お散歩は犬とのコミュニケーションを深めるとても大切な時間です。カニンヘンダックスは小さく、運動量もそれほど必要ないと思われがちですが、適度な運動と遊びをしないと肥満体形になってしまいます。
今回は、実際私も飼っているカニンヘンダックスのお散歩についてまとめてみました。
カニンヘンダックスの子犬の散歩について
子犬を迎え入れてからの楽しみの一つ、お散歩ですが、迎え入れてからすぐにはお散歩に行けません。
ペットショップで犬を買う時に説明されると思いますが、お散歩が出来る時期は混合ワクチンを3回受けてからです。
2回目のワクチンが終わってから外の景色や空気に慣れさせるために抱っこして外に出してあげるのもいいと思います。そして、初めはリードや首輪を怖がり、歩かない子が多いですので散歩デビューまでの間に首輪とリードに慣れさせるために家の中でつけて歩いて練習しておくのもいいでしょう。
ワクチンを受けて、獣医さんに散歩OKが出たらまず、散歩コースをある程度決めておいてください。初めのうちはあまり長時間のお散歩は避けて下さい。
長くても5分ほどでいいと思います。子犬にとって外の世界は知らない事だらけです。特に車や自転車など、自分より大きい物や知らない物にはびっくりしてしまいます。慣れるまではストレスになってしまいますので、初めから長い時間散歩するのではなく、徐々に散歩時間を伸ばしていきましょう。
散歩時間や散歩の距離について
時間や距離についてですが、カニンヘンダックスの散歩時間は大体10分~20分を朝と夕の2回行けば十分だと思います。距離にすると、1km~2kmほどです。
一日1回しか行けない場合は、涼しい時間帯に20~30分ほど行くくらいが丁度いいかなと思いますが、本当は2回に分けて行くのが理想です。1度に長時間行くと腰の負担にも繋がります。
運動不足や運動し過ぎは何故だめなのか
運動不足
ダックスフンドは元々狩りをする犬だったので、活発で運動量もそれなりに必要です。運動を全くさせないとすぐに肥満体形になってしまい、ストレスが溜まってしまいます。
肥満は万病の元ですし、ストレスから病気になる犬も多いです。こういった事にならないように普段のお散歩はとても大切な事なのです。
我が家の子はこちらの都合で散歩に行けない日が続いてしまうと、家の中で暴れだします…。地震?!と思うほどバタバタと暴れています。やはり運動不足だと、いくら小さいからと言っても体力が有り余ってしまうんだなと思いました。
運動のし過ぎ
とくにカニンヘンダックスなどの超小型犬は運動のし過ぎによる体調不良が起きやすいのです。心臓に大きな負担がかかってしまいます。
たまに、広場やドックランなどで1時間程度遊ばせるなどの運動なら問題ないのですが、普段のお散歩は1日2回10~20分程度で十分なのです。
10~20分でも帰ってから嘔吐してしまったり、辛そうにしていたら5分に減らすなど、愛犬の様子を見て、丁度良い時間を見つけてあげてください。
ヘルニアになるからと、気を使い過ぎて散歩に行かない飼い主さんもいますが、運動が出来なくて肥満になる事でもヘルニアの原因になってしまいます。気を使い過ぎても、使わなさ過ぎても良くないので、調整は難しいとは思います。
また、カニンヘンダックスを多頭飼いしている場合、個体によって運動量も変わってきますのでみんな一緒に行ってしまうのではなく、1匹ずつ、又は運動量が同じくらいの子を一緒にするなどの気遣いも大切ですね。
散歩中、気を付ける事
最低限のルールは守りましょう
散歩の際は最低限のルールとして、リードは短く持ちましょう。リードを長くして歩かせていると、人やほかの犬に飛びかかったりしてトラブルになってしまいます。そして、散歩中にしたうんちは必ず持ち帰ってください。
段差やグレーチングには気を付けて
カニンヘンダックスはヘルニアになりやすいです。腰に負担をかけない様に段差はなるべく避け、平面な道を歩かせてあげましょう。階段を通らないといけない場合は、その場所だけ抱っこしてあげるなどの工夫をしましょう。
また、グレーチングは足をはめてしまい、コケてしまう事があります。ケガをしてしまうので、気を付けましょう。そしてグレーチングを上手に飛び越える子もいますが、腰に負担がかかるのでグレーチングがある場所は避けるか、抱っこしてあげてください。
怯えて散歩に行きたがらない場合
リードを引っ張っても歩かなかったり、そもそも外に行こうとすると大袈裟なほどに鳴き叫ぶ子もいます。
怖がる場合散歩に無理に連れて行く必要がないのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、家の中で十分な運動が出来てストレス発散が出来る場合は無理に連れて行く必要はないと思いますが、そうでない場合はやはり散歩には
連れて行く必要があります。
リードや首輪を怖がり歩かない場合は、まずつけられている事に対して慣れさせないといけないので、家の中でのトレーニングが必要です。
リードや首輪を付けられたら褒めておやつを与えるという行為を慣れるまで繰り返しましょう。慣れたら、外で歩く練習をします。リードを付け、声をかけながら歩きます。歩けたら褒めておやつを与える様にしましょう。
最初は1歩1歩時間がかかるかと思いますが、お散歩に慣れるまでは犬に合わせてゆっくり歩いてあげましょう。
大きなものや音にビックリして歩かなくなる場合は、その不安要素が近づいてくると同時に声をかけてあげながら
おやつで気をそらすようにしましょう。
散歩を嫌がる多くの原因はやはり「ビビり」です。ですので、飼い主さんがネガティブになっていては、いつまでたっても克服できませんので、愛犬を信じてポジティブにお散歩の練習に取り組みましょう。
