犬がご飯を食べてくれない?!食べない原因と対処方法

愛犬が昨日までもりもり元気にご飯を食べていたのに、急に食べなくなった・・・という経験をした事はありませんか?

いつもはご飯の時間や、ドッグフードを器に入れる音がすると飛んできて、待ちきれないと尻尾を振って催促してくるのに、ドッグフードを入れても寄って来なかったり、興味のない態度をされると、具合が悪いのかな?どうしたのかな?と心配になります。

犬にとっても、食事は楽しみなはず。ドッグフードを食べないのには、なにか理由や原因があるのでしょうか?そしてその対処法は?愛犬がドッグフードを喜んで食べてくにはどうしたらいいのでしょう。

今日は犬がご飯を食べなくなってしまった原因と対処方法についてご紹介しますので参考にしてみてください。

夏場のご飯の量と気をつけたい犬の体調

これから夏になると、健康な犬でも食欲が落ちてくることがあります。今まで一回でペロリと食べていた量を、残してしまったり、全く食べなくなったりすることはよくあることです。

ウェットタイプのドッグフードは、食べ残しをそのまま置いて置くのは衛生的にも良くないので、すぐに片付けたほうがいいですが、ドライタイプのドッグフードなら、そのまま置いて、しばらく様子を見てみるのも1つの方法です。一度に食べなくても、少しずつ食べる犬もいてるので、その子のペースに合わせてあげましょう。

ただし、長い時間出した状態にいておくと、躾上もよくないので、一定の時間がきたら、早めに片付けることも大切です。

我が家の柴犬も、暑い時期はガクンと食欲が落ちます。最初はかなり心配しましたが、元気ですし、暑い季節が過ぎるとまた食欲は戻ってくるので、さほど心配していません。

時間をかけてでもドッグフードを食べて、元気なら問題ないですが、ぐったりして元気がなかったり、ハアハアと息があらく、よだれを垂らしていたら、熱中症が疑われるので、すぐに病院に連れて行ってください。犬の熱中症は多いのですが、意外と知らない飼い主さんも多くいるようです。

熱中症は命取りになる場合があるので、少しでもおかしな様子がないか普段から注意深く観察することが大事になってきます。特に子犬や老犬は注意が必要です。

エアコンなどで涼しい環境を作ってあげることで、熱中症は防げます。犬は人が少し寒いと感じるくらいが適温なのです。

特に昼間、飼い主が外出して犬だけがお留守番をする時は、エアコンをかけておくなどして、室内の温度が上がりすぎないようにすることが大切です。あと、常に新鮮な飲水を切らさないように気をつけてあげましょう。

犬が喜ぶ食欲が回復する方法

夏バテで食欲が無い時は、ドッグフードに少し工夫をしてあげると、食べてくれることがあります。ドライフードなら、湯がいたささみを割いた物や、チーズ、野菜などをトッピングすると、喜んで食べてくれたりします。

他にもその子が好きなものをトッピングしてあげると、好物につられてびっくりするくらいパクパクと食べてくれる事があります。夏場にドッグフードを食べない時の効果的な方法なので、ぜひ試してみてください。
ただし、チーズは犬用のものが売られているので、それを与えてください。人間のチーズは犬には与えないにしましょう。

また、鶏肉の茹で汁などをドライフードにかけるとふやける事によって、ふわっと良い匂いが立つのと、少し食感を変えてあげることで食べやすくなり、喜んで食べてくれます。

ドッグフードでしっかりと栄養を摂る

ドッグフードを食べないもう一つの理由として、いつも食べているドッグフードよりも美味しい味を知ってしまったために食べなくなってしまった、と言うことも考えられます。一種のわがままですね。

ドッグフードを食べなかった時に、飼い主さんが心配して、おやつや人の食べ物をあげてしまったことが原因です。「ドッグフードを食べなければ、もっと美味しい物がもらえる」と学習してしまいドッグフードを食べなくなってしまうことがあります。

そうなってしまうと、犬にとっても栄養のバランスが崩れてしまいますし、飼い主さんにとっても、毎回食事の度に大変な思いをしてしまうことになりかねません。

食欲が無くて食べないのと違って、ワガママからきていることなので、きちんとドッグフードを食べるように、飼い主さんも心を鬼にしてでも教えてあげましょう。それが愛犬の健康にとっても、大事なことです。

