犬も車酔いするの?車デビュー前に読んで欲しい5つのこと

わんちゃんと暮らしているとお休みの日にどこかへお出かけなんていいですね。ドッグランや広場など、いつもと違った場所へのお出かけはとても楽しいですよね。わんちゃんの喜ぶ姿を見たいですし、わんちゃんにもいい刺激になります。

最近ではわんちゃんと一緒に入れるご飯屋さんや旅館が増えているので、中にはわんちゃんと一緒に旅行に行きたいな、と思っている飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。

そこで、わんちゃんとのお出かけにつきものなのが車の移動時間。その車の中で人間と同じように、わんちゃんによっては車酔いをしてしまう子もいるんです。もちろん車酔いをしない子もいますが、わんちゃんが車酔いしてしまったら楽しい時間を過ごせなくなってしまいます。
今回はわんちゃんの車酔いについての症状や予防対策、おすすめグッズなどをご紹介します。わんちゃんの車酔いとはどういったものなのか、原因や対処法、予防対策や克服方法など参考にしてください。

1.わんちゃんも車酔いするの?

車酔いの原因

わんちゃんたちも私たち人間と同じように、バランスをとったりする前庭や平衡感覚を保つための三半規管が車や乗り物などの揺れについていくことができなくなると、車酔いや乗り物酔いを引き起こしてしまいます。乗り物酔いをしてしまうわんちゃんは意外にも多く、3匹に1匹はいるといわれているのです。

急発進や急ブレーキなどの波のある荒い運転はわんちゃんたちの車酔いの原因になります。細かい揺れの続く道やカーブの多い道もゆっくり安全運転を心がけて車を走らせるようにしましょう。

それと車での嫌だった記憶や車の中の匂い、不安や緊張なども車酔いを誘発しやすい場合があります。

心理的な面でも酔いやすく

わんちゃんの場合、以前車に乗っていて嫌な思いをしたことがあったりすると、その思い出がよみがえることによって酔いを引き起こしやすくなることもあります。

そうすると車の中の匂いや、車の揺れ、エンジンの音など、そういった些細なものからわんちゃんたちは不安になってしまうんです。ですから、車に乗せる前も乗ってからもわんちゃんの様子をよく見ておいてあげるようにしましょう。

車に慣れることで克服も

車酔いしやすい子も、車に慣れることによってだんだん車酔いが少なくなっていく場合があります。車酔いをしやすい子は緊張や不安から酔ってしまっていることが多いので不安を取り除いてあげましょう。

そういう子はまずエンジンをかけていない車に乗せてあげるとこから始めましょう。エンジンのかかっていない車に10分ほど、飼い主さんと一緒に乗るだけというのを何日か続けましょう。

そうしたらエンジンをかけて乗り、それも慣れてきたら短い距離のドライブからはじめてあげます。そうやっていくうちに、わんちゃんにとって車が嫌なものではなくなっていくので、車酔いも少なくなってくる恥です。

2.車酔いの症状ってどんなかんじ?

車酔いの症状はどんなものでしょう。酔っているわんちゃんは少しずつサインを出し始めます。普段の様子と違うな、と思ったらすぐに車を止めて休憩をとってあげましょう。車酔いをしてしまうとわんちゃんに負担がかかり、体力を消耗してしまいますので、しっかり様子を見て飼い主さんが気づいてあげることが必要です。

よだれが大量に出る

だらだらとよだれが出続け、口の周りはべちょべちょになっていることが多いです。わんちゃんも自分の口の周りをなめますが、タオル等で拭き取ってあげないといけないくらいの量が出ます。

震えが止まらない

これは車酔いに限らず、車という空間にまだ慣れずに怖がっているときにも現れる症状です。ですからただ震えているだけで車酔いをしていると判断するのは早いかもしれません。しかし、どちらにしろわんちゃんは不安な気持ちですから安心させてあげられるように心がけます。

落ち着きがなくなる

やたらと歩き回ったり、そわそわしたりじっとしていなくなります。そうなる場合、呼吸も普段よりも荒くなっていると思います。ですから、飼い主さんの膝の上に乗せてあげたりして不安を少しずつ取ってあげましょう。

たくさんあくびをする

しきりにあくびを続けるのは、わんちゃんが緊張していたり、不安な気持ちにになっていることが多いです。ストレスを感じたりすると、自分の気持ちを落ち着けるためにあくびをする傾向があります。わんちゃんのあくびは基本的にリラックスをしているから出るわけではなく、不快感を紛らわせるためにするので要注意です。

小さな弱い声で鳴く

わんちゃんはときに、か細い声で助けを求めるように鳴くことがあります。こわいものがあったり、不安を感じていたりするとこのような行動をします。また逆に吠え続ける場合もあります。

吐いてしまう

嘔吐してしまうときは、酔ってしまっている状態です。すぐに車を止めて、窓を開けたり外を歩かせてあげるなど気分転換をさせてあげましょう。

車に乗っていてこのような症状が出ると、わんちゃんたちが車酔いを感じている可能性があります。吐いてしまうようでしたら完全に車酔いしてしまっていますが、それまでの兆候として様々な症状が見られるので、車に乗ったときは注意して見るようにしましょう。

