市販のドッグフード失敗しない選び方!おすすめドッグフード情報

今やドッグフードは国内販売だけでも数百種類もあるといわれています。そのうえ毎年海外から新商品が続々と輸入販売されています。これだけ数多くのドッグフードの中から愛犬に安心して与えることのできる一品を選ぶのは相当難しいことですね。

もちろんドッグフード選びは、ペット業界のプロにおいても例外ではなく、難しい課題です。

でもこれだけ数あるドッグフードでも基本の選び方、見極め方を知っておけば、各段にスムーズに選ぶことができるはずです。

今回はどんなドッグフードにも通用する基本的な選び方をご紹介させていただきます。

最新ドッグフード事情を知っておこう

ドッグフードといえば「無添加・無着色」というキーワードを意識して選んでいます!という方も多いでしょう。

実は「無添加・無着色」は今やドッグフードにおいて当たり前なことです。ドッグフードはここ数年でさらに進化を遂げ、

〇ヒューマングレード(人間が食べることのできる品質の意味)

〇グレインフリー(トウモロコシなどの穀類を配合しないこと)

〇オーガニック(土壌から無農薬管理された環境で作られた原材料を用いる)

〇トレーサビリティ(原材料の調達ルートを追跡できる)

〇低温製法(栄養を損なうことなく摂取できる)

このようなキーワードが注目を集めています。今やペットは家族同然の存在ですから、毎日口にするものには、より安全で安心であること、家族納得し与えることができることが求められています。

この流れは日本に限ったことではなく、欧米を中心に世界中に広まりを見せています。

その結果、市販のドッグフードの中には人間用食材を上回るほどに高品質な原材料を用いるドッグフードもあり、ますます安全、安心度が高まっています。

今後もドッグフードの高品質化は進むといわれているので、こまめに最新情報をチェックしてゆきましょう。

市販のドッグフードの失敗しない選び方①動物性タンパク質

ドッグフードの栄養価、風味、安全性、愛犬の好みなど様々な基準となる動物性タンパク質。

タンパク質は犬の必須栄養素の1つであり、すべての栄養素の中で一番たくさんの量を摂取しなければならない重要な栄養素です。

代表的な素材は

・牛

・豚

・チキン(鶏)

・ラム(羊)

などです。最近はより低脂肪、低カロリー、アレルギー発症リスクが低い素材とされる魚や鹿、馬肉もドッグフードに活用されることが増えています。

動物性タンパク質と呼ばれる肉や魚は犬が健康を維持するうえで一番大切で毎日摂取しなければならない栄養素です。

ただこの動物性タンパク質はドッグフードの製品ごとに品質や安全性、含有量が異なっています。中には動物性タンパク質が犬の必要量に不足している、全く配合されていないドッグフードもあるほどです。

市販のドッグフードを選ぶときは、パッケージの

・原材料表示

・成分表示

の2つの欄を確認しましょう。

原材料表示欄には配合されているすべての原材料が「配合量の多い順」に記載されています。

例えば先頭に「ラム」と書かれているドッグフードであれば、ラム肉の配合量があらゆる原材料の中で一番多いという意味です。

次に成分表示欄では「タンパク質」の項目を確認し、18%以上の数値であることを確認しましょう。

この18%という数字はドッグフードの栄養基準値を定めたアメリカのAAFCOという団体が定めている犬のタンパク質必要量です。

もし18%未満であれば、たとえ毎日市販のドッグフードを与えていても、犬は必須栄養素不足を起こし、健康を損ねてしまいかねません。

この2つの確認ポイントはあらゆるドッグフードに通用する基本の選び方です。日本製、海外製かかわらず「犬」の健康維持を基準とした項目なので必ず確認をしましょう。

市販のドッグフードの失敗しない選び方②タンパク質は動物性が理想的

世界的に通用するドッグフードの栄養基準であるAAFCOの数値基準には実は「トリック」があります。

このトリックをしっかり読み解くことも、市販のドッグフード選びに失敗しないための大切なポイントです。

AAFCOではドッグフードに含まれるタンパク質量を18%以上(1歳以上の成犬の場合)と定めていますが、実はタンパク質には動物性と植物性の2種類があります。

動物性とは肉や魚に含まれるタンパク質を意味しています。

もう一方の植物性とは大豆などに含まれる栄養素です。豆腐や納豆は「畑の肉」と呼ばれるほどに豊富なタンパク質を含み、脂肪分ゼロですから健康食品としてたびたび評価されていますが、かならずしも犬に適した栄養素ではありません。

