雨の日の犬の散歩:知っておきたい雨の日散歩5つのポイント

毎日の日課であるお散歩。しかし今日は雨が降っている・・・。外に出たら確実に濡れちゃうけど、わんちゃんはニコッと目で訴えているし。雨の日のお散歩はどうしたらいいのだろう?濡れない方法はない?風邪ひいちゃうかな?そもそも雨の日はお散歩行くべき?

つい憂鬱になってしまう「雨の日のお散歩」今日は雨の日の散歩についてご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

1.雨の日でもお散歩はさせたほうがいいの?

わんちゃんと暮らす日々の中でお散歩は大切な日課のひとつ。お散歩はわんちゃん達の運動不足やストレスを解消したり、他のわんちゃんとのコミュニケーションで社会性を身につけたり、飼い主さんとの信頼関係を深めます。

晴れの日はなんの問題もありませんが、果たして雨が降っている日もお散歩に出かけなくてはならないのでしょうか。

犬にとって雨なんて関係ない!

もともと犬は雨に濡れることをそんなに気にしない動物なので、お散歩の大好きなわんちゃんには雨の日なんて関係ありません。特にお散歩が大好きなわんちゃんの場合、わんちゃんが嫌がらないようなら行ってあげるといいでしょう。

とは言うものの散歩に行く時間は明るい時間帯に行くのが望ましいでしょう。雨の日は視界が悪くわんちゃんにとっても飼い主にとっても危険ですからね。

また、お散歩好きなわんちゃんでも雷や嵐のような日だったりびっくりするような大雨の日は控えたほうが無難です。

室内で飼っているわんちゃんや小さなわんちゃんは雨に慣れていないかもしれません。雨に慣れていないと外に出ることを嫌がる場合がありますのでわんちゃんが嫌がるようであれば無理して雨の日にお散歩へ行く必要はないでしょう。

散歩に行けない場合は?

雨の日のお散歩は帰ってきた後に足を洗って、泥だらけになっていたら体も洗わなくちゃだし、そのあとドライヤーもかけてあげなくちゃだし、、、と、飼い主さんのストレスになってしまう場合もありますね。

そういうときは無理して行こうと思わずに今日はお家で遊ぶ日にしようと割り切って、わんちゃんにとっても飼い主さんにとっても、ハッピーな時間をつくれるようにしていきましょう。

子犬のころから「雨の日はお家で遊ぶ日」と決めていればわんちゃんにとって雨の日に外に行けないというストレスも少なくなります。

お家の中でおトイレのできる子なら、雨の日にお散歩へ行かなくてもさほど問題はありません。ただそれが数日間続き、お散歩へ行きたいとわんちゃんが吠えたり、物を噛んだり、問題行動を起こすことでストレスを解消しようとする場合もあります。

2.雨の日のお散歩でも犬は喜ぶ?

お散歩の大好きな子にとって、どんな日でも外に出られることはうれしいものです。運動不足はストレスに繋がってしまいます。
意外にも雨の日のほうがお散歩を楽しんでいる子がいたりもするようです。普段晴れているときと違った様子を楽しんでいるようです。雨の日は帰ったら洗わないとな〜、、、と頭を抱えてしまいますが、その反面わんちゃん達は汚れたり濡れたりするのを楽しんでいる・・・。そんな姿を見ていると「まあいっか」なんて思えてきたり。

どんなことも、わんちゃん達のよろこぶ姿を見ればがんばろう!という気持ちになるのではないでしょうか。
しかし、中には雨を嫌がる子もいます。人もいろんな人がいるように、犬もそれぞれいろんな個性を持ったわんちゃんがいます。
いずれにせよ、わんちゃん達は飼い主さんと楽しい時間をすごすことが一番うれしいはずですから、雨の日でお散歩に行けなくても、その分室内でいっぱい遊んだり、また晴れた日にいつもより長めにお散歩したり、、、とできることはたくさんありますね。

雨が苦手な犬種

犬種によって雨の日のお散歩が得意な子と苦手な子がいます。ダブルコートというオーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2層構造になっている犬種(柴犬、コーギー、シェットランドシープドッグ、ミニチュアシュナウザー、ボーダーコリー、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、ポメラニアン、ロングコートチワワ、ダックスフント、秋田犬など)は雨に濡れても地肌が濡れにくく雨の日の散歩も問題ないでしょう。

