子犬の健康の源は十分な睡眠時間!子犬の睡眠を守る方法とは?

子犬のイメージといえば元気一杯に走り周り、よく食べ、よく眠るというものでしょう。実は生後3カ月頃までの子犬は一日18~20時間も睡眠に費やす生活をします。

つまり食事とトイレ、散歩以外のほぼすべての時間を眠って過ごすのです。この睡眠は子犬の成長にとても大きな意義を持ち、良質な睡眠時間の確保が健康管理で最も重要な項目と言えます。

今日は子犬の睡眠時間についてご紹介しますので参考にしてください。

子犬の生活サイクル

生後3カ月ほどまでの子犬は、一日の大半を眠って過ごします。しかしまだまだ長時間継続して眠る事が出来ず、ふとしたことで目を覚ましてしまうものです。

例えば、遊びの最中に突然座り込み眠ってしまうこともあれば、食事の器の顔をうずめたまま眠ってしまう事もあります。
静かに眠っているかと思うと、突然甲高い声で鳴き叫ぶ事もあります。

子犬の生活のサイクルは、3,4時間の短い睡眠と繰り返し、その合間に食事やトイレ、運動を行うように出来ています。
家族に迎えて間もない時期は、つい子犬を構いすぎてしまうものです。抱っこや遊びなど家族が積極的に子犬に関わると、子犬はテンションがあがりつい睡眠を怠ってしまいます。

外出や長時間の散歩、来客なども同様です。本来は眠るべき時間を怠ってしまうと、あとからどっと疲労を催し、時には下痢や嘔吐などの症状が起こる事もあります。

生後間もない子犬の時期は、睡眠を第一に考え、外出や来客、家族との遊びは10~30分ほどで切り上げ、都度子犬をハウスに戻し、十分な睡眠がとれるように手伝ってあげましょう。

子犬が安眠出来る環境

子犬を家族に迎える時、ハウスの設置場所はその後の生活リズムの構築においてとても重要な意味を持ちます。ハウスの設置場所で多いケースは下記のような場所です。

〇家族が集まるリビング
〇玄関や廊下など出入りがスムーズな場所
〇家族の寝室

などです。中でも、常に家族の目が届くリビングに設置するケースが多いでしょう。でもリビングの設置は常に人気があるうえに、テレビや生活音が昼夜問わず響き、子犬が安眠できる環境とはいえません。

特に警戒心の強い小型犬にとっては就寝中であっても、些細な物音が気になりなかなか安眠とはいかないでしょう。犬は目を閉じて眠っているように見えていても、人間のように爆睡する事はありません。

常に物音に注意を払い、耳をそばだてています。ただでさえこのような習性があるのですから、リビングにハウスを設置する事がいかに不向きかわかるでしょう。生後間もない子犬の為のハウスは次のような場所が望ましいです。

〇人の出入りがあまりない部屋
〇玄関など不意の来客や騒音から離れた場所
〇夜は早めに時間に電気を消し、静かに過ごせる場所

に設置してあげましょう。もしリビングに設置する場合は、ハウス内にプラスチック製キャリーケースの設置やハウスの天井、側面を大きな布で覆い、子犬の視界を制限する事で安眠できる環境を作ってあげましょう。

子犬の安眠グッズ

離乳直後の生後間もない子犬は非常に精神的な不安定です。母犬や兄弟が恋しく、とても切ない声で鳴き叫ぶ事があります。

また、一見元気一杯なように見えていても、家族の姿が見えなくなった途端に大声で鳴く事もあるでしょう。この時期の子犬の「寂しさ」ときちんと向き合ってあげる事はしつけの面でとても大切な意味があります。

新しい家族が子犬の精神的なよりどころになり、子犬の不安や警戒心を取り除いてあげると、子犬は日々安心しておおらかな気持ちで過ごす事が出来、無駄吠えや噛みつきなどの問題行動を起こさずに済むようになります。

子犬が安眠するために次のようなグッズがオススメです。

〇家族の洋服やタオルなど臭いがついた物
〇自分の体と同じ位の大きさのぬいぐるみ
〇ペット専用ヒーター
〇柔らかいベッド

などです。子犬が眠る場所に家族の臭いがついた物を入れておいてあげると、子犬はその中で眠るうちに次第に家族の臭いを覚え、安心感を覚えるようになります。

特に夜間や家族の留守中など家族の姿が見えない時に、臭いだけでも感じることが出来るととても安心できます。またヒーターや子犬と同じサイズのぬいぐるみなども安眠効果がありおすすめです。子犬の体温は平常時で37度前後あります。生後間もない時期は兄弟同士、親子で寄り添い眠るので、お互いが暖めあいぬくもりを感じながら眠る事が出来ます。

でも離乳し、親元を離れると途端に一匹だけで眠る事になり肌寒さを感じ、不安を募らせます。子犬が親元に居た時と同じ環境を整えるにはペット用ヒーターを設置してあげたり、自分と同じサイズほどのぬいぐるみをおいてあげると良いでしょう。

夜間の睡眠と夜泣きの関係性

生後間もない子犬を家族に迎え、初日からもしくは数日経過してから子犬の夜泣き、早朝鳴きに困り果ててしまう事があります。

この行動は数日で収まる事もあれば、数か月続く事もあり、それぞれの子犬の性格や環境によって程度が異なります。
夜鳴きや早朝鳴きは、子犬からのSOSのサインです。その為、驚くほどの大声で甲高い声で鳴き、家族がそばに駆け寄るまで鳴き続けます。

もちろん家族の睡眠不足も深刻ですが、近隣への騒音も気が気でなないでしょう。この夜鳴き、早朝鳴きの対処には様々な方法があります。

〇完全に無視をする
〇大きなもの音、不快な音をさせ、子犬をおびえさせ泣き止ませる
〇家族が駆け寄り、抱き上げ落ち着かせる
〇ハウスを大きな布で覆い、目隠しをし音漏れを防ぎ、無視をする