犬の健康を維持するためには動物性タンパク質はもちろん肉や魚に含まれる脂肪分やそのほかの栄養も総合的に摂取する必要があります。

ドッグフードに用いられる植物性タンパク質は肉や魚に比べ安価に調達できるので、様々なドッグフードメーカーが原材料に用いていますが必ずしも犬にとって理想的な食材でないことは知っておきましょう。

ドッグフードのパッケージに書かれている原材料表示欄に肉や魚の名称が無く代わりに大豆など植物性タンパク質が記載されている場合は、たとえ有名なドッグフードであっても愛犬に好ましくないと判断すべきです。

市販のドッグフードの失敗しない選び方③アレルギー発症リスクが高い「隠れ」原材料

ドッグフードを選ぶとき、愛犬のアレルギー源となる原材料を配合していないことは必須確認事項です。日ごろからこの点は念入りに確認していますという方も多いでしょう。

でも念入りに確認したつもりが、愛犬がアレルギーを発症する場合があります。原因不明とも思えるアレルギー症状に困り果ててしまうことやこれまで以上に服薬量が増えている方もいるのではないでしょうか。

実はドッグフードの原材料表示欄には「隠れ原材料」と呼ばれる品目があります。

その代表的な例は

・動物性タンパク質

・動物性油脂

・肉類

・肉副産物

・肉骨粉

・肉加工品

などです。いったいなぜ?と感じた方もいるでしょう。肉が配合されているうえに、原材料表示欄では先頭に近い順にこの品目が記載されていれば高評価してしまっていたのではないでしょうか。

実はこの記載方法では「肉」の種類が特定できません。

一体何肉なのか?この部分を明確に確認すること、もし愛犬のアレルギー源であれば与えてはいけないことはドッグフード選びの大原則でしょう。

これまでアレルギー源を避けてドッグフードを選んでいたつもりが、この「隠れ原材料」を通じて愛犬にアレルギー源を与え続けていたことも考えられます。

アレルギーによるかゆみや脱毛、内臓不調は家族の想像以上の辛さを愛犬にもたらしています。長年にわたって治療薬を服用させることで、内臓にもダメージが加わります。

これからドッグフードを選ぶ時は「種類が特定できない」品目が書かれている製品は選ばないこと、すべての素材を特定し、愛犬の安全を確認できることを心掛けておきましょう。

市販のドッグフードの失敗しない選び方④国産表記を無条件に過大評価しない

市販のドッグフードを選ぶとき、「国産」であることを絶対条件と考えていませんか?