ですがシングルコートと呼ばれるアンダーコートが少ししかない犬種(ヨークシャーテリア、プードル、ミニチュアピンシャー、マルチーズ、パピヨン、グレーハウンド、グレートデーンなど)は雨に濡れると地肌まで濡れて体温が下がってしまい、風邪をひきやすくなってしまうのです。

もともと犬はみんなダブルコートでしたが、人間と暮らすようになり品種改良され、抜け毛の少ないシングルコートの犬種が現れました。

シングルコートのわんちゃんと雨の日にお出かけする場合は体が濡れないようにレインコートを着せてあげたり、こまめに体を拭いてあげるようにして、寒さから守ってあげましょう。

3.雨の日のお散歩のメリットやデメリット

雨の日散歩のメリット

メリットはわんちゃんのストレス発散や運動不足の解消です。特に排泄が外でしかできない子はガマンすることが病気やストレスに繋がりやすいのでお散歩に出るのはわんちゃんにとってうれしいことです。

ただ、出来るだけ室内でおトイレができるように子犬のうちからしつけてあげるのが望ましいです。もし飼い主さんが事故で歩けなくなってしまったら、もし災害が起きて外に出られない状況になってしまったら、、、と考えたときに、ベランダでも構いませんのでおトイレで排泄のできる子になっていた方がいいこともあるのです。

雨の日散歩のデメリット

雨の日のお散歩は体が濡れてしまたり、足が泥だらけになってしまったりするので、帰った後のケアをきちんとしてあげないと風邪や病気を引き起こしてしまう可能性が高くなります。

また、長い間濡れた道路を歩いていると足の裏は水でふやけてきます。そうするとコンクリートなどで怪我をしやすくなってしまう場合があるのです。特に足の裏が柔らかい子犬は要注意。水たまりなどは避けるようにしましょう。

水たまりの水を飲んでしまったりすることで感染症にかかってしまう可能性もゼロではありません。

4.雨の日のお散歩から帰ってきた後のケア

晴れた日は足の裏を拭いてあげたり、体をブラッシングしてあげたりすれば大丈夫ですが、雨の日のお散歩から帰ってきた後のわんちゃんは晴れた日とはわけが違いますね。

びしょびしょの冷たい足に泥でじゃりじゃりした体、、、。わんちゃん達は楽しいお散歩から帰ってきてニコニコしていますが、飼い主さんにとっては泣きたくなるような瞬間だったりします。

しかし、そのまま放っておくわけにはいきません。風邪をひいたり、病気を引き起こす原因となってしまいます。雨の日のお散歩から帰ってきてからのケアはわんちゃんの体調管理と合わせてコミュニケーションの手段のひとつとして欠かさず行いましょう。

小雨などの軽い場合

まずは小雨だったり、短い時間のお散歩だったりで汚れが少ない場合。はじめに足とおなかを濡れたタオルでよく拭いてあげましょう。

特に汚れやニオイが気にならないようでしたら乾いたタオルでよく拭いてあげます。そうしたらドライヤーで全身を乾かしてあげましょう。足の指の間は忘れずに乾かしてあげてくださいね。

汚れがひどい場合

次に汚れがひどい場合。足元や体をよくシャワーで洗ってあげましょう。シャワーの温度は35度から38度くらいのぬるま湯にします。犬は皮膚が薄いので熱いお湯は避けましょう。

しっかりと体を濡らし、予洗いができたらシャンプーです。シャンプーは薄めて泡立ててから使い、泥や汚れをやさしく落とします。泡を流すときはシャンプーをした時間の倍の時間くらいよく流しましょう。

その後はタオルでしっかり水気を拭き取り、ドライヤーをかけます。焦らず、時間をかけて乾かしてあげるのがポイントです。ドライヤーを嫌がる子は、飼い主さんがあぐらを作ってそこにわんちゃんを座らせてドライヤーをかけます。

ここで大切なのが耳の中と指の間をしっかり乾燥させることです。耳の中はタオルや綿棒などで優しく水気を拭き取ってあげましょう。指の間もタオルで水気を拭き取ったら、ドライヤーをかけてあげます。足の指の間を乾燥させてあげないままだと、指間炎になりやすくなってしまうのです。

