寒い冬でも犬はへっちゃら!冬の散歩5つのポイント

寒い冬の日。寒いってだけで外に出るのもなんだか嫌気がさしてしまいますが、お散歩はわんちゃん達にとって欠かせない日課のひとつ。ついサボってしまう日が続くと運動不足になってしまったり、ストレスを溜め込んでしまったり、病気の原因になってしまうことも、、、。

冬でも元気いっぱいなわんちゃんたち。なるべく毎日お散歩に連れて行ってあげたいものです。しかし、ただ「寒さに耐えながら歩いて帰るだけ」といったお散歩をするのは飼い主さんもわんちゃんもツライだけになってしまいます。楽しくないお散歩なんて悲しいですね。寒い冬の日にわんちゃんたちの負担を軽くしてお散歩できるポイントをご紹介いたします。

1.冬のお散歩:出かける前の準備

わんちゃんたちにとって、お散歩の時間は季節に関係なく、とても大切な時間です。歩いたり走ったりすることで運動不足やストレスの解消になったり、飼い主さんとの信頼関係もお散歩の時間を通して深めることができます。運動をすることはわんちゃんたちの健康を保つために必要ですし、太陽の光を浴びることで体内のカルシウムを増やしたり、ホルモンの活性化を促します。

お散歩している間も飼い主さんや他のわんちゃんたちとコミュニケーションをとることで社会性も身につけていけますから、やはりわんちゃんたちには必要不可欠な日課なのですね。

しかし私たちの住んでいるこの国では溶けそうになる程暑い日もあれば、凍ってしまいそうになる程寒い日もあります。特に暑すぎる日や寒すぎる日は工夫をしてあげないと、地面の近くを歩くわんちゃんたちは私たちが思っている以上に負担がかかっている場合があるので注意してあげましょう。

寒がっているかチェック!

まず、お散歩に出かける前にわんちゃんたちが寒がっているかどうか判断をしてあげます。カラダを震わせていないか、小さく縮こまっていないか確認しましょう。ずっと寝ていたり、あまりお水を飲まなかったりするのも寒さが原因の場合があります。そんなときは毛布やヒーターなどでカラダを温めてあげましょう。

わんちゃんが寒がっているときは無理に「お散歩へ行かなくちゃ!」と思わずに、お家で遊んで運動させてあげるようにします。お家で遊ぶときは30分くらいボール遊びや、タオルで引っ張りっこをしたりしてあげましょう。

基本的にわんちゃんたちはちょっとの寒さはへっちゃらです。元気いっぱいのわんちゃんはお散歩へお出かけしましょう!

寒い日はウォームアップ

寒い冬の日のお散歩へ行く場合、いきなり外へ出ることはせずに、まず廊下や玄関などの少し気温が低くなっている場所で寒さに慣らしてあげましょう。暖房などで温まった部屋からいきなり外へ出ると筋肉や血管などが収縮してしまったり、呼吸器などにも負担をかけてしまいます。私たち人間も同じですが、なるべく急激な温度差を避けてあげるように心がけます。

そして、寒さに慣らしている間にウォーミングアップをしてあげましょう。お散歩前の準備運動です。わんちゃんの足の裏から足の付け根にかけて、モミモミやさしく指圧してあげましょう。足が出来たら今度は腰まわりです。

寒い中でいきなり運動をしてしまうと関節や筋肉に負担がかかりやすいのは飼い主さんもお分かりかと思います。わんちゃんたちもこうして準備運動をしてあげるだけで血行が良くなり、怪我の予防にもつながるので、お散歩前にこうした準備運動の時間をとってあげましょう。

乾燥しがちなわんちゃんには保湿クリーム

寒さに加えて、冬といえば乾燥がつきもの。急な寒さや乾燥が苦手なわんちゃんには、外に出る前にわんちゃん用の保湿クリームを鼻にちょこっと塗ってから出かけましょう。

わんちゃんたちもこのような飼い主さんの一工夫で、寒さによる負担が軽減します。お散歩前に面倒だなと思っても、自分にとってもいい準備運動だと思って、この一手間かけてあげる時間を作ってあげるようにしましょう。

2.冬のお散歩に最適な時間や防寒対策って?