国産とパッケージに大文字で書かれていると無条件で安心、安全と考えてしまいがちでしょう。

でもドッグフードにおいては必ずしも国産であることが安全、安心の目安にはなりません。

たとえ国産であっても、動物性タンパク質を一切配合していない栄養価の高いドッグフードも数多くあります。

海外の工場で製造し、一か月かけてコンテナ船で輸送し、日本国内で日本語の掻かれたパッケージに詰め替えると法的には「国産」と記載し販売することができます。

私達飼い主の考える「国産」とはまるで意味が違っています。

逆に海外で製造されているドッグフードでも現地で真空パックやレトルト加工されていれば輸送中の劣化を防ぐことができます。

ドッグフードを選ぶときは「製造地」よりも原材料やその品質をより重視すべきことがわかるでしょう。

ただ最近は、このような製造地の記載トリックに多くの飼い主が不信感を訴えたことで、本当の意味の「国産ドッグフード」も続々と登場しています。

国内で原材料を調達し、国内工場で製造しています。もちろん製造過程もしっかりと管理し、飼い主目線でみた安全、安心を実現しています。

このようなドッグフードは小規模なメーカーが多いものの、HPなどで詳しい情報を公開しているのでぜひ目を向けてみてください。

市販のドッグフードの失敗しない選び方⑤高級品=高品質ではありません

数あるドッグフードからより安全、安心なもの、より美味しいもの、愛犬が喜んでくれるものを選ぼうと考えるとき、「価格」も大切な目安になります。

良質なドッグフードの目安として1㎏ 1000円以上の製品を選ぶべきという意見もあります。

でもこの価格も必ずしも高額なことが安全、安心な目安にはなっていません。

国内で販売されているドッグフードのほとんどが海外からの輸入品で、海外工場で製造されている製品が大多数です。

これらの製品を海外から輸入し、日本語のパッケージに詰め替え、日本のペットショップで店頭に並べ、販売するという手順を考えると、様々な費用が上乗せされていることに気が付くでしょう。

海外製ドッグフードの中には現地の販売価格の10倍以上の価格で日本で販売されているものもあります。

またTVでCMをしていたり、華やかなキャンペーンを開催するドッグフードであればそれらの費用もまたドッグフードの販売価格に上乗せされています。

ドッグフードを選ぶときに、安易に価格だけで見極めてしまうと気が付けば華やかで有名なものの、栄養素の含有量は低く、愛犬に好ましくない原材料を配合した製品を選んでしまいかねません。

これからは単に値段だけで判断するのではなく、値段と原材料、成分量のバランスがあっているのかという目で見極めてみましょう。

市販のドッグフードの失敗しない選び方⑥犬種、年齢、動物病院取扱品はオススメ?

市販のドッグフードには犬種別はもちろん年齢別製品もあります。動物病院で取り扱いドッグフードもあり、あまりに選択肢が多く戸惑ってしまうのも当然です。

ドッグフードを選ぶときは

・原材料

・成分比率

・愛犬の体質にあっているか

・価格が適正化

を基準に考えましょう。

たとえ愛犬と同じ犬種に向けた製品であっても、原材料に動物性タンパク質を配合していなかったり、犬種に特化した特徴がなかったりとなればあえて購入する意味がありません。

同様に動物病院取扱品であっても、必ずしも愛犬の体質にあっているとは限りません。

中にはアレルギー発症リスクの高い原材料を含むドッグフードや塩分が過剰に含まれているドッグフードもあります。

ドッグフードはパッケージやキャッチコピーで選ぶのではなく、正しい選び方を身に着け、厳しい目で見極めることが大切です。

この選び方は今後どんなドッグフードが登場しても、愛犬が何歳になっても通用する方法ですから、ぜひ覚えておきましょう。

おすすめの市販のドッグフードBEST3

ドッグフードは様々な種類がありますが、ここでは良質な原材料、安全安心な製法、整った栄養バランス、適正な価格という条件をすべて満たすドッグフードをご紹介させていただきます。

① カナガン

犬のアレルギーにいち早く注目し、グレインフリーを実現した先駆者的存在のドッグフードです。

トウモロコシや大豆といったアレルギー発症リスクが高い量増し材を使用せずに、鶏肉をふんだんに配合しています。

大変嗜好性が高く、偏食や少食に悩む小型犬にも大好評です。

カナガンの公式HP

② モグワン

カナガンの姉妹ブランドです。カナガンはチキン1種のみですが、すでにチキンのアレルギーがあり与えることができないという場合にオススメです。モグワンのドッグフードはサーモンを配合しているので、嗜好性も高く、安心して与えることができます。

モグワンの公式HP

③ ブッチ

これまでのドッグフードの常識を覆すタイプのドッグフードです。まるで大きなウインナーのようなパッケージで生肉に近い風味、食感がセールスポイントです。

無添加、無着色で子犬からシニア犬まで与えることができます。

ブッチの公式HP

まとめ

良質で安全なドッグフードは通販を中心に続々と登場しています。ぜひこれからは通販限定ブランドも積極的にチェックしてゆきましょう。