子犬に最適なゲージの選び方と使って便利なおすすめグッズ

生後間もない子犬を家族に迎える時、トイレのしつけに為に、子犬の寝る場所として、お留守番の時の居場所としてケージを用意します。

しかし、遊びたい盛りの子犬にとって、ケージは行動を制限される苦手な場所でもあります。ケージ生活に無理なく馴染み、将来のしつけにも役立てる事が出来るように、ケージと子犬の関係について理解してあげましょう。

今日は子犬に最適なゲージの選び方やオススメグッズをご紹介していきますので参考にしてみてくださいね!

子犬のゲージの選び方(犬種、サイズ等)

子犬のケージ選びをしっかりとしておくと、将来ケージが邪魔になる、購入したもののまるで使わなかったという残念な思いをせずに済みます。

ゲージを選ぶ時のチェックポイント下記の点に注意してみてください。

①子犬の月齢

子犬だからと皆同じゲージが必要な訳ではありません。子犬といっても生後2か月未満の子犬も居れば、生後半年の子犬もいるからです。

子犬の月齢を考え、その先の生活スタイルを想像し、ゲージを選びます。子犬が生後3カ月未満であれば、まだ幼犬期の予防接種が完了していない時期です。屋外への散歩は制限があり、トイレを室内で済ませる事になります。

ケージを選ぶ時は、ベッド、トイレシーツが無理なくおける広さのあるものを選びましょう。また、成長後も長時間の留守番が日々予定されている場合も同様のサイズのケージを選びます。

子犬が生後3カ月を過ぎ、予防接種がすべて完了している場合、すぐにでも散歩に連れ出せる場合は今後のトイレの場所を家族でしっかりと相談してから、ケージを購入しましょう。今後のトイレは室内でしつけ、トイレシーツを使用するのか、朝夕散歩に連れ出す、屋外でトイレをさせるかです。

犬は本能的に室内、屋外の兼用が出来ないので、自然といずれかの方法に限定されます。もし、屋外でトイレを済ませるようにしつけたい時は、ケージは愛犬のベッドがおける最低限のサイズで選びましょう。

②長時間の留守番が生じない生活の場合

犬を飼う生活で、一日のサイクルがどのように回るのかを考えて、ケージを選ぶ必要もあります。日中は、家族の誰かが大抵の時間、在宅している場合、ケージは就寝時、来客時など短時間の利用で済む事があります。

この場合、ケージのサイズは愛犬が立ち上がる、体の向きを変えられる程度の高さ、手足を伸ばし横になる事が出来る程度の広さがあれば十分です。場合によっては、プラスチック製キャリーケースをケージ替わりに使用するという方法でも十分です。

この場合、車に乗せる時や旅行にもこのキャリーケースごと出掛ける事が出来るので、とても便利な方法です。トイレはトイレトレーを使用し、ケージの傍においてあげましょう。

③長時間の留守番が必要な生活の場合

日々、長時間の留守番が必要になる場合は、ベッド、トイレシーツ、食器を置くための十分なスペースが確保出来るケージを用意してあげましょう。この場合、留守番中に長時間トイレを我慢する習慣がつかないように、トイレはケージ内で済ませてから、散歩に連れ出すように習慣化してあげる事が大切です。

子犬のうちは、ベッドでトイレを済ませてしまったり、トイレで眠り込んでしまうこともあります。そのような時は、ベッドの下に厚みのある物を敷き、ベッドを一段高くしてあげましょう。ベッドと床、トイレシーツとの段差がはっきりとする事で、子犬自らが上手に使い分けられるようになります。

④将来はケージが不要になる場合

中、大型犬で成長して体が大きくなってからは、ケージが不要になることもあります。この場合、ケージの使用は生後数か月と限られた期間の為、さほど高価な製品は必要ないでしょう。

散歩に出られるようになると、トイレも自然と屋外派になり、室内でトイレを済ませることもなくなります。ケージは生後半年程の時点での愛犬のサイズに対応出来る事を目安に製品を選びましょう。