汚れやニオイをそのままにしておくのは皮膚病を始めとする病気の原因になります。大切なわんちゃんを病気から守るためにも、しっかりとケアを行ってあげてください。

5.雨の日に役立つおすすめグッズ

レインコート・ポンチョ

雨の日のお散歩は体温の低下を防ぐため、レインコートを着せて出かけるようにしてあげましょう。お散歩の後の濡れた体を拭いて乾かしたりするケアも、とても楽になります。

わんちゃんのレインコートはぴったりサイズのものを選んであげます。レインコートは様々な種類がありますが、足首まで付いているものがオススメです。

コートを着るのが苦手な子はポンチョタイプのものもあります。レインコートやレインポンチョは、車や自転車などとの事故が起こらないよう、派手で目立つ色にするものポイントです。

泥除けエプロン

足が短い犬種のわんちゃんには泥除けエプロンも効果的です。お腹が汚れるのを防ぐことが出来るので雨上がりの散歩にも活用出来ますね。

リードと一体になった傘もあります。散歩する際に歩きにくいかもしれませんが体全体をカバーすることが出来ます。泥除けエプロンと一緒に使えば濡れずに散歩が出来るので雨が苦手なわんちゃんに試してみてはいかがでしょうか?

飼い主の雨の日散歩注意点

飼い主さんは普段のお散歩スタイルで問題ありません。しかし、傘をさしながらのお散歩は、小型犬の場合のみにしましょう。中型犬や大型犬の場合、傘を差しながらリードを持っていると、いざという時にコントロールがきかなくなってしまうことがあります。

そのためわんちゃんが中型犬や大型犬でしたら、飼い主さんもレインコートを着用し両手でリードを持っていられるようにすることが大切です。小型犬の飼い主さんもレインコートを着ていれば、もし抱っこが必要になったときにお洋服が濡れないので安心です。

6.お散歩をお休みしたときの遊び方

どうしてもお散歩に行けなかった、雨の日は行かないと決めている、、、などなど皆さんそれぞれのスタイルがありますが、お散歩に行けなかった日は30分から1時間ほど、思いっきり遊んであげるようにしましょう。

飼い主さんにとっても、ちょうどいい運動になりますね。ボールなどのおもちゃを使って運動したり、いらないタオルなどを引っ張りっこしてみたり、おもちゃやおやつを隠して探させてみたり、、、。

ボール遊び

ボール遊びのやり方は、ボールを見せておすわりを指示して落ち着かせます。近くにポイっと投げて「持ってきて」と言います。ボールを口にくわえて、こちらを見たら褒める、こちらに来たら褒める、ボールとおやつを交換して褒め倒してあげましょう。初めから上手にできることは滅多にありませんが、だんだん覚えていく様子に飼い主さんもやめられなくなっちゃうのでは。

引張っこ

引っ張りっこは、噛み易いロープのついているおもちゃや、いらなくなったタオルを使うのがオススメです。いらないタオルの場合、ひとつ結び目を作ってあげると遊びやすくなります。ガジガジ顔で引っ張るわんちゃんの姿は可愛すぎますね。

ここで気をつけたいのがおもちゃは遊ぶ時だけ使うようにすることです。自由にわんちゃんがおもちゃに触れられるようにしておくと、おもちゃに対する興味が薄れてしまいます。

日常と遊ぶときのメリハリをつけてあげることで、遊ぶときは遊ぶことに思いっきり集中できるのです。体を動かす遊びだけでなく、頭を使った遊びもストレス解消に効果的です。例えば片手におやつを入れて、両手をグーにして差し出し「どっちに入っているでしょう?」と遊んでみたり。

ドッグランやドッグカフェを活用しよう

室内ドッグランやドッグカフェなどへ行くのも雨の日の楽しい遊び方です。他のわんちゃんと触れ合うのが好きな子なら絶対によろこんでくれます。お出かけのときもお散歩と同様、ウンチ袋やマナーパッド、お水など必要なものは忘れずに持って行くようにするといいですね。

最後に

わんちゃん達は飼い主さんと楽しい時間を過ごすことが一番の幸せです。一緒に何かをしたり、どこかへお出かけしたりするときも笑顔で接してあげることが信頼関係にもつながります。

雨の日の過ごし方はわんちゃんや飼い主さんそれぞれのスタイルがあります。気持ちも体力も無理せずに、自分たちに合ったスタイルでお散歩に行くときもお部屋で遊ぶときも笑顔でわんちゃんとの時間を過ごしまししょう。