このような方法が考えられます。様々な方法がありますが、一番の解消法は子犬の心理状態を理解してあげる事です。寂しさと不安で鳴いている子犬を厳しく叱ってもかえって逆効果です。

効果的な対処法としては、、、

〇子犬が安眠できる環境を整える
〇日中に十分な運動をさせ、疲労感を持たせておく
〇夜は早めの時間に電気を消し、静かに眠る事が出来る場所で子犬を過ごさせる
〇家族内の対処法を統一しておく

などです。中でも家族内で統一のルールを作る事はとても大切です。ある時、ある人は子犬を厳しく叱り、ある人は抱き上げる、ある人は無視をするでは子犬は何が正解なのかを理解出来ません。その為、子犬が一番望む方法を求め、実現するまであきらめずに鳴き続けるようになります。

無視をするという方法で対処する場合、ペットヒーターやぬいぐるみ、家族の衣類などで安心できる環境を整える事から始めます。夜になり、ハウスに子犬を入れた後は家族全員が子犬を意識せず過ごしてあげましょう。

もし、駆け寄る、抱き上げる、一緒の布団で眠るという対処法を取る場合は、今後も同じ対処法を継続する事が出来るのか、成長後も毎日の習慣として一緒の寝具で眠る事が出来るのかを考えてあげましょう。

離乳直後の子犬は精神的にとても不安定です。家族と共に眠る事を当たり前の生活を認識すると、今後もそのスタイルが当然と考え、もし実行されなければ相当な不安をストレスを感じかえって精神的に負担を抱えてしまいます。

子犬の為を思い対処する際は、必ず今後も習慣化出来るのかどうかを基準に考えてあげましょう。

睡眠と生活リズムのどちらを優先すべきか

生後間もない時期の子犬は、気がつけば家中のどこででも眠ってしまいます。数分で目が覚める時もあれば、一時間以上熟睡していることもあります。時には、家族が驚くような場所で眠ってしまう事もあるでしょう。

子犬が眠ってしまっているとき、散歩や食事の時間など日々の生活リズムと子犬の睡眠のどちらを優先すべきか悩むという問題があります。いつもの食事の時間だからと子犬を起こすべきか、それとも子犬が目覚めるまでそっと寝かせておくべきかです。

このような時、基本的には無理に子犬を起こし、規則正しい生活を維持する必要はありません。子犬が目覚め、トイレを済ませて落ち着いてから食事をあたえれば十分です。犬は人間と違って、一日3食規則正しく、均等な分量を食べる必要はありません。一日に必要な分量のっ食事を数回に分けて食べきる事が出来ればよいのです。

無理に子犬を起こし、疲労の解消が出来ていない状態やストレスを与えてしまう事で体調を崩す事もあるので、眠っている時はそっと見守っていてあげましょう。

また散歩の時間に子犬が眠ってしまっている事もあるでしょう。散歩の時間は家族の日々の生活リズムとの関係上、なかなか子犬に合わせて調整する事が難しいものです。この場合は、子犬に負担が掛からない程度に子犬を起こしてもよいでしょう。

また子犬が眠るタイミングは、食後と運動の直後です。つまりこのタイミングに上手に合わせて散歩のスケジュールを組んでおくとスムーズです。毎朝、家族の起床時間になると子犬も自ら起床し、テンション高く喜ぶものです。このタイミングで散歩に連れ出します。

散歩から帰宅後に食事をさせます。子犬は適度な運動と食後の膨満感で直ぐに眠ってしまいます。長ければ一時間以上は眠る事もあるでしょう。このサイクルであれば、眠っている子犬を無理に起こす必要もありません。食後に散歩に出かける時は、食後30分~一時間以上経過してからがよいでしょう。食事の直後は眠気もあり十分な運動が出来ないからです。ひと眠りさせてからの外出が理想的です。

生後間もない子犬は、一日の大半を眠って過ごします。寝姿はとても無防備で、お臍を天井に向けて眠る事もあります。子犬がこのようなリラックスしている状態で眠っているときは、出来るかぎりそっと見守っておいてあげましょう。新しい家族の元で安心して眠る事が出来ると理解することも、家族との信頼関係を築くうえでとても大切な事だからです。

子犬のおすすめの安眠グッズ

ペット用 高・低 両面ヒーター  貝沼産業 ユカペットEX Sサイズ

適度な暖かさを保つ事で親犬や兄弟のぬくもりを感じる事が出来ます。ペットにも優しく、省エネなので飼い主さんの財布にも優しいヒーターです。万が一のいたずらも安心な工夫がされています。

リッチェル キャンピングキャリー ダブルドア S ブラウン ピンク

ハウスの中に設置して、安眠スペース作りに大活躍。旅行やドライブ時には、使い慣れたキャリーで移動でき、ストレスの軽減効果があります。普段から使い慣れていて、自分のニオイがするキャリーであれば移動時でも安心ですね。

まとめ

生後間もない子犬は人間の赤ちゃんと同じく一日の大半を寝て過ごします。子犬を家に迎えた当初は可愛さのあまりついつい構いたくなる気持ちも十分理解出来ますが子犬のうちはゆっくり眠らせてあげてください。

初めての環境に慣れない子犬の場合、緊張から十分な睡眠時間を確保出来ない場合も考えられます。まずはお家に慣れてもらうことが最優先ですが子犬がじっくり眠れる環境を整えてあげることに重要です。

子犬のうちは無理して規則正しい生活リズムをさせるよりも出来る範囲内で子犬のペースに合わせてあげてくださいね。