子犬がゲージに慣れるためのしつけ方法

一般的にブリーダーの犬舎やペットショップではケージを使用する機会があまりありません。安全のために行動範囲を制限することはあっても、一匹だけでケージに入れ寝起きさせる機会はないので、子犬は新しい家族の元で初めてケージ生活を体験する事になります。

この時、子犬は新しい環境への不安、親兄弟から離れた寂しさから、夜泣きをしたり、ケージから出ようと必死でアピールします。中には、ケージに入る事を全力で拒む子犬や入れた途端に大声で鳴き叫ぶ子犬もいます。

これでは、家族としても、しつけのためとはいえ切ない気持ちになる事でしょう。しかし、犬は本来狭い穴蔵のような場所を好む習性があります。広く明るい場所よりも、暗く狭い、自分だけしか入れない場所の方が安心出来る動物なのです。

その為、子犬にもケージが決して危険で、さみしい、退屈な場所でない事、ケージに入る時間もあれば、自由に遊べる時間もあるという事を教えてあげる必要があります。

子犬にケージの使い方を教える時は下記のような点に注意してあげましょう。

①ケージの出入りは、自力で歩かせる

小さな子犬の場合、ケージの出入りをつい飼い主が抱き上げ行ってしまいがちです。でも、これでは先々のしつけに不便が生じます。

子犬自身がケージに入る時は、抱き上げてもらうものだと理解してしまうと、成長後に体が大きくなってからも、同じように抱き上げてもらえると勘違いしてしまうからです。

子犬をケージに入れる時は、「ハウス」という言葉で指示をだし、おやつで誘導しながら自力で入らせます。

このしつけを習得出来ると、成長後も飼い主の「ハウス」の合図を聞けば、自らケージに入らなければと思い行動してくれるようになります。

②ケージでの過ごし方を教える

ケージに入れると鳴き叫ぶ、なんとかケージから出ようと暴れてしまう理由は、ケージが単に退屈で寂しい場所だと思っているからです。

今後、留守番や就寝時など長時間を過ごす事を考え、ケージの中で静かにしていると、いい事が起こるという事を子犬に教えてあげましょう。

子犬をケージに入れる時は、知育玩具(おもちゃの中におやつを仕込める商品)を用意し、一緒に入れてあげます。子犬は知育玩具に夢中になり、無駄吠えや暴れをせずに過ごせます。

生後間もない子犬の場合、知育玩具の中身を食べ終えるころには、遊び疲れて眠ってしまいます。この方法を繰り返しているうちに、ケージに入ると知育玩具がもらえると理解し、ケージ内が退屈な場所ではなくなります。

この方法を成功させる為には、知育玩具はケージ内でしか与えない、使用していない時は、子犬の目のとどかない場所に隠しておくことがポイントです。

飼い主が外出するとき、就寝する時に後追いで鳴き叫んでしまう場合にも、この知育玩具を活用するとよいでしょう。

ゲージと一緒に用意したいアイテム、グッズ

子犬のケージを用意するときに、いくつか関連グッズも併せて購入するでしょう。その時、似通った製品が並ぶペットショップでどの製品を選べばいいのか迷ってしまいます。まだまだやんちゃで、活発な子犬だからこそ、選んであげたいアイテムがあります。

①給水器は、ケージ取り付け式を選ぶ

飲み水は器で床置きにせず、必ずケージに取り付け固定出来るものを選びます。その理由は、子犬は飼い主の帰宅時やケージに入った直後、つい激しく動き周ってしまいます。その時に、思わず飲み水の器に足を入れてしまったり、器を倒してしまう事が多々あるからです。

飼い主の留守中であれば、長時間濡れたケージで過ごすことにもなります。その為、給水器はケージ側面に固定出来、子犬の飲みやすい高さに調整出来る物を選んであげましょう。

②食器の器は重量があるもの、専用台のあるものを選ぶ

食欲旺盛な子犬にとって、食事の時間は何よりの楽しみです。特にダックスやフレンチブル、コーギー、コッカーといった犬種はとても食欲が旺盛です。

この時期の子犬はあまりに勢いよく食事をするので、食事の最中の食器がずれてしまうことも度々あります。しかし、子犬はこの状況を誰かに食事を横取りされる、食べ物が逃げてしまうと勘違いしてしまい、食事の時に余計な警戒心を抱く様になる事があります。

