国産?外国産? ドッグフードはどうやって選ぶ?

飼い主さんたちが生活の中で、気をつけていることの中に食生活が挙げられると思います。

バランスを考えたり、生産地にこだわったり、きっと購入やお料理の過程でこれだけは気をつけたい!というポイントが多いのではないでしょうか。

ではわんちゃんの生活ではどうでしょうか?

食生活に当たるのがドッグフードですよね。

人間のように産地などにこだわることができるのでしょうか。

そして気にするとしたらどんなことを気にしたら良いでしょうか。

ひとつのこだわりポイントともなり得る国産・外国産とは犬のドッグフードではどのような場合を言うのか、気にするとどんなメリットがあるのか、今回はお話をさせていただけたらと思います。

国産・外国産ってどういうこと?

生産場所

まず国産と表記される場合、多くはこのケースが多いと言えるでしょう。

多くのフードは国内で販売されていますが、生産工場が国外にあり、販売に際して国内に入荷されることが多いです。

製造に当たり、国内とは違うので、その国の情勢や天候、災害などに影響を受けてしまうこともあり、生産場所やメーカーの都合で生産や流通が滞ってしまうことももちろんあります。

また輸送中のトラブルで、品質の劣化等の問題が起こってしまうことも希ではありますがあり得ます。

国内での生産の場合、そういったトラブルの回避が出来る可能性もあるというのが、国産のドッグフードを選ぶ方の声でもあるようです。

国内での生産工場であれば、環境などもイメージがつきやすく安心というのもあるかもしれませんね。

国産と表記してある場合、ドッグフードを製造する工場が国内にあり、そこから出荷されていることが表されることが多いですが、ホームページなどで確認した方が安心です。

製造場所に関しても表記されている場合もありますし、分からない場合はメーカーさんのホームページやお客様センターのようなお問い合わせ番号に連絡をして問い合わせてみても良いでしょう。

原材料

パッケージを見てみるとドッグフードの原材料や構成成分についての表記が書いてある欄が必ずあります。

もちろんすべてではありませんが原材料の産地が書いてある場合があるので、読んで判明する場合と、フードのメーカーさんのこだわりとしてホームページなどにも記載してある場合もあります。

海外のものだと、穀物や野菜はやはり農薬が心配という声もあるようです。

国内であれば、肥料や餌などに関してもある程度イメージがつきやすく安心という方も多いのではないでしょうか。

国内で製造しているけれど原材料は海外のものを使っているという場合もあります。

しかし、海外の原材料でも、ある程度品質保証はどのメーカーさんもされているはずなので、それによる問題が起こることは、可能性として低いと思います。

原材料の産地が明記してあるだけでも安心度はかなり高いと言えますが、やはり国内で生産された原材料を使っているフードを望む飼い主さんも多いのかもしれません。

後述予定ですが外国産のフードに比べ、国産のフードは少ない傾向があります。

原材料まで国産と言うことにこだわっているフードはさらに絞られるため、選択肢は狭まってしまうかもしれません。

また原材料や添加物の表記などは、国ごとに決まりがあるため、その決まりに則ってされています。

日本に関してはペットフード安全法という決まり事があり、原材料や原産国などは表記を義務づけられています。

国産のドッグフードのメリット・デメリットは?

国産のドッグフードのメリット

では国産のドッグフードを選ぶとどんなメリットがあるのでしょうか。

〇安心感

〇流通の安定

〇劣化の可能性が低い

まずは安心感が一番だと言えるでしょう。

安心感と一口に言っても、色々な面で安心感を感じられることが多いです。

例えば、一点目に輸送距離が国内で生産されている場合は短いため、輸送中に製品が劣化してしまう可能性が低く安心です。

そして国内のメーカーのものであると表記の仕方も日本の法に基づいて行われているため安心だという考えもあります。

ペットフード安全法という法に基づいての表記のため、パッケージの表記もわかりやすいかもしれません。

またトラブルがあったときに国内で対処が可能なため、スムーズというのも安心ですね。

原材料の原産地が国内であっても、育て方などイメージがつきやすいというのも安心感の一つだと思います。

そして流通の安定も一つの理由として挙げられます。

外国産の場合、その国の情勢や気候、災害などで製造や流通が一時的にストップしてしまうこともあり得て、再開の見通しなども国内と違ってイメージがつきにくく不安に思う飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

国内で製造するドッグフードの場合、メーカーでよほどのことが起きない限り、流通の状況などある程度日常生活の情報として得られることが多く、想定して動きやすいでしょう。

そして劣化の可能性が低いことです。

海外で生産されるドッグフードの場合、輸送中の条件が高温や直射日光などであまり良くないと、袋の中とは言えど劣化してしまい、開封後にごはんとして食べて体調が悪くなってしまうなどの場合もあります。

もちろん万全を期して管理した上できちんと輸送されていることがほとんどですが

希にこのようなトラブルも起こり得ます。

国内で生産される場合、輸送の距離も短いため、輸送中の劣化の可能性は低い可能性が高いです。

国産のドッグフードのデメリット

では国産のフードのデメリットとしてどのようなことが挙げられるでしょうか。

〇選択肢が少ない

〇ドッグフード安全法の不充分さの指摘

外国産のドッグフードの場合、数多くの種類が販売されており、グレインフリー、蛋白質の含有量が多い、アレルギーを考慮したカンガルーなど低アレルゲンである原料の使用、ウェットフードタイプやドライフードタイプなどの多様性があり、色々な体質の子や飼い主さんのこだわりで選択できるようになっています。