ドッグフードは、それ1つで犬が生きていくために必要な栄養素がしっかり入っています。本来なら、おやつなどは必要の無いものなのです。

ドッグフードを食べないからといって、他のものを与えてしまうと、余計にドッグフードを食べなくなってしまうので、トッピングなどの工夫をして食べさせてあげるようにしましょう。

ただし、気をつけないといけないことは、犬に与えるものは、味がほとんど付いていないものが望ましいということです。最近は、人が与える人間のおやつや、人と同じような食べ物を与えてしまうことによって、生活習慣病にかかる犬が増えてきているといいます。愛犬の健康のためにもおやつは犬用のおやつを与えて、人の食べ物の味に慣らさないように気をつけたいですね。

最近では、ペットショップのおやつのコーナーに、ドッグフードにかけるふりかけや犬用の塩分をカットした煮干し、チーズなど、フードにトッピングするアイテムで、犬が喜んで食べるように工夫出来るものが、たくさん市販されています。そういったものを上手に利用して、ドッグフードからしっかり栄養を摂るようにしてあげたいものです。

生後3ヶ月までの子犬はパピー用のドッグフードを選びますが、最初はぬるま湯で30分程ふやかしてあげるといいです。子犬はまだ消化器官が未発達なので、柔らかくしたフードは食べやすく、消化にもいいのでオススメです。

最終的にはドライフードを食べるようにしたいので、数週間かけて、ふやかす時間を除々に短くしていくといいでしょう。ある程度慣れてきたら、ドライフードを少しずつ混ぜて慣らしていきます。

ウエットタイプのフードの方を混ぜて与えてみるのもいいですが、その場合も、徐々にウエットタイプのフードを減らしていき、最終的にはドライフードだけで食べれるようにしていきましょう。

ウエットタイプのフードは柔らかくて、いい匂いがするので、犬は大好きですが、柔らかいフードばかりを与えていると、噛む力が弱くなり、歯周病などの原因にもなってしまいます。できればドライフードを主食として、たまにの楽しみに、ウエットタイプのフードを与えるてあげるのがいいと思います。

6ヶ月を過ぎた子犬がドッグフードをワガママで食べない場合には、躾の一環として、ダラダラとご飯を置いておかず、さっさと片付けてしまうのも手です。今、食べないと次のご飯の時間まで食べれないと学習すると、決められた時間にしっかり食べるようになります。

最初はなかなかうまくいきませんが、根気よく教えていきましょう。また、子犬の頃は好奇心旺盛で、飼い主さんに遊んでもらいたかったり、気を引こうとして、わざと食べなかったりするときもあります。遊びだしたら,ご飯は片付けてしまいましょう。食べないと遊んでくれないと学習したら、きちんと食べるようになります。犬の躾は犬と人の根比べです。

ドッグフードを変えたときの与え方

ドッグフードを変えたときにも、食べなくなることがあります。食べ慣れた味や、食感、においなどが変わると嫌がったり、戸惑ったりして食べることを拒否してしまいます。犬にとっても、食べ慣れたドッグフードは安心するのでしょう。

でも、どうしてもドッグフードを変えなければならないときもあります。ドッグフードを変えるときのポイントは、一度に全替えするのでは無く、最初は今食べているドッグフードに少しだけ新しいドッグフードを混ぜて慣らしてあげていくことです。

犬が抵抗無く食べてくれたら、ちょっとずつ、ちょっとずつ、新しいドッグフードを増やして、前に食べていたドッグフードを減らしていき、最終的には新しいドッグフードに変えます。そうすることで、犬もストレス無く、新しいドッグフードに慣れてくれて、またもりもり食べてくれます。

フードの粒の大きさもフード選びの大きなポイントです。小型犬なのに粒の大きなフードを与えていませんか?小型犬にあまり大きな粒のフードを与えてしまうと、喉に詰めてしまう心配があるので、フード選びには注意が必要です。

ドッグフードには、粒の大きさや、小型犬用、中型犬用、大型犬用と明記してあります。飼っている犬の大きさに合わせて、適したフードを与えることが大切です。

むやみにフードを変えるのは考えもの

気をつけたいのは、ドッグフードを食べないからと言って、むやみに変えてしまうことです。犬にとったら、たまたまだったとしても、今まで食べていたドッグフードよりも美味しいドッグフードだったら、これを食べなければまた美味しいものが出てくと学習してしまい、しばらくするとまた食べなくなってしまいます。