拾い食いの対処法
お散歩のときに拾い食いをして困っている飼い主さんも少なくはないでしょう。
拾い食いは、大変危険です。特に犬にとっては有害な植物や、誰かが落とした薬や毒物他の犬のうんちや嘔吐物などを口にしてしまうと、命にかかわる事もあります。
拾い食いを辞めさせるには、基本のしつけが必要です。まず「待て」や「ダメ」のしつけをしっかりと覚えさせておきましょう。
これはお散歩時だけではなく、家の中での生活においても必要最低限覚えさせておいてほしいしつけです。「待て」を覚えていない場合は覚えさせてから散歩に行くことをおすすめします。
そして、お散歩時に拾い食いをしそうになると「待て」又は「ダメ」と指示を出し、辞めたら沢山褒めておやつをあげましょう。
辞めなかったら口に入れようとした物、入れたものを取り上げ「ダメ」と叱りましょう。これを、拾い食いをしなくなるまで繰り返し行いましょう。
他の犬や人に吠える場合
基本的に他の犬や人に吠える原因は
・恐怖心からの威嚇。
・飼い主や自分を守るため。
などです。
この場合、子犬の頃から他の犬や人間に慣れさせておく必要があるのですが、成犬になりそういった機会がない場合、一番の対処法は人や他の犬とすれ違う前にその場からすぐに離れましょう。
もし、それが出来る状況ではない場合は吠えている時に叱ったりせず「大丈夫」などと声をかけ、安心させましょう。
あくまで、自分や飼い主を守るために吠えているので叱るという行為はしないでください。
しつけで「おいで」を教えている場合は「おいで」と声をかけてあげて吠えないで、きちんとついてきていれば、ご褒美を与えましょう。
夏の暑い日のお散歩
犬も、脱水や熱中症になります。得にダックスフンドは短足が一つのチャームポイントですが、そのチャームポイントである短足は夏の暑い日には欠点に…。
足が短い分、地面との距離も近いです。そうするとアスファルトの照り返しの影響を大きく受けてしまいます。アスファルトの照り返しは足の長い人間にはわかりづらいですが、想像以上に暑いです。
熱中症の原因になりますので、夏のお散歩は特に日中を避け、早朝の涼しい時間と日が沈んでからにしましょう。そして散歩に行く際はアスファルトを直接触って熱くないか確認してから行きましょう。
冬など寒い日のお散歩
カニンヘンダックスは比較的寒さに強い犬種ですので、夏ほど気にする事は必要ないと思いますが、家の中が温かくて急に外の寒い空気に触れると、体調を崩してしまう子もいますので外の気温が10℃以下の日は服を着せてお散歩させると良いでしょう。
雨の日のお散歩
雨の日のお散歩は、犬を飼っている家庭それぞれ違いますが台風の日でもお散歩に行く家庭もあれば、少しでも地面が濡れていたら行かない家庭もあります。これは飼っている犬種にもよりますが、飼い主さんのさじ加減でいいと思います。
ちなみに我が家ではカニンヘンダックスは、雨の日のお散歩はおやすみします。その代りに家の中で沢山構ってあげるようにしています。他の中型犬の犬は台風や酷い雨でない限りはカッパを着させていつもより距離を短くし、散歩に行っています。
雨の日にも散歩に行くのであれば、帰って来た時に体が濡れてしまっていたら、必ず乾かす様にしましょう。放っておくと体調不良の原因にもなりますし、ニオイの原因にもなります。
中には雨の日の散歩を嫌がる子もいるそうなので、犬の反応をみて対応すると良いでしょう。お互い無理のない散歩が一番の理想です。
体調不良時のお散歩
これは、飼い主さんと犬の両方に言えることですが、体調不良の日のお散歩は無理に行かなくてもいいです。お散歩は義務ではなく、あくまでストレス解消やコミュニケーションをとるために行くものです。
体調が悪い日に無理にお散歩に行く事はストレスにもなりますし、悪化すると困るので避けましょう。
そして本来犬は、飼い主さんにはギリギリまで体調不良を知らせないのです。飼い主さんが見てすぐ分かるほどの体調不良は犬にとってかなり深刻な状況です。体調が悪そうにしていたらすぐに病院へ連れて行ってあげてください。
お散歩時に役立つ便利グッズ
靴下and靴
靴下や靴は、暑い地面や冷たい地面から足を守ってくれます。通常初めて履かせるときは嫌がり、変な歩き方になります。子犬の頃から慣れさせておくと良いでしょう。
ドックアンブレラ
これは、犬のリードに傘が付いている物です。着るものが嫌いでカッパを嫌がる子でも、雨の日の散歩が可能になります!
持ち運びの給水器
これは様々なタイプが販売されていますね。わざわざお皿を持ち運ばなくても、ペットボトルに直接着けて水を飲むお皿にもなる「お散歩ハンディーシャワー」というとても便利な物も売られています。
コンパクトなエチケット袋
100円均一などにも売っていたり、ネットでも売っていたりしますが、コンパクトなので持ち運びも楽々です。
ウエストポーチ
お散歩時、片手が必ずふさがっていて、出来るだけ物を持ちたくないですよね。ウエストポーチがあると、家の鍵や携帯、お水やエチケット袋、ティッシュなど必要な物全部入れて楽々移動できるのでとても便利です。
まとめ
近年カニンヘンダックスに限らず、超小型犬を飼っている方の中にお散歩に行かない飼い主さんも増えてきているそうですが、犬にとっては、お散歩も1日の楽しみでもあります。
行ける日はなるべく行ってあげるようにすると大切な愛犬も喜んでくれますよ。長い間犬と過ごしているとお散歩が義務化しがちですが、お互いが無理のない、楽しいお散歩が出来る様になる事を願っています!