体差がありますが、つやつやした毛並みが魅力的です。

ブリティッシュゴールデンと同様、温厚で賢い性格の持ち主ですが、ブリティッシュゴールデンよりも活発でやんちゃをすることも多いでしょう。好奇心が旺盛で人と遊ぶことが大好きなため、訓練をしてセラピードッグとして活躍することもあります。

日本国内のブリーダーで繁殖されているのはほとんどがアメリカンゴールデンです。

2種類で寿命が違う?

アメリカでの調査によると、ブリティッシュゴールデンの寿命は12年程度である一方、アメリカンゴールデンは8年~10年程度だそうです。

また、1998年にアメリカで行われた調査によると、アメリカンゴールデンの61.8%が血管肉腫やリンパ肉腫、肥満細胞腫瘍などのガンで死亡し、2004年のイギリスの調査ではブリティッシュゴールデンのガン死亡は38.8%だったそうです。

あくまで平均寿命なので一概には言えませんが出来るだけ長く一緒に生活したい方はブリティッシュゴールデンが良いのかもしれません。

ゴールデンレトリバーがなりやすい病気

2種類はどちらもゴールデンレトリバーなので、かかりやすい病気は共通しています。

ガンはゴールデンレトリバーの死因の1位です。骨肉腫やリンパ腫、血管の癌による死ではアメリカに存在するどの犬種よりも高いという調査結果が出ています。

股関節の形態的な異常による股関節形成不全もゴールデンレトリバーがなりやすい病気のひとつです。股関節形成不全の7割が遺伝によって発症し、3割はカロリー過多など環境によるものです。

良質なブリーダーの手によって誕生したゴールデンレトリバーは遺伝的疾患の発症率は低いですが、餌の食べ過ぎで股関節形成不全になる可能性も十分ありますので、気を付けましょう。

滑りやすい床も股関節形成不全の原因になります。室内飼いでは床にジョイントマットなどを敷いてあげるといいでしょう。

ゴールデンレトリバーは長毛種であるため、皮膚に汚れが溜まりやすく皮膚病にかかりやすいです。季節の変わり目など毛が大量に抜ける際にはブラッシングをして余分な毛や皮脂を落としてあげることが大切です。

また、食物アレルギーによって引き起こされる皮膚病もあり、餌を変えたタイミングで起こることがあります。餌を変える際には、異常が出ていないかこまめにチェックしてあげましょう。

ゴールデンレトリバーとラブラドールは親戚?

よくゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーは毛の長さが違うだけと思っている方がいますが、似ているようで種類も出身もまるで違う犬種なのです。

イギリス出身であるゴールデンレトリバーとは違い、ラブラドールレトリバーはカナダのラブラドール半島で生まれました。どちらも回収犬だったという点は一緒ですが、ゴールデンレトリバーは狩猟の際に獲物を回収し、ラブラドールレトリバーは海の漁で魚を回収していました。

生まれも育ちも違う犬種であるため、必要な栄養も異なります。毛の短いラブラドールレトリバーは体温を保つために体脂肪率が高くなりやすい身体になっています。そのためゴールデンレトリバーよりも太りやすく、カロリーが控えめなフードが合っています。

共通点としては賢さや人懐こさが挙げられます。どちらもしつけや訓練をしっかり行えば、家族の一員や介助犬として大活躍します。

どちらの種類も飼いやすい!

ブリティッシュゴールデンとアメリカンゴールデンの違いを解説しましたが、どちらも賢く人や犬と良好な関係性を築きやすいでしょう。種類による好みは人それぞれですが、どちらも愛嬌があり飼いやすいゴールデンレトリバーです。

どちらを飼うにしろ、しつけや運動はしっかり行う必要があります。ゴールデンレトリバーはストレスを抱えると、問題行動を起こしたり病気にかかりやすくなったりします。

これからゴールデンレトリバーと長い年月を一緒に過ごすために、ゴールデンレトリバーにとって快適な環境を与えてくださいね。

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