おすすめの時間帯は?

何といっても冬は太陽の出ている時間が短いですね。やはりそのぶん朝や夜の冷え込みは強いです。お散歩は太陽の光を浴びることも重要なポイントなので、冬のお散歩に最適な時間帯は朝の8時頃から夕方の5時頃。

この太陽が出ている時間帯にお散歩へ出かけてあげるのが理想です。それと冬になると風が強い日が増えます。強い風を嫌がるわんちゃんも少なくないようです。ですので、なるべく風の穏やかな時間に出かけてあげましょう。

防寒対策

寒い日にお散歩に行くときはわんちゃんたちの防寒対策をもしっかり考えてあげるようにします。

たくさんの種類のわんちゃんがいますし、それぞれ個体差もありますが、ボストンテリアやパグなどの毛の短い種類(短毛種)のわんちゃんたちやアンダーコート(下毛)のないシングルコートのわんちゃんたち(グレート・デーン、グレーハウンド、ミニチュアピンシャー、ヨークシャーテリア、パピヨン、アフガンハウンド、プードル、マルチーズなど)は寒さに対する耐久性が低いので特に気をつけてあげてください。

ダブルコートのわんちゃん達はオーバーコート(上毛)の下にアンダーコート(下毛)が生えていて、熱が逃げないので寒い中でも体温を保っていやすいのですが、シングルコートのわんちゃんたちは先ほど言ったように、アンダーコートがないので寒さに弱いので要注意です。

最近では室内で暮らすわんちゃんが多くなっていますね。そんな室内犬のわんちゃんたちは私たち人間の快適な環境に慣れてしまうと、毛の生え変わりがあいまいになってくることがあるのです。そのため、室内犬の特に小型犬のわんちゃんたちは犬種にかかわらず、寒さに弱いと言われています。

冬の寒さ対策グッズは厚手のわんちゃん用のお洋服が一般的です。わんちゃんにお洋服を着せてあげることで、家の中から外に出た時の気温の急変化による負担を軽くしたり、お散歩中に上がった体温で暖かさを保ってくれたりする効果があります。

雨や雪の降る日はレインコートを着せてあげたりブーツを履かせてあげたりと、その日の気温や天候によって変えてみましょう。

最近ではいろんな種類の防寒グッズやお洋服がありますから、わんちゃんのお洋服とブーツのコーディネートを考えたり、昼間のお散歩用のお洋服と夕方すぎのお散歩用のお洋服を違う色にしてみたり、、、そういったグッズを使い分けるのもお散歩の楽しみになりますね。

3.冬のお散歩から帰ってきたときのケア方法

体の水分をしっかり拭き取る

お散歩から帰ってきたらまずはカラダを乾いたタオルで拭いてあげましょう。雪や氷の上を歩いた時は足やお腹が濡れますね。わんちゃんたちが冷えきらないようによく拭いてあげます。

雪遊びなどをした後でしたらなおさら、雪玉が付いていないか確認して取ってあげます。さらに足の裏や指の間、耳の中や顔周りもやさしく丁寧に拭いてあげましょう。

丁寧に乾かす

その後はドライヤーをかけてあげます。毛についてしまった水分を乾燥させると同時に、寒い中で冷えたカラダを温める効果もあります。ドライヤーをかけてあげるときは、指の間をしっかり乾燥させてあげてください。

そうしないと指間炎を引き起こしてしまうのでしっかり気をつけます。そのときにブラッシングもしてあげると、皮膚が刺激されて血行がよくなるのでいいでしょう。

冬の散歩は足裏ケアを入念に

次に足の裏のケアです。わんちゃんの肉球は厚い皮脂の層でできていて、その上を硬いケラチンが覆っているので、私たち人間の足の裏に比べて多少の暑さや冷たさにも耐えられると言われています。しかし雪の上で長時間遊んだり、冷たい道を歩くことで霜焼けやひび割れをおこしてしまうこともあります。

足の裏が痛くなってしまうと、歩行に支障をきたしたり、わんちゃんが自分で足の裏を舐めてしまい、怪我が悪化してしまうこともあるので、できる限りそうならないように予防をしてあげたいものです。