3.わんちゃんが車酔いしてしまったときの対処法

こまめに休憩を

もし上記のような症状が車に乗っていて出てしまった場合は、車を止めてわんちゃんを休憩させてあげましょう。窓から外の景色を見せてあげたり、外を歩かせてあげたりして気分転換をさせてあげます。

そうすると人間もそうですが、少しは酔いがおさまります。わんちゃんたちは車の中の匂いにも酔ってしまうことがあるので、窓を開けて空気を入れ替えてあげるのも効果があります。

酔ってしまった時の準備も忘れずに

もし車の中で嘔吐してしまった場合です。そんなときはすぐに嘔吐物を片付けなくてはいけませんから、おトイレシートやティッシュ、ビニール袋などを車の中に常備させておくようにしましょう。

普段は酔いにくい子でもその日の体調で酔ってしまうこともあります。そんなときのためにも、準備しておくことは大切です。

4.わんちゃんの車酔いの予防方法

満腹と空腹は酔いやすい

わんちゃん達を車に乗せる2時間くらい前までには食事を済ませてあげるようにしましょう。長時間や長距離のドライブ前は特に気をつけてあげます。お出かけの直前にごはんをあげてしまったり、朝から全く食べていなかったりすると酔いやすくなってしまいます。

普段から車に慣れさせよう

例えば普段滅多に車に乗らない子が、病院に行くときにだけ車に乗るとします。病院でちょっと嫌な思いをしてしまったりするとその記憶が車に乗ることでよみがえり、「車に乗ることは嫌なこと」と頭の中で結びついてしまいます。

そうすると車に乗って移動することがストレスになり、車酔いになりやすくなってしまうので、普段からちょくちょく車に慣れさせてあげるようにしましょう。車で近くの公園へ行ったり、ドッグランへ行ったり。「車に乗ることは楽しいこと」とわんちゃんが認識してくれるようになると、車酔いの症状も減ることが多いです。

休憩を忘れないで

車での移動は、慣れていないわんちゃんからするととても不安な時間です。車に乗ることに慣れていない子は30分に1度、5分から10分程休憩をとってあげるようにしましょう。

わんちゃん用キャリーやケージに入れてあげる

わんちゃんは広い場所よりも狭い場所の方が安心し落ち着きやすいので、車に乗っているときに自由にさせてあげるよりも、キャリーやゲージに入っている方が車酔いになりづらいことがあります。

車の揺れによって酔ってしまう子はなおさら、キャリーやゲージを固定して体の揺れを軽減させてあげることによって、酔いにくくなることがあります。

抱っこしてあげる

抱っこしてあげるのもひとつの手段です。座席に自由にさせたりキャリーやゲージに入れてあげるよりも抱っこしてあげるのが酔いにくいわんちゃんが多いようです。

車酔いがひどい子はお医者さんでお薬を

車酔いをいつもしてしまったり、酔いがひどい子は動物病院へ行き、お医者さんにお薬を処方してもらいましょう。

このように車酔いを予防するための方法はありますので、車酔いするから2度と車に乗れないということはありません。まずはやはり少しずつわんちゃんに車に慣れてもらうことが大切です。

5.わんちゃんが車酔いしないためのおすすめアイテム

車酔いしやすいわんちゃんにおすすめの車酔いに効くアイテムをご紹介します。

わんちゃん用シートベルト

わんちゃんのカラダを座席に固定するためのシートベルトです。カラダの揺れが少なくなるので酔いにくくなる効果があります。安全面でも大切なアイテムですね。

ペット用ドライブシート

座席につける防水のシートです。これをつけておけば、もしわんちゃんが吐いてしまったときなどの片付けが楽になりますし、車の中を汚すこともありません。

酔い止めサプリメント

ハーブなど天然のものを使った、酔い止め効果のあるおやつタイプのサプリメントです。効果が出るまでに時間が少しかかったりするので、与えかたをよく読んであげましょう。基本的には20分から30分くらいのものが多いようです。

酔い止めスプレー

車の中は様々な匂いでいっぱいです。私たちの中でも苦手な人はいると思いますが、芳香剤の香りや新車の香り、香水の香りなどが酔いの原因になったりします。たとえ私たちにとって良い香りだとしてもわんちゃんたちにはつらい匂いでしかありません。その匂いを分解する、天然成分でできている酔い止めスプレーを、わんちゃんたちが車に乗る前に車の中に吹きかけておきます。

カーベッド

車の中でリラックスできるようにする車の中用のベッドです。裏面は滑り止めが付いていて、シートベルトや座席に固定できるものがあります。

ドライブボックス

わんちゃんたちが入っているボックスです。外の景色も見えるので、わんちゃんたちが安心しやすい環境になりやすくなります。ボックスは座席に固定できるので安心です。

さいごに

今回はわんちゃんの車酔いについてご紹介いたしました。わんちゃんも私たち人間と同じように、乗り物に揺られて酔ってしまうことが多々あります。いざ車に乗らなくてはいけないということがわんちゃんと暮らしていればあるはずです。

ですからなるべくわんちゃんが小さいうちから車や乗り物に慣れさせてあげるようにしましょう。わんちゃんも車に乗って楽しい場所に連れて行ってもらうのはすごく嬉しいはずです。たとえ車酔いしてしまってもこまめに休憩をとっていけば大丈夫。ドッグランのあるパーキングエリアやホームセンターなども増えてきているので、そういう場所も利用しながらわんちゃんとのドライブを楽しむのもいいのではないでしょうか。