犬は賢い動物です。食べないからといって、コロコロとドッグフードを変えるのではなく、散歩や運動をしてしっかりとお腹を空かせてあげましょう。犬は空腹になるとしっかり食べますし、1日位ご飯を食べなくても、水さえしっかり飲んでいれば大丈夫です。

飼い主さんが心配しすぎて、あれこれと手をかけすぎて、甘やかしてしまうのもかえって良くないこともあります。どんな犬でもお腹が究極に減ればご飯を食べます。あまり神経質にならずに、見守ってあげましょう。

老犬になったらフード選びも与え方も慎重に

老犬がドッグフードを食べない理由として、歯が弱くなってきたことが挙げられます。若い頃のようにバリバリとドライのドッグフードが食べれなくなってきます。そうなってくると、ドッグフードの見直しが必要になってきます。

ペットショップのフード売り場にいくと、たくさんの種類が並んでいますが、その中でも、シニア用と記載されているものや、7歳以上と書かれたものを選んでください。

シニア犬は若い頃に比べて運動量も減ってくるので、筋肉が落ちてきます。食べる量も少なくなってくるので、少量の食事でも、しっかりとタンパク質を補えるフードを選んで与えることが望ましいです。
低タンパクの食事を与え続けていると、筋肉量が保てず、足腰が弱くなってしまいます。

また、成犬用のフードはそれなりにカロリーも高いので、シニア犬にそのまま与えていると、カロリーオーバになって、太る原因にもなってしまいます。健康面でもよくないので、年齢にあったフードを選んであげましょう。

また、シニア犬は年齢が進んでくると消化器官が悪くなってくるので、ドッグフードをお湯でふやかしたりして、消化をよくして食べさせてあげることが必要です。シニアになってくると、喉の乾きを感じにくくなってくるので、水分を食事と一緒に摂ることで、脱水症状の予防もできます。

シニア犬は若い犬と比べて食事にも気を配らなければなりませんね。大事な家族なので、元気で長生きをしてほしいものです。

犬のためのドッグフードの選び方

ドッグフードを選ぶ時、みなさんは何を基準に選んでいますか?コスト面、栄養面、それとも獣医さんのオススメなどいろいろあると思います。

ドッグフード売り場を見てみると、高いものから安いものまで実にたくさんの種類が並んでいます。毎日のことなのでと、コスト面でも出来るだけ安いものを選んではいませんか?

あまり安いドッグフードは外国産で粗悪な原料で作られていることが多く、長く食べ続けることで、肝臓に障害が出たり、健康に害を及ぼすことがあります。できれば国産の質の良い高めのドッグフードを与えてあげてください。良いドッグフードは食べ続けていると、毛艶が断然良くなります。内蔵に負担をかけることもないので、健康に過ごすことができます。

もし、どのフードがいいか悩んでしまったら、行きつけの獣医さんに聞いてみるのもいいですね。動物病院でもいろいろなドッグフードを置いていて、その時々に応じたフードを紹介してくれます。

もし、子犬をブリーダーさんから購入したのであれば、ブリーダーさんが普段から与えているドッグフードを紹介してもらうのもいいです。小さい頃から食べ慣れたドッグフードだと、飼い主さんも安心して食べさせることができますし、犬もよく食べてくれると思います。

ドッグフードは犬が毎日口にするものなので、慎重に選んであげたいものです。安い粗悪な材料で作られた外国産のドッグフードを食べることで、健康に害を及ぼして、寿命が縮んでしまうことも十分考えられることです。ドッグフードを選ぶのは飼い主として責任重大ですね。

さいごに

犬が急にご飯を食べなくなる理由は、いろいろありますが、様子を見ていつもと変わらず水も飲んで、元気に動き回っているのならそう心配することはありません。でも、時には本当に具合が悪くて食べない時があります。

あきらかにいつもと様子が違ったり、行動がおかしかったり、ぐったりしていたり、何度も吐いてしまうようなことがあれば、すぐに病院につれて行きましょう。

犬は痛みなどに我慢強い性格なので、ギリギリまで表情にも出しません。飼い主さんが日頃から、様子をよく観察しておくことが大切です。