帰ってきてドライヤーをする前に温かいぬるま湯で足の裏を温めたり、タオルやケースに入れたホッカイロをあててあげたりします。そして足の裏を乾かした後に保湿クリームを塗ってあげましょう。肉球が乾燥してしまうとヒビが割れてしまったり、フローリングなどで滑りやすくなってしまったりしますので、特に冬の時期の保湿は大切です。

ケアをしっかりしてあげてから、わんちゃんが暖をとれるように毛布などを用意してあげるといいでしょう。ホットヒーターや、レンジで温めて繰り返し使える保温パッドなどいろいろあります。湯たんぽなどは熱くなりすぎてわんちゃんが火傷しないように注意が必要です。

4.冬のお散歩のときに使える便利グッズ

厚手のお洋服

わんちゃんのお洋服は様々な種類があります。中綿の入っているダウンタイプのものやセーター等のニット、袖やフードが付いていたりするタイプもあります。短毛種やシングルコート、地上からの距離が近い小型犬はなるべく厚手のお洋服を着せてあげましょう。中には袖やフードを嫌がる子もいるので、ぴったりのお洋服を探してあげたいですね。

雨や雪の日には防水タイプのものや、お腹の下をガードできるエプロンタイプのものもおすすめです。しかし、室内でもお洋服を着せたままにしてしまうと毛が絡み合って、毛玉ができてしまったりするのでお散歩やお出かけの時だけ着せてあげるようにしまししょう。

レインコート

雪や氷の上を歩く時や、雨の日に着せてあげましょう。冷たい雪や雨で体が濡れてしまうと風邪をひきやすくなってしまいます。散歩中の寒さを防ぐこともできるので、できるだけ全身をカバーできるものを選んであげましょう。

わんちゃん用ブーツ

特に寒い日や雪の上で長時間遊ぶ場合でしたら、ブーツを履かせてあげるのがいいでしょう。肉球の霜焼けを予防してくれます。
雪や氷の場所には凍結防止剤などの薬剤が撒かれている場合がありますから守ってあげましょう。

保湿クリーム

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冬は乾燥の季節です。お出かけの前に鼻に塗ってあげたり、帰ってきてから肉球に塗ってあげます。わんちゃん達が舐めても問題がないように、主に植物性分でできていて、アルコールの入っていないものを選んであげましょう。飼い主さんと一緒に使えるものもあります。

5.雪の日や氷の上は飼い主さんも注意して

寒い冬。場所によっては雪が積もったり、道路が凍る場所もありますよね。わんちゃんたちの防寒や寒さ対策に加えて、飼い主さんの防寒や安全対策をしっかりしましょう。寒さをしのぐために重ね着をすると思いますが、たくさん着込んでも動きやすい服を選びます。

保温肌着やインナージャケットなどを効果的に使いましょう。マフラーと手袋も忘れずに持ちます。手袋も指先まで動かしやすいものですと細かな作業もしやすく、安全にお散歩ができます。靴は滑りにくい長靴などを選びます。スニーカーなど、意外と滑りやすい靴もあるので要注意です。

雪や氷の上のお散歩中は歩くスピードをゆっくり歩くようにします。歩幅を小さく、地面を踏みしめるように。それからわんちゃんたちが突然走り出してしまったり、飼い主さんを引っぱっていってしまわないように日頃からしつけをしておくことも大切です。

まとめ

冬の散歩の注意点、いかがでしたでしょうか?このように冬の寒い日や雪の降る日でもちょっと一手間かけてあげることで寒さによる負担を和らげることができます。わんちゃんの冬のお散歩対策をご紹介いたしましたが、飼い主さんの防寒や安全も忘れないようにしてくださいね。

重ね着も動きやすさを重視したり、滑りにくく歩きやすい靴を選んだり。夕方すぎのお散歩でしたらわんちゃんも飼い主さんも目立つお洋服にしたりして、わんちゃんとのリンクコーディネートを楽しんでみてもいいかもしれません。寒いというだけでなんだか憂鬱になってしまいますが、かわいい我が子のため、寒い日のお散歩も楽しんでできるようにしていきましょう!