国産のドッグフードはと言うと、まだまだ外国産のドッグフードに比べるとまだまだ種類も少なく、原材料の産地も、ドッグフードの生産地も日本のものとなるとさらに少なくなるため、選択肢は少なくなってしまいます。

どんなものでも食べられる子であれば、それでも問題無いと思いますが、アレルギーなどで食べることが出来ない素材がある子にとっては、選択肢が少ないことはデメリットになるでしょう。

ドッグフード安全法の不充分さも指摘されているもう一つのデメリットと言えます。

国によっては人が食べるものと同等の基準で、ドッグフードの製造や販売表記に関してしっかりと定められている場合もありますが、日本のドッグフード安全法に関しては比較的最近整備されたものであり、まだ法としては不充分という見方もあるようです。

まだ日本の基準はあくまでもドッグフードとしての基準であり、人が口にする食物と同じように、完全に安心できる製品という製品基準にまでは至っていないと指摘する声も上がっているようですが、この法の整備に関しては、今後ももっと整っていく可能性もあるので動向を見ていきたいところですね。

これらのデメリットが挙げられますが、どちらもそのデメリット解決のために対策を飼い主さんがとることは難しいことばかりのように見えます。

体質的にどうしても国産のドッグフードでは合わない子や、飼い主さんが日本のドッグフードの販売に関する基準に納得が出来ない場合、それでも国産のものを食べることが必要なのでしょうか。

そもそも良いフードとはどんなフードでしょうか。

次はドッグフードの選び方に関してお話ししたいと思います。

ドッグフード選び何が大切?

メーカー

まずドッグフードを選ぶに当たって、決め手になるのはドッグフードを作るメーカーさんではないでしょうか。

ドッグフードを作り続けてきた歴史があること、今まで大きなトラブルがないこと、療法食も作ることが出来るような高い技術を持っていること、トラブルがあったときもきちんと対処できる窓口を設けていることなどは決め手となるポイントと言ってもいいと思います。

口コミなどももちろん有意義な情報になりますが、フードの善し悪しという点に関する口コミは、その子に合う合わないという問題にもなり、お家の子に当てはまるとは言い切れません。

トラブルの際の対処や、手に入れやすさなどの評価は参考にしてもいいかもしれませんね。

国内のメーカーに限らず、海外のメーカーさんでも国内に窓口を設けたり、日本支社として流通などを管理している場合もあるので、国内のメーカーさんだけでなく総合的に見て、国内のメーカーさんか海外のメーカーさんかという所を選べるといいでしょう。

手に入れやすさも毎日与えるドッグフードだからこそ、大切な要素ですよね。

メーカーさんによっては取り扱いをしている店舗が限られてしまう場合もありますし、登録をすればインターネットで定期的に入手することができるようなシステムをとっているメーカーさんもあります。

そのメーカーさんの入手方法も向き不向きは飼い主さんのライフスタイル次第と言えるので、ご自身が購入するとなった場合はどのように購入することになるかシミュレーションしてみることも大切です。

素材

そしてドッグフードの素材も大切です。

何が含まれているか、そして原産地はどこか、添加物はどの程度含まれているか、その組成の割合なども決めてとなるでしょう。

含まれているものに関して、アレルギー体質など特定のものに反応してしまいやすい子は、その子のアレルゲンがわかっている場合は除外してあげる必要があります。

特定されていない場合はアレルゲンになりにくいタンパク質や穀物などを選んであげましょう。

そして素材の原産地にこだわりたい場合は、ドッグフードのパッケージを見たり、記載されてない場合はホームページやメーカーさんのお客様センターなどに問い合わせて確認してみてもいいかもしれません。

添加物に関しても、同様です。

賞味期限が長いものは保存料等がいろいろ入っているという説もありますが、一概にそうとも言えません。

表記がなく気になる場合はきちんと問い合わせて確認してみることをおすすめします。

よりよい素材を、かわいいお家の子に食べてもらいたいと思うことは悪いことではありません。

ドッグフードへのこだわりも飼い主さんの愛情の一つといえます。

しかし、一番大切なのはお家の子に合うかどうかと言うことです。

素材に関しても、まず第一の条件としてお家の子に合うもの、そしてその素材の中で続いて飼い主さんのこだわるポイントに合致するものを選べると理想的だと思います。

まとめ

今回は国産のドッグフードとは、どんなものなのか、そしてメリット・デメリット、選ぶにあたってどんなことを気にすべきかというお話をさせて頂きました。

お話ししたように、国産のドッグフードには国産のドッグフードのメリット・デメリットがあり、外国産のドッグフードも同様です。

どちらのフードがどれだけ良いということはありません。

大切なのは、お家の子に合ったフードであると言うこと、そして飼い主さんが安心して与えられるドッグフードであると言うことだと思います。

どんなに健康的であるとしても、不安な状態で嫌なドッグフードを与え続けることも、飼い主さんにとって大きなストレスになるでしょう。

飼い主さんが安心して与えるためには、きちんとご自身で調べることもとても大切です。

調べてもわからないことがあったときは、一人で悩まずにショップのスタッフさんや、動物病院の先生たちなど専門家の方に相談をして、わんちゃんが健康的な食生活で、飼い主さんも納得できるドッグフードを見つけてあげられたらいいですね。