場合によっては、食事中に家族が近づくだけで唸り声をあげるようになる犬もいます。このような勘違いをさせない為に、食器は重量感があり簡単に動かないもの、底面にゴムなどのすべり止め加工がしてあるもの、専用台に設置出来ものを選んであげるとよいでしょう。

③ベッドはドーム型の保温性があるものを選ぶ

生後間もない時期の子犬は家族が考えている以上に寒がりです。子犬が産まれたブリーダー宅では、終日親犬や兄弟犬と寄り添って過ごし、ペットショップの室内は常に27.28度に気温が管理され、専用のヒーターも設置されています。その為、新しい家族の住む環境が肌寒く感じてしまうのです。

冬はもちろんですが、夏でもエアコンの風が直接当たる場所にケージを置いてしまうと風邪をひいてしまうこともあります。

子犬用のベッドを選ぶ時は、屋根付きのドーム型を選んであげるとよいでしょう。ドーム型ベッドは、保温性があり、家族の視界を遮る事が出来るので子犬が安心して眠る事も出来る優れものです。

子犬にとって快適なのか、暑すぎるのかを判断は、子犬がドーム型から外に出て眠る、ドームの屋根部分をつぶす様にして眠るなどの様子が見られたら、季節や体のサイズに応じてベッドを交換してあげましょう。

④トイレシーツは臭い付きのしつけ用商品を選ぶ

トイレシーツをケージ内に設置してある場合、子犬は遊びの最中にケージに戻りたくないと考え、敢えて別の場所でトイレを済ませるという行動に出ます。一旦ケージに戻ってしまうと、ケージの入り口が閉められてしまい、遊びが終わってしまうと考えるからです。

また、成長と共に行動範囲が広がり、運動量も増えると遊びに夢中になる中で、トイレの場所を見失ってしまうこともあります。

しつけのためにも、トイレは必ずケージ内に戻り、済ませて欲しいと考える場合は、しつけ専用の臭い付きトイレシーツがおすすめです。この製品は、人間にはさほど気にならない程度にアンモニア臭が塗布されています。

子犬がトイレをもよおした時に、このアンモニア臭に刺激され、トイレの場所まで戻れるように工夫がされています。このトイレシーツがあれば、遊びに夢中な子犬でもスムーズにトイレの場所へたどり着く事が出来るでしょう。

この製品は、しつけ専用商材という事もあり、一般的なトイレシーツに比べやや割高です。その為、子犬がトイレの場所を正しく覚えるまでの一時期の使用に限定しても差し支えありません。

オススメのゲージ

子犬のトイレのしつけに大変便利なケージをご紹介させていただきます。この商品は、ケージ中央部に専用の柵を差し込む事で、一時的にケージの間仕切りをする事が出来る商品です。

ケージの左右にベッド、トイレシーツをそれぞれ設置し、子犬の食事が終わったタイミングで、トレイシーツ側に子犬を誘導し、間仕切りの柵を差し込みます。子犬がトイレをトイレシーツの上で済ませる事が出来次第、間仕切りを取り外す仕組みです。

この方法であれば、子犬にトイレシーツでトイレを済ませるという事をスムーズに教える事が出来ます。また、飼い主がトイレシーツの片付けをしている時に、子犬が、じゃれつき体が汚れてしまうという心配もいりません。

子犬がトイレの場所をしっかりと覚えた後は、間仕切りを使用せず一般的なケージとして使用する事の出来る便利なアイテムです。

最後に

ケージで過ごす習慣がついている、ハウスの合図でスムーズにケージに入る事が習慣づいていると、留守中はもちろんのこと来客時にも大変重宝します。また、玄関チャイムの無駄吠え対策にもケージ内待機は大変役に立つしつけです。

ぜひ、子犬を家族に迎えたその日から、ケージ利用の練習をかさねておきましょう。